花粉、来年は大暴れ? 近畿・東海地方は要注意

花粉症をひき起こすスギ花粉が来年は、ほぼ全国的にたくさん飛散しそうだ。ヒノキ
花粉と合わせて近畿、東海地方は平年の2倍から3倍近くにのぼり、「非常に多い」
という予測を日本気象協会がまとめた。関東も1.1―1.5倍の「やや多い」で、
東北や北信越は1.5―2倍の「多い」。東京、大阪では2月10日すぎからスギ花
粉が飛び始める見込みという。

協会によると、ことしの夏は全国的に日照時間が長く、気温も高めで、スギの雄花の
育ちが良くなった。秋に各地で雄花のつき具合を調べたデータをもとに、過去の飛散
量との関係などから予測した。

大都市のなかで最も多い名古屋は、1平方センチ当たり1万2000個から1万60
00個に達する可能性があり、平年比で2―2.7倍、ことしと比べれば4倍から6
倍にあたる。東京や大阪は3000―4000個、高松は5000―7000個な
ど。

近畿、東海の各県をはじめ、秋田県、香川県、島根県、熊本県などが平年比200%
以上の「非常に多い」と予想されている。

また、協会は2年ぶりに「スギ花粉前線」を改めた。最近10年ほどの花粉が飛び始
める日の平均を示す。本州には2月10日前後に近づく見込み。「飛散時期は花粉量
の多い年には早まり、少ない年には遅くなる傾向がある」という。

花粉症は鼻や目の粘膜に花粉がついて、くしゃみや鼻水などが起きるアレルギー反
応。シラカバなどの花粉でも起きる。専門医は「花粉が空中を舞う前から予防薬を飲
むと、症状が軽くてすむ」と話している。(12月27日 asahi.com 17:22)

ACHP編集部

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