ヘリでの救助について

 廣川@JECCです

 以下、☆は今回の大雪、ヘリ救出をみての個人的な感想。

 ☆いざという時のヘリは心強いものですし、いざとなれば自分も乗せて
   もらいたいけれど、今回の大量降雪は明らかに年末近くに入山した
   パーティは事前に予測できた筈。
 ☆どうにかうまく脱出できた場合、結果としてはよい経験になるとは思
   うが、山行としは失敗、ヘリに乗らざるを得なかった=遭難。
 ☆そういうぎりぎりのところまで、挑戦するのがアルピニズムではある
   と思うけれど、ヘリがあるというところで、見切りが甘くなっている
   というか、安全弁があると思ってしまっている面があるのかないのか。

 →以下は蛇足。
 ☆池の谷立ち入り問題とかもあるけど、今回のように大量の人が動けな
   くなったという、具体的な事実があると、ベテランも雪、雪崩の判断
   は十分にできない、たから規制の継続は必要とならないか。  


 救難組織に属する救助隊員の久保木と申します。 個人的な意見ですので組織の名称は伏せさせていただきます。 私自身一登山者として山にも登っていますが、今回のように大勢の方がヘリにて救出 されのはいかなるものかと思います。    廣川さんのメールにもありましたように、今回の天候は明らかに予測できたはずで す。本来登山とは、趣味であり遊びです。遊びは自己完結でなければなりません。そ れを「いざというときは、各方面の救助ヘリコプターが助けてくれる。」などとお気 楽に考えないで下さい。救助活動に行く方々は命がけで現場に行くのです。何時雪崩 が襲ってくるかわからない現場、悪天候により取り残されそうな現場、私自身も救助 活動中にもうだめかと思われる状況に追い込まれたこともあります。 実際に救助現場における二次遭難によって亡くなった仲間もいるのです。 どうか、見ず知らず人のために命がけで活動をしている人達がいることを忘れないで 下さい。  これは決して、窮地に追い込まれても救助を要請するなと云うようなことを云って いるのではなく、危険を避けられる事をわかっているなら避けて欲しいと云った趣旨 のものです。それでもと言うのであれば、自分自身だけではなく周囲の人も納得させ 自己完結型にするのが趣味であり、遊びの原則ではないかと思います。  今回このような内容のメールを出したのには、今回の大量の救助者数はもちろんで すが、とある県連の方が、「自分たちの県連では、救助組織はもうなくしました。大 部分はヘリで救助されてしまうし、山岳会の救助組織では現場にも入れてもらえな い。必要なときに居る人たちで行けばいい!」「山岳会の救助組織自体の必要性から 考え直す必要があるのではないですか?」と無くしたことをさも合理化したかのよう に私の所属していた山岳会の事故報告会の場で申され、唖然とさせられた事が発端で す。確かに2次遭難の危険性等から事故現場に入れないことも多いでしょう!へりは 状況さえ許せばあっという間に救出してくれるでしょう!でもそれを最初から当てに するのであれば、民間のヘリ会社に莫大なお金を払って救助以来をするのが当然なの ではないでしょうか?自分達が自ら望んで挑む危険です。最後まで自分たちの力でや り遂げるべきだと思います。  最後にくどくなりますが、救助要請をするなと云っているのではありません。大小 に関わらず必要を感じたならば救助要請すべきだと思いますが、そのような状況にな らないようにくれぐれも注意してほしいとのお願いです。  また今回の意見は、あくまでも私の個人的な意見であり、公の救難組織としての意 見ではないので間違われませんようお願いします。
河竹@CMCです。 先日、八ツ峰に行って来ました。 以下の意見について反論したいと思います。 ☆いざという時のヘリは心強いものですし、いざとなれば自分も乗せて もらいたいけれど、今回の大量降雪は明らかに年末近くに入山した パーティは事前に予測できた筈。 →まず、自分たちはヘリによるピックアップは、まったく頼っていませんでした。 撤退になったわけですが、我々は最後まで、自分たちの力で降りてくるつもりでし た。 ☆どうにかうまく脱出できた場合、結果としてはよい経験になるとは思 うが、山行としは失敗、ヘリに乗らざるを得なかった=遭難。 →確かに山行としては失敗です。 