山形県立川町雪崩事故

◆<なだれ>発電所点検作業員の4人が行方不明に 山形・立川

26日午前11時55分ごろ、山形県立川町立谷川にある東北電力「月の沢発電所」
付近でなだれがあった、と県警余目署に通報があった。同署の調べでは、発電所を点
検していた作業員5人のうち4人が行方不明となっている。 [毎日新聞 12月26日]

◆<雪崩>7時間後に救出も3人死亡、1人無事 山形・立川町

26日午前10時ごろ、山形県立川町立谷沢の東北電力の水力発電所「月の沢発電
所」付近で雪崩があり、給水装置の保安作業に当たっていた同社員ら5人が巻き込ま
れた。1人は自力で脱出し、救助を求めた。残る4人は約7時間後に捜索隊が、雪の
中から発見した。1人は意識があったが、残る3人は意識がなく、収容先の病院で死
亡が確認された。

死亡したのは、山形県酒田市亀ケ崎、東北電力社員、伊藤祐介さん(21)▽同県立
川町肝煎、疋田建設社員、富樫登さん(61)▽同県羽黒町玉川、同社員、斎藤一美
さん(45)の3人。同県櫛引町下山添、同社員、疋田武雄さん(52)は自力で歩
ける状態。

東北電力山形支店によると、この4人と東北電力酒田技術センター土木課主査、丸山
孝志さん(54)=山形県藤島町=の5人はこの日午前8時半ごろ、約1キロ上流の
水槽を点検するため、同発電所を出発。積雪約1・5メートル。小雪で見通しは良
かったという。同10時ごろに雪崩が発生し、4人がのみ込まれたが、丸山さんは自
力で脱出して発電所に戻り連絡した。

発電所は月山(1984メートル)山ろくの標高400メートルのところに、水槽は
標高約700メートルにある。雪崩は水槽の手前約150メートル付近で発生したと
見られる。

酒田測候所によると、東北地方はこの冬一番の強い寒気が上空に入り込み、山形県庄
内地方は26日未明から断続的にふぶき、午後2時過ぎには酒田市で最大瞬間風速3
0・7メートルを記録した。暴風雪・波浪警報のほか、午前8時48分からは雪崩注
意報が出されていた。[毎日新聞12月26日]

ACHP編集部

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