山岡@はりま山岳会です。
そろそろアイスクライミングのシーズンですね。
多くのひとは廣川さんのようにアイススクリューをたくさんは
もってないので、古くなったものを研ぎ直すかそのままで使っ
ていることと思います。
質問ですが、誰か、スクリューの良い研摩方法を御存知の方は
いないでしょうか?
あるいはどこか安価に再研摩してくれような場所はないでしょ
うか?
僕は、昨年の暮れ、歯磨き粉や他の研磨剤をつけて、歯ブラシ
や他のブラシで磨きましたが効果はありませんでした。友人か
ら買ったばかりのスクリューを借りて氷に使うと、古いものと
の差は歴然としてました。僕がもっているのスクリューの多く
は、ブラックダイヤモンドのものです。
山岡さん。カルパッチョの羽矢です。
ゴールデンウィークの丸山東壁では本当にお世話になりました。
ところで、スクリューハーケンの手入れですが、僕は日曜大工の店でミ
ニルーターを購入し、これでせっせとBDの研ぎ直しをしています。
このミニルーター、値段はピンキリで、安価なものは2500円くらい
から高価なもので20000円を超えるものまであります。
僕は最も安いものを使っているのですが、これでもなかなか具合がいい
です。
各種の刃先が用意されていますが、専ら円盤状の砥石(ダイヤモンド入
りなんだそうです)を使っています。1個のこの砥石で15本分くらい
のハーケンは仕上げできます。一度お試しあれ!
たった今、メールいたしました羽矢です。
山岡さんのご質問をあらためて読み直していて、もしかしたら、僕はと
んちんかんな回答をしてしまったかもしれない。
僕は岩なんかを舐めて丸くなったスクリューの先端の再生かと、早とち
りをしてしまったのですが、どうやら、外周面と内面の研磨のことでし
ょうか。これだとすると、意味のない発信でした。
内面の鏡面仕上げについては山岳情報の山本さんが以前詳しく記述なさ
ってましたよね、山本さん(最近、PUMP2においでにならないよう
ですが、お忙しいのでしょうか)。是非、再度情報提供をお願いいたし
ます。
山岡@はりま山岳会さん、こんにちは。黒澤@YCCです。
> 多くのひとは廣川さんのようにアイススクリューをたくさんは
> もってないので、古くなったものを研ぎ直すかそのままで使っ
> ていることと思います。
仰るとおり…僕の場合、BDの17cmが8本ありますが、快適に使えるヤツは3〜4本
ですね。う〜ん、でも一人10本以上は持っていたい(※)代物なので、毎年2本づつ
買い足しています (^^;
(※パーティーの場合、アンカー二本づつで四本使っちゃうから、二人で10本だとワ
ンピッチに六本ですね…一本当たり5m以上はランナウトするだろ〜な〜)
> 質問ですが、誰か、スクリューの良い研摩方法を御存知の方は
> いないでしょうか?
いつだったか、こんな発言がされていたと思いますが…
> シーズンの始めに新しいのを二本買って、どっかの氷へ持っていき、古いヤツと新しい
> ヤツを見比べて、入り具合が同じようになるまでせっせと研ぐ…
(ホゲホゲさん説(だっけ?)…今年こそこれでやるぞ〜と思うのだが…これに半日
潰すくらいなら、新しいのを買おうかと思う…だけどお金がない… (^^;)
> シーズン始めに新しいのを二本買って、一番しょぼいヤツを敗退用に回す
(増田さん説…これは、ある程度の初期投資が必要。ビンボー人揃いのYCCにあっ
て奇特な発言と言える…かも… (^^;)
> あるいはどこか安価に再研摩してくれような場所はないでしょうか?
手間を考えると、一本1000円や2000円はかかるのでは?