けれども、ヘリによるピックアップは、我々以外の様々な状況が重なってのものであ り、 決して「ヘリに乗らざるを得なかった」状況ではありませんでした。 何もその時の状況を知らないまま、軽々しく「遭難」だと言って欲しくありません。 この発言に関しては激しい憤りを感じます。 ☆そういうぎりぎりのところまで、挑戦するのがアルピニズムではある と思うけれど、ヘリがあるというところで、見切りが甘くなっている というか、安全弁があると思ってしまっている面があるのかないのか。 →というわけで、ヘリには全く頼ってはいませんでしたし、  すべて自力で降りてくるつもりでした。実際、自力で安全圏まで降りてきてます。  我々に関しては、「安全弁がある」とは思っていませんでした。    確かに、1週間も冬型の気圧配置が続くとは思ってもいませんでした。  そこは、我々の甘さです。  しかし、我々は予備日を1/10までとっていて、食糧・燃料は充分にありまし た。  降りて来るべくして、我々はハシゴ谷乗越まで降りてきてたんです。  軽々しくこういう言い方をしないで下さい。    以上
有持です。 河竹さん、みなさん、おはようございます。 > 河竹@CMCです。 > 先日、八ツ峰に行って来ました。 > 以下の意見について反論したいと思います。 昨日いただいた意見ですが、確かに少し状況が悪くなれば、安 易にヘリ救助を頼んでしまう人もいると思いますが、河竹さんの 場合は、強制的にピックアップされたわけですから、遭難とは言 えないと思いますので、反論されなくても良いと思います。 たしかに悪天に捕まりましたが、自力下山し、日程、装備、燃 料、食料にも余裕がありましたし、あそこからでしたら、多少天 気が悪くても日程以内に下山できたと私も思います。 たまたま、内蔵の助平出会で雪崩遭難があったので、救助隊と しては、同じ場所を通過してもらいたくないという気持ちがあ ったのではないでしょうか。 救助隊関係者の意見としては、高層天気図も書かずに天候判断 も十分にせずに、安易に入山してしまい、ちょっとした事ですぐ にヘリを呼んでしまうパーティに対しての意見だと思います。 数年前も、猛吹雪をついて救助に向ったら、テントの中で宴会 だかなんかをやっていたパーティがいましたよね。ヘリから降り てきてカメラに向ってVサインをする奴等で、私も見ていて頭 にきたのを覚えています。 救助する側としても、このような安易な救助要請に対しても、危 険を犯して出動するわけですし、世間の目も、無事に救助して当 然で、救助できなかったり事故を起こしてしまえば、逆にマスコ ミなどから叩かれることにもなりかねないし、昨日、投稿してい ただいた意見も、命をかけて救助に向かう側の切実な思いだと私 は思います。 とにかく、同じような内容の遭難が毎年のように繰り返されて いるわけです。しかし、パーティの技量、装備、日程、天候を十 分に判断していても、何かの不可抗力で遭難してしまう場合もな いとは言えません。このような慎重に行っているクライマーの遭 難と、安易に救助を要請する登山者たちと一緒にはしないでほし いと思います。 しかし、ニュースを見ているクライミングを知らない、一般視聴 者からすれば、同じ遭難にしか見えないという悲しい現実があり ます。 とにかく、昨日いただいた意見は、慎重に行動しているパーティ に対してのものではなく、軽率に行動してすぐに救助を要請する パーティに対してのものだと私は思います。
河竹さん 廣川@JECCです。 まず、最初に、 私は今回のある程度予測ができた悪天にはまってしまってという事象全般 についてどう考えたもんかなあ、ヘリ救助をどう考えるかについて発言し ています。 個々のパーティの方にはそれぞれの事情があると思いますので、私の全体 的な捉え方のなかで不愉快に思われる点があったかも知れませんが、それ はお許しください。 ある救出されたパーティのコメントでは、雪洞の中で暖かかった、食料も あったし、不安は感じなかったというものがありましたが、雪崩の危険も あり下れなくなっているのに、不安を感じないというのは、ヘリで救助し てもらえるという安心感があるからなのかなあと思ってこのコメントを 読みました。 河竹さんのパーティや、サンナビキの方は、自力下山可能な食料、燃料を 持っておられたであろうことは想像はつきます。 