獨標登高会の寺田です。

●アイスクライミング用グローブ
ロクスノ最新号と2月26日朝日新聞の夕刊に、モンベルのシステム３グローブが紹介
されました。私も使用しているのでリポートします。その名の通りアウター部とゴア
テックスのライナー、フリースのインナーと３重構造になっています。その保温性や
操作性から現在非常に気に入っています。手のひら側はナイロンとケブラーの混紡で
あるダイナモスという素材が使われており、グリップ感を高めています。またスクリ
ューセット時にハンガーを手のひらでぐるぐる回しても破れたりしません。欠点とし
ては汗でグローブの中が湿った場合、グローブを外す際にインナーがづれ易い点です
。私が使用しているのは「フィット」と呼ばれる山岳スキー用のモデルです。ノーマ
ルタイプと異なる点は、ストックを握りやすい様に立体裁断されています。また手の
甲から指先にかけて、伸縮性のあるゴアテックスが使用されています。手首もノーマ
ルタイプがベルクロのテープで締めるのに対し、ゴムのギャザーになっています。こ
ちらですとグローブの脱着も楽だし、リストループの出し入れもスムーズです。価格
はノーマルタイプが￥11900。フィットが￥11500です。アウトレットなら￥9000前後
です。興味のある方は店頭で試してください。
以前はウールの手袋やウールの手袋にオーバー手、スキー用の皮製ゴアテックスグロ
ーブや、同じくナイロン製ゴアテックスグローブ、スノーボード用グローブ（バート
ン・アウトランドグローブ）などを使用していました。
またオフロードバイク用やオンロード冬季用、雨天用（モンベルのネオプレン製）な
ども試しました。変わったところでは園芸用のゴム手袋なんかも試しましたがどれも
今一でした。
グローブにもリーシュコードが必要です。作り方を紹介しましょう。50センチほどの
細引きの両端を２重結びでループにします。コードロックに細引きを通します。結び
目の反対端を、グローブの袖口あたりに設定されている小さなループやリングに、ガ
ースヒッチで結びます。ループが無い場合は、ループを縫いつけるか、グローブに穴
を開けてかがってください。結び目とコードロックの間に手を通し、コードロックの
位置をずらして手首に絞めます。登攀中にグローブを外しても安心です。細引きの長
さはグローブが楽に外せる程度がよいでしょう。また細引きは着用中グローブの中に
あるので邪魔になりません。