チョモランマで初の清掃登山の野口健さんが会見
史上最年少で世界7大陸の最高峰登頂に成功し、先月からチョモランマ(英語名エベ
レスト、8848メートル)の清掃登山をしていた青森大大学院生、野口健さん(2
6)が帰国し、5日、東京都内で記者会見した。
野口さんは今年3月に日本を出発。5月1日から23日まで、中国・チベット側の
ベースキャンプから標高8300メートルの最終キャンプまでの登山ルート沿いで清
掃活動をし、各国登山隊にごみの持ち帰りを呼びかけた。清掃のみを目的としたチョ
モランマ登山は世界初。
野口さんやシェルパ、現地の登山協会メンバーら一行29人で、テントの残がいや食
料、酸素ボンベなど約1・5トンを雪の中から掘り出した。針が付いたままの注射器
なども放置されていたという。野口さんは「雪の中からテントの残がいを掘り出すの
に1時間もかかり、すべてを回収するのは困難。登山者が責任を持って回収してほし
い」と話していた。回収したごみは仕分けして、日本隊のものとみられる約500キ
ロを船便で日本に発送。到着次第、国内で展示する。野口さんは来月下旬、毎日新聞
社主催、非営利組織(NPO)「富士山クラブ」共催の富士清掃登山に参加する予
定。(毎日新聞6月5日 )
ACHP編集部
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