ただ、内蔵の助近辺で現実に雪崩はおきています。 これは、河竹さんの言われる「我々以外の様々な状況が重なって」という 状況の一つと思いますが、かなり危険な状況、ヘリに乗るようにと誘導す るのが客観的な判断かなと、私は思います。 ただ、自分で頼んだのは明らかに遭難ですが、自力脱出可能な余力を残し た状態のパーティが乗れといわれて乗ったのは、たしかに遭難ではないで すね。 この点はヘリに乗らざるを得なかった=頼らざるを得ないほど追い込まれ ていたかということかと思いますが、河竹さんは私にかちんと来られたか も知れませんが、河竹さんの矜持は山屋としては理解できるけれども、 山岳救助に携わっている人はかちんと来るかも知れません。 軽々しくといわれますが、別に河竹さん達のパーティのことを論じている のではない点をご理解ください。
上坂@京都比良山岳会です。 シロートの割り込みですみません。 >  それから、今回の件につきまして、ご意見のある方は、この機会に遠慮なく > 投稿していただいて、事故のない山行ができるように意見の交換ができれば > と思います。 > >  誰を責めるというものではありません、色々な貴重な体験や意見を話してい > ただければ、クライマーの方々の良い参考になるのではないでしょうか? 現時点では共有する情報が少なく、断片から飛躍が起こったり、真意が伝わらないこと が危惧されます。 (1)停滞したパーティーだけでなく、撤退や中止をしたパーティーも含めて、この年 末年始に山行を試みたできるだけ多くの方々から、(結果の当否はともかく)どの時点 で何を根拠に行動を決定していたのか、また、救援要請を出した基準や連絡手段につい ても公表していただけないでしょうか。 (2)もし、結果についてコメントされる場合は、自戒なのか、一般論なのか、個別の 活動内容に対する論評なのかなどを判別できるようにされた方が、無用の誤解が生じな いのではないでしょうか。 また、 > 我々以外の様々な状況が重なってのものであり、 一般の読者には、こういう省略の仕方は文脈が行方不明になってしまいます。 (3)今回1Wに及ぶ荒天の中、ラッセル救助を敢行されたクラブもあったと聞きまし た。貴重な事例だと思いますので、もし読んでおられましたら *入山前の取り決め、平地側の体制 *双方の状況把握とそれぞれの判断 などをぜひ、お教えいただけないでしょうか。 MLのメンバーで亡くなった方もおられるようですので、今後も貴重な人命が少しでも損 なわれることのないように、よろしくお願いします。
廣川さん並びにMLの皆様へ 河竹@CMCです。 前回のメールは、熱くなってしまい申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。 <まず、最初に、 <私は今回のある程度予測ができた悪天にはまってしまってという事象全般 <についてどう考えたもんかなあ、ヘリ救助をどう考えるかについて発言し <ています。 <個々のパーティの方にはそれぞれの事情があると思いますので、私の全体 <的な捉え方のなかで不愉快に思われる点があったかも知れませんが、それ <はお許しください。 <ある救出されたパーティのコメントでは、雪洞の中で暖かかった、食料も <あったし、不安は感じなかったというものがありましたが、雪崩の危険も <あり下れなくなっているのに、不安を感じないというのは、ヘリで救助し <てもらえるという安心感があるからなのかなあと思ってこのコメントを <読みました。 これについては全く自分も同感です。 現状認識能力がないと、思わざるを得ません。 <河竹さんのパーティや、サンナビキの方は、自力下山可能な食料、燃料を <持っておられたであろうことは想像はつきます。 <ただ、内蔵の助近辺で現実に雪崩はおきています。 <これは、河竹さんの言われる「我々以外の様々な状況が重なって」という <状況の一つと思いますが、かなり危険な状況、ヘリに乗るようにと誘導す <るのが客観的な判断かなと、私は思います。 我々は下山途中も、沢を下るときは弱層テストをしていました。 1/4(事故のあった日),5日は確かに降雪中で、雪も全然安定していませんでし たが 1/6、7は、雪は安定していました。これは弱層テストの結果からもわかりまし た。 