形状を見ると、機械でジャッとやって終わりってしなものではないような… (^^;
例えば、自分がホゲホゲさんと同じ事をやるとしたら、一本いくら欲しいか考えて
みましょう…休みを潰して八ツの氷へ行って、半日登らないで研磨する…実際の氷で
テストしないとわかんないと思います (^^;
ps.1.ホゲホゲさん>ホゲホゲさんならいくらで請け負っていただけますか?
ps.2.有持さん>この件の過去ログ残っていませんか?
山岡@はりま山岳会です。
カルパッチョの羽矢さん、お久しぶりです。返事ありがとうございます。
At 4:35 PM +0900 00.11.24, Hiroshi Haya wrote:
> 僕は岩なんかを舐めて丸くなったスクリューの先端の再生かと、早とち
> りをしてしまったのですが、どうやら、外周面と内面の研磨のことでし
> ょうか。これだとすると、意味のない発信でした。
>
> 内面の鏡面仕上げについては山岳情報の山本さんが以前詳しく記述なさ
> ってましたよね、山本さん(最近、PUMP2においでにならないよう
> ですが、お忙しいのでしょうか)。是非、再度情報提供をお願いいたし
> ます。
僕の質問の中身があいましでした。申し訳ありません。
丸まった先端もそうでしたが、それよりも、外周面と内面の研磨、特に、
らせん状の外周面の研摩です。興味のあるかたもたくさんいらっしゃると
思われるので、質問を下記のように具体的な形に変更しましょう。
アイススクリューの研摩方法
(1) 先端部分
(2) 内面
(3) 外周のらせん状の部分
(4) 業者等に安く頼む方法があれば
をなるべく具体的に教えて下さい。
これまでの回答だと、(1)に関しては、羽矢さんの回答、(2) に関しては、
山岳情報の山本さんの回答?、それから、(3)までを含む全体に関しての回
答は、以前にあり、有持さんのホームページのアイスクライミング/質問
(17) にありました。ヤスリを使う方法、ルーターを使う方法などがかかれ
ています。やはり、根気よくやるしかないのでしょうか?
ちなみに僕がもっていた安いヤスリ(ダイヤモンドヤスリではない)では、
BDのスクリューには歯がたちませんでした。。。
他に、何か良い方法を御存知の方がいましたらお願いします。
有持です。
> 山岡@はりま山岳会さん、こんにちは。黒澤@YCCです。
> ps.1.ホゲホゲさん>ホゲホゲさんならいくらで請け負っていただけますか?
> ps.2.有持さん>この件の過去ログ残っていませんか?
確か、アルパインクライミングホームページの質問コーナーのどこかに編集して
入っていると思いますから探してみて下さい。
私は、アイススクリューはダイヤモンドヤスリの半丸のやつでシコシコと磨いて
います。刃先だけ整えて、内面は特にいじっていません。刃先を研ぐだけでもず
いぶんと違いますよ。(^^)
それと、アイスに行くときには必ずヤスリは持参していきます。
山岡さん、こんばんは
杉@岳樺クラブです。
> 質問ですが、誰か、スクリューの良い研摩方法を御存知の方は
> いないでしょうか?
私は、岩にねじ込んで刃先を曲げてしまいましたが、
グラインダー(ちいさなホビー用の)で、研削したら
もとのようになりました。BD社のものです。
ちなみにバイルも、本にはグラインダ−厳禁と書いてあるけど、
私なりに解釈すると、要はヤスリと同じくらいのパワーで
熱をかけないように、削ればいいのでは・・。と思ってます。
アイゼンもグラインダーでやってます。
ご質問は研磨ですが、私は研削してます。
ちょっと荒っぽいですが、時間が節約できるし、
ある程度、消耗品と割り切れば、いいのではないか、と思います。
山岡さん、こんばんは
杉@岳樺クラブです。
> 質問ですが、誰か、スクリューの良い研摩方法を御存知の方は
> いないでしょうか?
