2100年までに最大5.8度上昇 地球全体の平均気温
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各国の科学者でつくる「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の第1作業部
会は22日、地球全体の平均気温が2100年までに1.4―5.8度上昇すると予
測する報告書を発表した。1995年の報告書では、最大で1.0―3.5度上昇す
るとの予測だった。報告書は「温暖化への人為的な影響がよりはっきりしてきた」と
人間の活動による影響を明確に指摘し、各国に早急な温暖化対策を促している。
温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)濃度について、報告書は今世紀末までに現
在の367PPMから540―970ppmと倍程度になると予測。これまで森林伐
採などで大気中に出たCO2のすべてを植林などで吸収できたとしても、40―70
ppm削減する効果しかなく、森林吸収だけでは温暖化を防げないことも指摘した。
報告書によると、温暖化の進行は経済活動の活発な日本を含むアジア北・中部や北米
北部で顕著で、地球全体に比べて平均気温の上昇幅が約40%高くなる。
ただ、海面上昇については、南極西部の氷床が95年に予想したほど解けないことが
わかったとし、2100年までの上昇予測は、95年当時の13―94センチから9
―88センチへと下方修正した。
温暖化の現状については、1860年ごろから現在までに、地球全体の平均気温は
0.4―0.8度上がった指摘した。95年の報告書は0.3―0.6度上昇したと
していたが、90年代後半に暑い年が続き数字を押し上げた。20世紀が、過去10
00年で最も暑い世紀だったことも指摘。1960年代に比べて積雪面積が10%減
り、北極の8―9月の氷がここ数十年で40%薄くなったとした。(1月22日
asahi.com 11:08)
ACHP編集部
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