そういうわけで、我々は内蔵助付近もおそらく安全だろうと判断してました。 この後ヘリに乗った経過については、富山県警の事情もあって、ぼかした言い方しか できません。 県警は自分たちのことを考えてくれて行動してくれたからであるし、 またその好意を自分たちも感謝しているからです。 なのでこの辺りの事情についてはお許し下さい。 <ただ、自分で頼んだのは明らかに遭難ですが、自力脱出可能な余力を残し <た状態のパーティが乗れといわれて乗ったのは、たしかに遭難ではないで <すね。 <この点はヘリに乗らざるを得なかった=頼らざるを得ないほど追い込まれ <ていたかということかと思いますが、河竹さんは私にかちんと来られたか <も知れませんが、河竹さんの矜持は山屋としては理解できるけれども、 <山岳救助に携わっている人はかちんと来るかも知れません。 確かにそうだと思います。 かちんとこられた人に対して、お詫び申し上げます。 <軽々しくといわれますが、別に河竹さん達のパーティのことを論じている <のではない点をご理解ください。 こちらこそ熱くなって申し訳ありませんでした。 上坂さんへ <(1)停滞したパーティーだけでなく、撤退や中止をしたパーティーも含めて、こ の年 <末年始に山行を試みたできるだけ多くの方々から、(結果の当否はともかく)どの 時点 <で何を根拠に行動を決定していたのか、また、救援要請を出した基準や連絡手段に つい <ても公表していただけないでしょうか。 我々のパーティーの行動を、ふり返りたいと思います。 ◇12/28 雪    日向山〜内蔵助出合上部泊 ◇12/29 快晴  泊地〜ハシゴ谷乗越〜W稜上泊 ◇ 12/30 晴れ  泊地〜無名岩峰〜(4Pフィックス)〜無名岩峰とP2の コル泊              (サンナビキ同人と合流) ◇12/31 雪    泊地〜P2〜P7〜P8とT峰のコル泊 ◇ 1/ 1 暴風雪 停滞     この日の停滞の理由は、行動できないほどの天候ではなかったが、上部八ツ峰稜 線上に泊まった場合、   強い風に悩まされると判断したからである。   また、天気図上で、それほど冬型が長続きしないと思われたので、 (この時はシベリアに高気圧がなく、揚子江付近にあった。これが移動性高気圧にな ると思った)  翌日はどんな天候であっても行動しようと決定した。 ◇ 1/ 2 暴風雪 泊地〜T峰〜T,U峰間のコル泊 午前中は日本海北部の低気圧の通過で、若干風も弱かったが、午後になって本格的な 冬型になってきた。 U峰に行くトラバース地点がホワイトアウトのせいでわからず、ここに張る。 予備日は1/10までとってあったが、豊かな食事は1/7の夜までしかなかったた め、 この日より長期化に備え、朝食、夕食を切りつめる。 もしこの日にX,Yのコルまで行っていたら、富山労山、境町山の会と同じく、閉じ こめられていたと思う。 ◇1/ 3 暴風雪 停滞 この日、サンナビキ同人は下山していった。彼らは最終下山が1/7であったため、 であると思われる。 我々は好天を待って、待機とした。 ◇1/4 暴風雪 停滞 地上天気図を見ると回復は絶望的。さらに積雪量も増え、状況がよく分からない八ツ 峰主稜を行くよりは、 よく分かっているW稜を下ることに決定。 撤退の理由: @ 八ツ峰主稜よりは、W稜のほうがよくルート状況を分かっているから A 八ツ峰主稜を行くと、何日かかるか分からない。 W稜を下るのであれば、3〜4日で下れる。 つまり予備日の範囲内で、下山が可能。 B 八ツ峰主稜、並びに本峰稜線の積雪状況と風が心配。 悪くすると、完全に閉じこめられてしまう。  以上の理由による。 ◇1/5 暴風雪 泊地〜T峰〜P8のコル〜P5、P6間のコル泊  この日は安全地帯までは行けなかった。 ◇1/6 雪〜晴れ 泊地〜無名岩峰〜W稜下部泊  この日、ようやく安全地帯に抜ける。  安全地帯に抜けたところでサンナビキのトレースに出会う。  この日、食糧、燃料を開放する。明日に下山できる目途がついた。 ◇ 1/7 晴れ〜くもり 泊地〜ハシゴ谷乗越手前でヘリ到来=黒4ダム=日向山 7:20泊地を出発。7:30剣沢。8:30ハシゴ谷尾根上でサンナビキに合流、 共同してラッセル。 9:30ハシゴ谷乗越直前で県警ヘリ飛来。ヘリは当パーティーがサンナビキ同人と CMCであると確認。 