私は、岩にねじ込んで刃先を曲げてしまいましたが、
グラインダー(ちいさなホビー用の)で、研削したら
もとのようになりました。BD社のものです。
ちなみにバイルも、本にはグラインダ−厳禁と書いてあるけど、
私なりに解釈すると、要はヤスリと同じくらいのパワーで
熱をかけないように、削ればいいのでは・・。と思ってます。
アイゼンもグラインダーでやってます。
ご質問は研磨ですが、私は研削してます。
ちょっと荒っぽいですが、時間が節約できるし、
ある程度、消耗品と割り切れば、いいのではないか、と思います。
中込@マーモットです。
アイススクリューの研磨についてのメールを読ませていただいています。
皆さん結構グラインダーやリューターを使われている様ですね。
私は以前、御徒町のナイフショップで8年ほど働いていました。
少し長くなりますが、そこでグラインディングの摩擦について聞いた事があります
(門前の小僧程度の知識ではありますが)。
鋼材の熱処理は、高温から急冷する焼き入れ(硬くする)と、
低温でゆっくり冷やす焼き戻し(粘りを出す)とがセットですが、
例えばハーケンやアイススクリューに使われているクローム・モリブデン鋼は、
焼き入れ温度は850度前後で、焼き戻し温度は600度前後です。
アックスのヘッドに使われるニッケル・クロモリ鋼も、少し高い位です。
ところで、一般に売られている卓上グラインダー(高速の物が多い)に鋼材を
ちょっと当てたとして、もし火花が散ったら、その場所は摩擦熱でいきなり1000度
を超えているそうです。研磨面が紫色になっていても同様だそうです。
そう考えると、電動工具でクロモリ鋼を削るのはすごく怖く感じてしまいます。
しかも「熱処理」は鋼材全体を処理しますが、
グラインダーに当てたらその場所だけ「焼きなまし」になってしまう可能性が高く、
普通の部分との硬度差のストレスも怖いです。
ただ、焼きなまりによる事故は聞いた事がありませんし、本格的な冶金学に基づい
たデータもないので、取り越し苦労カモ知れません。
スクリューの研磨:私の場合/
私はあまり先鋭的なアイスクライミングはできませんが、スクリューは研ぎます。
その場合、「半丸ヤスリ」の6インチモデルを使います。
例えばBD社のスクリューは、切っ先に向かって逆反りになっていますので、
半丸の「弧」を使って、ひねり上げる様に研ぎます。
8インチだと、弧がスクリューの反りよりも大きいので、6インチがいいです。
また平らな面で、切っ先の横の部分を研ぎます。少し研ぐと内側にバリがでるので、
丸ヤスリで落とします。内側はラッカースプレーを塗るので、特に仕上げません。
万力でしっかり挟んで削る方が断然削りやすく、革などを緩衝材にすれば、本体も
傷つきにくいです。
ヤスリは昨年も話題に上がったニコルソン社がベターです。摩滅していなければ、
BD社のスクリューも(やりにくいけど)研げます。
荒目だと削り溝を消すのが難しいので、中目で削ります。ちょっとの仕上げなら、
細目で十分です。
地方でも、ナイフメイキングの道具を扱っている刃物屋があれば入手は可能かと思
います。通販をやっている店もあります。
注意点としては、削る面やヤスリの面は決して触らない事です。手の油が付いて
うまく削れません。ベンジンなどで脱脂できます。
角度や削っている面が判りにくいなら、赤か青のマジックで削る面を塗れば、
削った所が判ります(黒は金属色と同化して見にくいので不可)。
ガラスなど平らな物の上で、それぞれの刃先が均等か確かめながら研ぎます。
上向きの面と横の面の、下の交点(へこんでいる部分)をあまり削り込むと、
刃の三角形が鋭くなりすぎ、強度が落ちます(やたら刺さりやすくなりますが)。
強く削りすぎると、削り溝ができてしまうので、ゆっくり削る方が良いです。
外周の螺旋については、あまり削りません。バリがでていたら落とす程度です。
