ショックの処置
ショックの処置
1 ショックの原因
@ 一般的な原因は大量出血により体内の循環血液量が急激に減少することである。
※ 治療開始が遅れると、後でどう治療しても患者は死亡するために早急な治療が必要である。
2 軽度のショック(全血液量の10〜20%の損失)
@ 患者は蒼白になり皮膚は冷たくなる。(手足から全身の順に起こる)
A 汗をかき、さむけとのどの渇きを訴える。
B 脈拍は早くなり血圧は低下する。
3 中度のショック(全血液量の20〜40%の損失)
@ 始めは軽度のショックと同じ症状が現れる。
A 脈拍は速くかつ弱くなる。
4 重度のショック(全血液量の40%以上の損失)
@ 脳の血液量が減り、患者は落ちつきがなくなり不安興奮状態になる。
A さらにひどくなると昏迷状態、錯乱状態となり最後に昏睡状態となり死亡する。
B 心臓への血液量が減少すると心拍のリズムが乱れる。
5 ショックの発生が予想される状況
@ 激しい出血のあと。
A 脊椎、骨盤、大腿骨の骨折や内蔵損傷の場合ひどい内出血を伴うが外見からは判断できないので注意
が必要である。
B 激しい水分の喪失があった場合。(脱水症状)
6 ショックの処置
@ 患者の足を25〜30p上げて寝かせる。
A 毛布や寝袋で患者を包み、体温の維持に注意をする。
B 重度のショックの場合は、患者の身体を直接だいて温めるなどして加温する。
C 呼吸障害があれば、気道確保、人工呼吸を合わせて行う。
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