さらにその後我々の上でホバリングし、救助隊員が下降する。 荷物をまとめ、ピックアップの準備。 1030頃より順次ピックアップ開始。 1240終了。全員黒4ダムに集結する。 さらに関西電力の厚意により、日向山までバスに乗せてもらえる。 以上です。 正直言って、幸運がいくつかついてくれてたように思います。 1/2にもっと前進できていた場合。 あるいはもっと早く撤退を始めていて、1/4、5あたりに内蔵助付近を通行してい た場合。 このようなことは、実際に起こり得ていたことなので、その場合は何らかの事故、も しくは救助に頼っていた可能性が高いです。 やはり今回は、遭難と紙一重であったと思います。 <また、 <> 我々以外の様々な状況が重なってのものであり、 <一般の読者には、こういう省略の仕方は文脈が行方不明になってしまいます。 すいません。こういう書き方しかできませんでした。 理由については上の方をお読み下さい。 以上、できるかぎり前の報告の補足をしました。 もし分からない点などがありましたら、お聞き下さい。 それでは。
久保木です。  河竹さんをはじめ一部の方には、私のメール で不愉快な思いをさせてしまったようで最初に そのことについてはお詫び申し上げます。  私の意見の趣旨としては、以下の有持さんの メールの内容そのままです。 河竹さんの様に行政による強制処置は、本当に お気の毒だったと思いますし、行政が何処まで 個人の趣味に立ち入るのかは、問題が有る所 かもしれません。しかし、その時の処置に従っ ていただけたところから救助関係者の立場も ご理解いただけたものと信じてます。  全ての登山者が、河竹さん達の様に周到な 準備の元に登山されることを望みます。 今回の様な意見を言っておきながらですが 救助の要請を躊躇することが無いようお願いします。 人命は何よりも優先されるものです。
河竹様、CMCの活動にはいつも敬服しております。 ぶしつけな質問にもかかわらず、丁寧な補足をありがとうございます。 (抜粋) >   この日の停滞の理由は、行動できないほどの天候ではなかったが、上部八ツ峰稜 > 線上に泊まった場合、 >   強い風に悩まされると判断したからである。 > この日より長期化に備え、朝食、夕食を切りつめる。 > もしこの日にX,Yのコルまで行っていたら、閉じこめられていたと思う。 > 撤退の理由: > @ 八ツ峰主稜よりは、W稜のほうが・・・ > A 八ツ峰主稜を行くと・・・ > W稜を下るのであれば、3〜4日で下れる。 > つまり予備日の範囲内で、下山が可能。 > B 八ツ峰主稜、並びに本峰稜線の積雪状況と風が心配。 > 悪くすると、完全に閉じこめられてしまう。 > 1/2にもっと前進できていた場合。 > あるいはもっと早く撤退を始めていて、1/4、5あたりに内蔵助付近を通行してい > た場合。 > このようなことは、実際に起こり得ていたこと こういう(現場に行ったものにしかわからない)情報の提供が、今後どれほどの読者の 命を救うことでしょうか!!! 行動内容だけでなく、エキスパートの方々の矜持には本当に感心させられます。
河竹さん 廣川です。 私の方こそ、言葉足らずの面があったと思います。すみません。 でも私もどちらかというか熱くなるほうなので・・・。く サラリーマンも長くやっていると、仕事納めの締めとか、年始の会とか、 余計な?役目というか出番があって、勤務先も合併直後なこともあり、 なかなか、暦以上に休めずで悶々というか欲求不満たまり気味です。 八つ峰、年末年始にはまだ行ったことがないのですが、更に黒部横断からとか、 段々遠ざかっていくようにも思いますが、私も時間を作って是非行ってみたい 場所、河竹さんや野村さんの全体力を振り絞っての登行、撤退、脱出行など、 少々羨ましく感じているところです。、 ところで、同じ状況、降雪が始まって数日だってからの脱出となると、八つ峰 を降りてからは、内蔵助谷出合までの丸山側のルンゼ、更に黒部川沿いに入っ てしばらく左岸側が嫌な感じかと想像しますが、あのあたり、新雪がどの位毎 にスノーシャワー、雪崩がでるんでしょうかねえ(降り方にもよりますが)。 谷川一の倉とかだと想像つくんですが。

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