先端の食い込みが良ければ問題ないんじゃないかといい加減です。
ある程度の練習は必要ですが、慣れればヤスリでも削れます。アックスのピックな
ら、スクリューよりももっと簡単です。
私は自己満足レベルですが、ピック先端を蛤(ハマグリ)研ぎにしています。
チェーンソウの目立てヤスリで、勝手に丸溝も作っています。
でもそれを生かす様な技術が無い・・・。
山岡さん、こんにちは、羽矢さん、ご無沙汰してます。仕事と雑用が死ぬほど忙
しい山本です。今日も明日も仕事です。
皆さん、きっと山へ行っているんでしょうね、羨ましい。
さて
私は機械設計屋なので説明がくどくなって申し訳ありません。
アイススクリュ−の研ぎ方について。
@道具としてはリュ−タ−(歯医者さんの使ってるものが有れば最高ですが、)
2万〜3万回転の物
A研磨する刃は超硬合金製(超硬バ−という)のφ3.2〜φ6の円筒形の物と、つ
くし形の物(1本3000円〜6000円)
又はダイヤの物(900円〜8000円)ダイヤは意外と減りが早く、中々削れませ
ん。
B内面の研磨用としてフレックスホ−ン
研磨の形状
(1) 先端部分
刃先は氷の切り屑が内側の穴に巻き込むように円筒形の超硬バ−で削る、氷を切
って行く先端は鋭いほど良いが
次の刃との渡り部分は出来るだけRが小さい方が良いので、超硬バ−も小さい方
が良い。
新品のスクリュ−でも刃先がが外傾している物が有ります、これは機械加工の時
この方が楽だからだと思います。
BDなんかは、内側になってます。
(2) 内面
穴の内面はフレックスホ−ンに研磨剤(ピカ−ル)を付けて3000〜5000回転のド
リルに付けて研磨いた後
鉄のシャフトに布を巻きつけてピカ−ルを塗ってやはりドリルでかリュ−タ−で
磨く。
油脂分を中性洗剤又はアルコ−ルで取ってからスプレ−ラッカ−を塗る、(増田
さんに聞いた。)
以前テフロンスプレ−を塗ったが1回で剥がれてしまった、ラッカ−の方が良か
った。
多分パラフィンでも良いかと思う。
(3) 外周のらせん状の部分
らせんの部分の特に先端の所が鋭利でないと、切れ味が悪いでしよう。
胴の部分は抵抗にならなければ良いのでは。
(4) 業者等に安く頼む方法があれば
一寸判りません。
注、リュ−タ−に4mm程度のロングドリル(200mm)を付けてこれに布を巻き
つけて内面研磨する場合、布を巻かない状態で
空転させると、ドリルキリ(鉄の棒ても同じ)が遠心力で折れて飛んで行くこと
がある。これは非常に危険です。
時速700Km程度で窓ガラスに穴が空いた。
超硬バ−の切り屑は非常に鋭利で、針のように刺さります。防塵めがねと捨てて
も良い作業服が必要です。
道具は東京だったら東急ハンズにあります、町の工具屋さんだったら取り寄せに
なるでしょうが定価より3割くらい安い。
参考
マスタ−超硬バ−#CB1C-100φ3.2軸径φ6円筒形 \4,480
マスタ−超硬バ−#CB4C-101φ6軸径φ6つくし形 \5,740
マスタ−超硬バ−#CB1A-001φ2.4軸径φ3円筒形 \2,800
Koken Flex-Hone#BC12(φ11.5〜13適用)ポリッシュ用ア
ルミナ¥10,240
Koken Flex-Hone#BC14(φ13〜15適用)ポリッシュ用アル
ミナ¥10,400
リュ−タ−類
ミニタ−高性能グラインダ−M17H(3500〜35000RPM可変)¥104,32
0
他に安価なものも有る、¥5000〜20,000くらい
おおよそ1本仕上げるのに1時間はかかる、
例のロシア製のスクリュ−もせっせと研いだらまあ幾らか入りやすくなったけ
ど、1回で切れなくなった。
ボロボロになったやつを不動の滝で増田さんに、持って行って貰ったら、とって
も怒ってた、あの時はどうもすみません。
