穂高岳/屏風岩登攀
<穂高岳/屏風岩登攀>
九大山学会
福原孝康・池田祐司
<記録> 福原 孝康
1996年8月18日〜22日
8/18 晴 「雲稜ルート」
5:25T4取り付き → 10:20(雲稜終了)→懸垂下降→12:20T4取り付き
フラットソールを、宿泊させてもらった信州大の思誠寮に忘れてきた模様。しかたなく重たい山靴
で登る。フリーの比重が高いルートだが、人工の割合が高くなる。
帰りは同ルートを懸垂下降。
8/19 晴 「東稜ルート」
5:00T4取り付き → 6:20T26:30 → 10:10(東稜ルート終了) →11:20屏風の頭12:00 → 13:00
涸沢13:20 → 14:35横尾
「雲稜」と同様、屏風岩の代表的なルート。人工を使ってぐいぐいと登る。
終了点から屏風の頭までが、結構距離もありしんどい。
屏風の頭からの眺望は最高で、奥又から槍にかけての
風景がばっちり望める。
8/20 晴
気力が萎えたので沈澱。
8/21 晴 「鵬翔ルート」
5:20T4取り付き → 10:40(鵬翔ルート終了。但し最後の1Pは省略。)→ 懸垂下降 → 12:25
T4取り付き
緑ルートの圧倒的なハングを左に見ながら、力任せの人工が続く。
最後の1Pはブッシュのようなので、登るのはやめて懸垂下降に
移る。6と7P目の懸垂下降が、垂直方向の下降ではないので、難しかった。
懸垂下降中、ルートからそれてなかなか戻れなかったときは
かなり焦った。
大テラスからは鵬翔ルート沿いではなく、雲稜
ルート1P目に合流して、2回の懸垂下降でT4に到着。
8/22 晴 「東壁ルンゼルート」
取り付き5:20 → 12:50(東壁ルンゼ終了) → 懸垂下降 → 15:00T4取り付き
1P目は簡単なので、ザイルは必要ない。下部は傾斜の緩い壁の人工
が多い。
上部は傾斜もきつく、なかなかシビアである。
後半はチムニーというか凹角状に沿って登っていく。への字ハングは新しい
リングボルトが短い間隔で打たれてあるので、楽に越せる。
最後のピッチは、頭上のハングを人工で越して、古いハーケンやボルトに
導かれて登って行ったが、どうやら間違っていたようだ。ハングは越さずに
すぐ右のブッシュ帯に入った方が良いと思われる。
帰りは懸垂下降。
感想
リングボルトのリングがないものが多く、細引きがたくさん
垂れ下がっていた。屏風岩の歴史をひしひしと感じる。
屏風岩は全体的に傾斜がきつく、思っていたより難しかった。
あと大テラスに、ゴミが散乱していた。ペットボトルや空き缶
等非常に見苦しかった。剣の三の窓、屏風の頭も同様。なんか
非常に悲しいかったです。
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