市山@山学同志会です。
有持さんのお話。
>さらに、行こうか行くまいか考え込んでいる内に時間はどんどん経過して、時
>間切れになってしまいます。とにかく開き直りが肝心です。厳しいピッチを目の
>前にしていくら考えてみても簡単にはなりません。
確かにその通りだと思います。アルパイン・クライミングをやっていると度胸一発の
場面に何度も出くわしますからねえ・・・。
ただ、私の場合根が軟弱者なものですから、どうしても不安を拭い切れないときや、
これは本当にヤバイかなと思ったら即撤退して後日を期すというスタイルでやってき
ました。
おかげで大きなケガもなく、またあの世に行くこともなくぬくぬくと生き長らえてい
ますが、一方でろくな実績を上げられずにもいるわけでして・・・。
有持さんのお話
> それから、同志会の市山さんにお尋ねしたいのですが、同志会の新人訓練では
>墜落訓練をすると聞いたことがあるのですがどの様に実施されているのでしょう
>か?もしよろしければフォローをお願いします。
墜落訓練といっても、墜落することを訓練するわけではなく、確保の練習で実際に人
に落ちてもらっているわけでして・・・、最近ではあまりやっていないのではないか
と思います(最近はほとんど活動に参加していないもので・・・)。
もちろん訓練を受ける新人とは別の人がバックアップとしてちゃんと確保をするわけ
ですが、あくまでも新人に墜落の衝撃を体感させ、確実に止められるようになっても
らうことが目的ですから、バックアップ確保はかなり緩めにしてあります。
これは岩登りの講習会でも雪上訓練の確保の練習のときも同様です。落ち役は元気な
中堅若手会員が引き受けるものですから、かなり思いっきり落ちてくれたりします。
特に雪上訓練のときなど「トップが落ちたときの衝撃を知っとかなあかんぜ」とばか
りに思いっきり助走をつけて飛ぶように転げ落ちるものですから、実際に確保者も
すっ飛ばされるのは毎度のことで、一緒に転げ落ちていかないように押さえつけるの
が結構大変だったりします。
やはり実戦に即したかたちで体で憶えさせるというのが、原始的なやり方ではありま
すが、一番手っ取り早くて確実な方法ではないかという気もします。
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