ダイヤモンドやすりで手作業にて、研ぐ事も可能ですが気が遠くなるような、大
変です。
去年フレンドのおとうさんと行った時、新品のBDを貸して頂き、なんと指1本
でスルスル入るので驚きました。
こんにちは、
中込@マーモットさん
山本です
なかなか、詳しいですね、焼入れと焼き戻しはその通りです。
焼き入れをするのは、硬くするためで、焼き戻しをするのは、硬い部分と軟らかい部分を均
質にするためだと思います。
それで、折れにくくなる。
アックスのヘッドだったら、背の部分を研いで、全体が400℃を越えるまで加熱する事は無
いと思います
薄くなった刃の部分は確かに焼きなましになって、ナマクラになるでしょう。
僕はクエ−サ−を使ってますが、背の部分をかみそりの様に研いでいます。
ディスクグランダ−にゴ−ルドジャガ−GPトップ#240と言う、サンドペ−パ−のジスク
で研磨します。
発熱はかなり低く抑えられます。面もきれいです。
でも一度、バキッと折れました。
研ぎすぎて、薄くなったみたいです、
僕の持っているスクリュ−はチタンとステンレスなので焼きが戻るとか言うのは、関係あり
ません。
チタンコ−ティング(金色)はダイヤモンドに次ぐ硬さなのに、チタンそのものはあまり硬
くありません。
手研ぎは大変でしょうね、僕には出来ない。
でも、今期はどうも、氷に行く暇が無さそうだ。
中込さん、山本さん、こんばんは
> 鋼材の熱処理は、高温から急冷する焼き入れ(硬くする)と、
> 低温でゆっくり冷やす焼き戻し(粘りを出す)とがセットですが、
> 例えばハーケンやアイススクリューに使われているクローム・モリブデン鋼は、
> 焼き入れ温度は850度前後で、焼き戻し温度は600度前後です。
> アックスのヘッドに使われるニッケル・クロモリ鋼も、少し高い位です。
> ところで、一般に売られている卓上グラインダー(高速の物が多い)に鋼材を
> ちょっと当てたとして、もし火花が散ったら、その場所は摩擦熱でいきなり1000度
> を超えているそうです。研磨面が紫色になっていても同様だそうです。
ムムム、鋭いですね。実は僕もメカニカルエンジニアです。
金属材料は基礎しか知りませんが、熱はどっちかいうと専門です。
研削面が変色したら、たしかに、なまってしまいそうですね。
火花が出るのは事実だし、極微小部分は高温になってるかと思います。
頻繁に研削面に手で触れて、温度が上がっていないか、確認は必要でしょう。
グラインダーは極小径のもので、モーターのトルクも少ないものを使ってます。
(要は一番安いもの)
ここから先は趣味、好みの世界になってしまうんですが、
例えば、高級ナイフ、日本刀、包丁のような鍛造で作られた
高級な刃物は、それなりの砥石で研ぐべきでしょう。
しかし、BD社のスクリューは原価はいくらか知らないけど
せいぜい、1000円そこそこで大量に作られているでしょう。
その程度の刃物なら、気を遣って、長時間かけてメンテするのは
時間の無駄のように思えてしまいます。バイルもしかり。
アイスは道具の手入れも楽しみのひとつですから
こんな発言をすると不謹慎だとは思います。
でも去年、ダイヤモンドやすりを3000も円も出して買って
バイルを研いだけど、ほとんど削れなかったので
ばかばかしくなって、ブラインダーを買った、
杉@岳樺クラブです。
こんばんわ
杉山さん
今日は山じやないんですか。
私はまだ仕事の山本です
そうなんです
ダイヤモンドヤスリは切れないです、ニコルソンの方が切れます
というより、ニコルソンのヤスリで研げるのなら、それ程硬く無いわけで。
せいぜいステンレス包丁程度でしょ
金鋸レベルの硬さだとヤスリでは削れない
そういう時にダイヤモンドを使う訳で。
しかしダイヤを固定している接着剤が熱に弱くて、水を付けて研ぐと長持ちします。
所で氷の硬さと言うのは一体どんな硬さなのでしょうか?
