白山(標高二七〇二メートル)の四季を、十三年に渡ってカメラに収めてきた金沢市
北町、会社員木村芳文さん(38)が、その活動をまとめた写真集「白山―白山の真
の姿を求めて―」を自費出版した=写真=。
写真集には、一九八八年から二〇〇〇年にかけて撮りためた中から計百一枚を収録。
手取川の奥地にある雄谷源流の滝、山頂からの美しい雪景色など、どの写真も四季の
白山の魅力を余すところなくとらえている。二十五キロの装備を背負い、厳冬の白山
に分け入り、六泊七日で撮影したこともあったという。
木村さんは、大学時代に登山サークルに所属。大阪の企業に就職後も山登りを続けて
いたが、白山に出会って、りょう線がなだらかで、優しい山容に魅せられた。以来、
週末などを利用して、毎年七十―八十日間は白山に通っては、撮影に情熱を注いでき
た。
その後、毎年のように金沢市内など県内で白山の写真展を開いていたが、一昨年十二
月、結婚を控え、活動に一区切りつけて、これまでの成果を形に残そうと、自費出版
を思い立ったという。
昨年、ついに金沢市内の会社に転職、同時に市内に引っ越して来た木村さんは、「一
枚一枚の写真は、『白山の真の姿は何か』という問いへの私なりの答えです。白山を
愛している人には、気に入ってもらえるのではないでしょうか」と仕上がりに満足し
ている。
写真集は縦約二十センチ、横約二十二センチ。一冊二千二百円(税別)で、約三千部
を作成した。問い合わせは能登印刷出版部((電)076・222・4595)へ。
(1月22日 Yomiuri On−Line 石川版)
ACHP編集部
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