突然お便りを差し上げて失礼致します。
10月9日(月)朝日旅行会企画の安達太良山(福島県)の
日帰りバスツアーに参加した父が、山頂で行方不明となり、
翌朝から福島県警・消防・地元の山岳会の方々の協力を
得て捜索が続けられましたが、残念ながら15日(日)(6日間)
に発見されぬまま捜索打ち切りとなりました。
家族で何か出来る事はないかと情報を得ているうちに
こちらのホームページを知り、この様なメールを
お送りさせて頂きました。
雪が降る前に、なんとか連れて帰りたい気持ちで
いっぱいです。
もしよろしければ父の事をホームページに
載せて頂けないでしょうか?
大変恐縮ですが 心情をお汲み取りの上
宜しくお願い申し上げます。
さっそくメール頂きましてありがとうございました。
ご好意に大変感謝しております。
内容に付いては以下の通りです.
写真2枚を添付してお送りいたしますので、宜しく御願いいたします。
尚、詳しい内容については御連絡頂ければこちらから御電話致します。
【状況・内容】
10月9日(月)発 朝日旅行会企画、安達太良山の日帰りバスツアー
【遭難者】
イワタ ショウゾウ
岩田 昭三 (67歳) ★ 写真
その日の山頂の状況は、霧が出ていて、視界は悪かった。しかし、気温は高く汗ばむ
ぐらいの陽気だったと思われます。
添乗員さんに「汗ばむので軽装で登ったほうが良いでしょう」と言われたらしく、
リュックと中に着ていたシャツとベストを富士急ホテルのロッカーに置いて登山した
ようです。
当時の所持品は、水筒・小型カメラ・ストック・写真の帽子、黄色とオレンジの蛍光
の雨具を着ています。食料・貴重品はロッカーに入っており、かなりの軽装で登山し
たと思います。
頂上での点呼の時にはすでにいませんでした。「頂上付近で父を見かけた」と言うツ
アーの方がいるのですが、はっきりした事は分らないそうです。
およそ以上のような状況です。では、御連絡をお待ちしておりますので宜しくお願い
致します。
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連絡先
岩田 由美子
〒363-0011 埼玉県桶川市北1−6−10
TEL/FAX 048-773-1205
新井 栄司
090-9009-0900
FAX 048-771-1548
eiji@netweb.ne.jp
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廣川@JECCです。
安達太良山といえば、硫化水素が岩窪に充満している場所がそこここにあります。
思い起こすと20年前の大学3年の年末、学校のクラブの後輩が安達太良山で
雪のたまった岩窪にはまり、硫化水素を吸い込み遭難死するという事故があり、
チンネ目指して登っていた小窓尾根途中から下山となったことがありました。
岩窪にはまり、出てこないでピクピク痙攣しだして仲間が息を止め、鼻には
ちり紙をつめて近づいて引きずりだし、心臓マッサージ、人工呼吸をしましたが
助かりませんでした。
万が一、
硫黄臭い場所、窪みなどで遭難されているのを発見した場合は、不用意に近づか
ない方が良いかと思います。念のため。
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