氷点下15以下でブル−アイスでは、ガラスみたいですね、
たぶん、ガラスよりは軟らかいと思いますが。
推測ですが、おそらく当たった瞬間に溶けて入るのだと思いますが。
スケ−トとかスキ−とかは、その原理ですよね、
衝突熱を有効に使う為には、気温によって刃の形を変えた方が良いわけですね。
カジタの人とか、その辺を知ってるでしょうけど。
知りたいですね、
中込@マーモットです。
山本様。杉@岳樺クラブ様。
色々と専門的なコメント、参考になります。
山本様
> 僕の持っているスクリュ−はチタンとステンレスなので焼きが戻るとか言うのは、関係
あり
> ません。
チタンのスクリューは、確かにとても研ぎやすいですね。
ステンレス製のスクリューとは、どこのメーカーの品でしょうか。
ステンレス・スチールじゃなくて?
> 手研ぎは大変でしょうね、僕には出来ない。
そうでも無いです。正確な時間は計った事は無いですが、
岩に当ててつぶれたBD社のスクリューを1本直すのに、
せいぜい2〜3時間くらいだったと思います。
確かにいい熱処理がしてある様で、硬いですが、
やっぱりクロモリ鋼ですから、ヤスリが乗り始めればスムースに作業できます。
杉@岳樺クラブ様
> ここから先は趣味、好みの世界になってしまうんですが、
> 例えば、高級ナイフ、日本刀、包丁のような鍛造で作られた
> 高級な刃物は、それなりの砥石で研ぐべきでしょう。
> しかし、BD社のスクリューは原価はいくらか知らないけど
> せいぜい、1000円そこそこで大量に作られているでしょう。
> その程度の刃物なら、気を遣って、長時間かけてメンテするのは
> 時間の無駄のように思えてしまいます。バイルもしかり。
確かに私がヤスリで研ぐのは、多分に趣味的な部分が多いです。
ナイフとか、ピックとか、手作業で研ぐのが好きなので、
時間や手間がかかるとは感じないのカモ知れません。
まあそこは好みの問題という事で・・・。
ヤスリの欠点は、仕上げに限界があるという事でしょう。
リューターなら、バフを付けて鏡面に近く仕上げられるでしょうが、
ヤスリだとそうはいかない。
私は鏡面ぽい仕上げより、サテンやヘアラインの様な、
均一な削りスジの仕上げが好きなので(スミマセン趣味丸出しで)、
ヤスリで最後までそーっと削ります。
それに、バフだとエッジがダレてしまいそうな気がして、
私はその方が自信ありません。
ヤスリもそうですが、リューターなども、慣れやテクニックが必要ですね。
あまりいろいろ書くと、
仲間から「オマエはスクリュー磨くより腕を磨け!」と言われそうなので、
この辺で・・・。
山岡@はりま山岳会です。
みなさん(羽矢さん、黒沢さん、有持さん、杉山さん、中込さん、
山本さん)アイススクリューの研摩に関する情報どうもありがとう
ございました。具体的な話し、専門的な内容が聞けてよかったと思
います。
みなさんの経験を簡単にまとめるといまのところ以下のようにな
るかと思います。詳しくはそれぞれのメイルを再度ごらん下さい。
(1) 道具:リューターが良い。数千円〜数万円までいろいろある。
安いものでもなんとかなる(羽矢さん)。最適な回転数がある
(山本さん)。ダイヤモンドやすり、ニコルソン社のヤスリでも
研摩できるが時間がかかる。ニコルソン社のヤスリがベター。
ヤスリは半円形の6インチモデルが良い(中込さん)。
(2) 先端や外側の研摩:リューターまたはヤスリ。
(3) 内側の研摩:研摩して汚れをとったあと、ラッカースプレーを
