有持です。
小野寺さん、こんにちは。
札幌登攀クラブでは、かなり本格的な救助訓練をされているみたいですね。
>問題は@で事故者がハング下に落ちた時どうするか?近くで手頃な支点を作れない
時
>がある。確保者はほとんど
>ギアを持っていないので、その状況で1/3動滑車システムを作りハング脇まで引
き
>上げて…という想定で試しましたが
>ルートがトラバースの場合、ほんの7mのトラバースに落下4mで行なった時、摩
擦
>でびくともしませんでした。
>なにかいい方法はあるでしょうか?アルパインガイド組合ではどういう救助訓練を
し
>ていますか?ガイド1人で2人を連れて行く時、客の1人が負傷+意識不明とかい
ろ
>いろ想定して訓練していると思いますが…もちろんもう1人の客は使い物には
>ならないとして。ガイドは事故をしないとの想定でAの場合しかしていないとか。
ガイド連盟の救助講習では、基本的にお客を救助するという訓練なので、@の
トップが墜落したときの訓練はありません。
講習内容は、アルパインクライミングホームページのセルフレスキューのページ
に掲載してありますので、一度ご覧下さい。
それからある程度摩擦があっても、1/7システムならたいていの場合、引き
上げることができます。でも、引き上げるザイルが少しでも岩角にあたっている
と切断の恐れがあるので注意が必要です。
1/7なら、遭難者を救助者が背負った状態でも一人で楽に引き上げができ
ますので、一度おためし下さい。
オーバーハングでの救助は、私の自己流ですから、もし実施されるときには、
方法を検討してみて、使えそうでしたらやってみて下さい。
それと、私は登攀の時には救助セットとして
・ 細引き ×5m
・ ウォールフォーラー ×1
・ ブロッカー ×1
・ 滑車(小) ×1
・ マッシャ結び用シュリンゲ ×3
・ 遭難者を背負う時の幅広シュリンゲ ×1
・ 環付カラビナ ×2
は登攀用具とは別にして、常時携帯しています。
重量も軽いし、そんなにかさばるものでもないので、この程度は携帯しておい
た方が安心して登攀ができます。
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