有持です。

　私がスピードアップに必要だと思っているものは、まず１番目に必要なのが体
力、２番目が精神力、次が技術です。

　この３つがそろっていなければスピードアップは望むべくもありません。

　私の近所には広沢寺という５０ｍほどのゲレンデがあるのですがそこでのトレ
ーニング方法を紹介します。

　私がトレーニングで実践している方法は、フリー、人工、アイゼンに限らず、
とにかく重い荷物を背負って休まずに連続登攀する事です。

　２人でザイルを組んで登るとビレー中は休むことになるので、ザイルをあらか
じめセットしておき、ユマールを付けてセルフを取り、目一杯早いスピードで登
り返します。（ユマーリング）ではありませんので念のため。

　早いスピードと言っても雑に登るのではなく正確、確実に登ります。

　終了点に着いたら休まずに懸垂下降をしてまた登り返します。広沢寺ではザイ
ルを１本セットしておくと１Ｐ５０ｍでＩＶ〜５．９までのルートを５本登る事
ができるのでこれを休まずに５本登ります。これが１セットです。

　そして少し休憩しまた１セット登り昼食にして午後から同じように２セット登
ります。そうすると２０ｐ１０００ｍの登攀となりロングルート１本分の登攀距
離になります。そして最後に上部にある大ハングを登って締めくくります。

　ただし、日曜日などは込んでいるのでなかなか連続しては登れません。私は平
日の人の少ない時にやっています。

　何度かこれをやってみて次に来たときに通常の登攀のザック重量で登ってみて
下さい。体が嘘のように軽くて走るように登れるはずです。

　次に精神力ですが、これはいかに墜落に対する恐怖心を取り除いてやるかと言
うことになります。厳しいピッチになると緊張感で体が硬直してしまい実際に自
分が持っている技術をだしきれなくなります。私もそうですが、これは皆さんも
経験済みだと思います。

　さらに、行こうか行くまいか考え込んでいる内に時間はどんどん経過して、時
間切れになってしまいます。とにかく開き直りが肝心です。厳しいピッチを目の
前にしていくら考えてみても簡単にはなりません。自分の技量以上のピッチの場
合は別ですが、そうせ登らなければならないのなら「落ちても死ななければいい
かな」くらいの軽い気持ちで、パートナーのビレーを信用してガンガン登りまし
ょう。

　パートナーが信用できなければクライミングに大きく影響してきます。どうし
ても完登したいルートはの場合は、気心の知れた信用できるパートナーを探さな
ければなりません。

　練習としては、ゲレンデの支点のかなりしっかりしていて落ちてもけがをしな
いようなルートで実際に何度も落ちてみることです。

　落ちても絶対に止まるんだという事を脳に覚え込まして下さい。そうすると精
神的にかなり楽になってくるはずです。

　技術は通常のクライミングをしていれば十分に身に付いてくると思います。

>ホゲホゲです

>個人的には　今年エイリアンを買いましたので
>アングルを打つことが　極端に減りました。
>どうしてもネイリングの時は”どっこいしょ！”ってなっていたので
>すんごく　早くなったような気がしてます。

　そうですね。私もエイリアンは重宝しています。下から４つのサイズを使って
います。使用頻度が高いのでもう１セット買おうかなと思っていますが、なんせ
高いのでなかなか買えません。