小野寺より
グレードについてはカナダではWIがガイドブックに載ってますので、カナダに行ったことのある関東のク
ライマーが相対的に分かるのでは?北海道でこれが認知されているとは思いませんが、アラスカいってきた
中川達のの感覚から。こちらでは本州のアイスルートにいったことがないので?です。
あとイギリスのミックス壁特有の危険度(純粋なクライミングのグレードでなく)のグレードも今後日本で
も表記されるのでは?ランナーが取りずらい・雪崩の危険等外部要因ふくめたルートの性格を表すために。
夏のグレードも人それぞれですけれど。
岡田です。
WIグレードは北米で使われているアイスのグレードでWaterfall Iceの頭文字を取ったものです。Waterfall
Ice Climbs in the Canadian Rockeis by Joe Josephsonの解説によりますとWI4は80°を超える氷がほぼロ
ープいっぱい続くピッチ、または垂直部分が10m〜25mあるピッチ(A sustained full pitch of off-
vertical or a shorter length, 10 to 25m, of vertical ice)となっています。またWI5は88-90°がロー
プ一杯 (May be a full ropelength of 88-90° ice)とあります。
これを当てはめると大同心大滝や舞姫の滝はWI4になってしまいますが、私の私見ではこの人のグレーディ
ングは辛めで実際カナダやアメリカで登った感じでは日本のグレードと大差は無く(WI5と5級の)、強
いて言えば日本の方が半グレードぐらい甘いといったところでしょうか。でも日本と北米の気候の違いもあ
って向こうの方が氷の質が安定している所が多い等日本に不利な要素も多く一概には言えないと思います。
あと日本のグレードは一つ一つのムーブの困難さをもとにグレーディングがなされている部分が大きいと思
いますがJoe Josephsonの説明
を見ていると、体力的に見た困難さとかプロテクションの取れ具合等、そのピッチを登るための総合的な困
難さをグレードに表わしたコミットメントグレードの部分が大きいように思われます。
P.S.
Mグレードのルートを登ったとの投稿をずっと待っているのですがぜんぜん出てこないのでがっかりしてい
ます。山野井さんが個人的に登られているようですが公表とかされる気がないようです。