塗ると良い(増田方式?)。
(4) 研磨剤:内面研摩用にフレックスホーン+ピカール(山本さん)
(5) 注意:研摩時に温度が上がらないようにする(材料にもよる)。
(6) 業者:研摩を請け負ってくれるところはいまのところない。
本数が少ないうちはスクリューと同程度がそれより高価なリュー
ターを買うのはちょっと迷うでしょうね。会費で買うとか有志が何
人か集まって買うという方法がいいのでしょう。10本もたまってき
たら、やはり、リューターかなと思っています。リューターは先日、
ホームセンターで見たら、確かに数千円から数万円のものまでおい
てありました。
ちなみに、クランポンやアックス類を研ぐのは、僕は、数千円で
買ったグラインダーを最近は使用しています。昔は、ヤスリで時間
をかけて研いでいたのですが、だんだん面倒になってきて。。。僕
のグラインダーだとすぐに火花が散り、研摩面も少し蒼くなります
ので、局所的に温度は上がっているのでしょう。いまのところ、こ
れを使って研摩または研削したものが折れたことは幸いありません。
こんにちは、山岡@はりま山岳会です。
少し冷え込んできたので、氷も発達し始めたでしょうか?
ところで、アイススクリューの研摩に関して、ブラックダイヤ
モンド(BD, USA)のほうに直接聞いてみたところ、下記のよう
な概要の回答がきましたので、みなさんにもお伝えしておきま
す。もっともらしい回答しかきませんでした。
回答してくれたのは、BD社のTommy Chandlerです。アイ
ススクリューの担当は、Product development部門
directorのJoe Skrivanだそうです。
(1) BDアイススクリューの材質
スクリュー本体及びハンガー:
4130 クロムモリブデンスチール
(2) 研摩方法
a. どのようなタイプの電動グラインダーも推奨しない。材料の
弾性をなくし、鋼を柔らかくしてしまう可能性がある。
b. ルータ−についてはよくわからないが、それが金属をヒート
アップしないようならダメージはないだろう。研摩時にスク
リューが熱くならないことを確認しながらやらねばならない。
c. ヤスリをつかう。ヤスリでの研摩方法は下記の通り。
木でスクリューをはさみ、それを万力で固定する。
ヤスリの上に両手をのせてこする。
先端には4本の歯があるが、一番悪い部分からみがく。
6インチの粗いヤスリで角度がついた面を削り、4インチの
細かなヤスリで垂直な面を削る。
thread(外側のらせん状の歯の部分だと思う)のイガイ
ガしたばりを取る。
らせんの始まる部分に特に注意をする。
最後に、WD-40(さび止め、石油ベースのクリーナー/
潤滑剤だそうです)を塗る。
(3) 研摩の依頼は?
受け付けない。やったとしても非常に高くつく、さらに、ハ
ンガーを取り外さねばならない。
(4) BDスクリューの使用方法
底の部分のエッジを傷つけないように。
使用したあとすぐにキャップをはずして乾かし、さびを防ぐ
ためにWD-40を塗る。そのあと、キャップを再びつける。
返事の最初に、「アイスクライミングを上達する方法は、と
にかく、早く良いプロテクションをとる能力を身につけること、
そして、尖ったスクリューの束をもつことが一番である。」と
書いてありました。
僕は12月いっぱいは忙しく、氷には行けそうにありません。。。
ルータ−でも買って、スクリューを磨いています。