野村@左京です。
プロの取り方:
大体有持さんはじめ、皆さんと一緒だと思います。ただ小生の場合、
ピッチグレードが厳しいところが登れるわけでなく、また生来が
なんでもありの考え方なので、特にフリーにこだわることはせず、
不安を感じるならば躊躇せずフィーフィーを使うなりして、安定した
プロの設置を心掛けています。
氷の時は、接続するスリングの長さを変え(5cm程度と50cm程度)
いつでも使える状態でフィーフィーを2つ用意し、状況に応じて使い
分けています。アックスの形状にも因りますが、石突きのところにスリングで
小さなループを作り、そこに掛けるか、リストバンドに掛けています。
アックスの脱落防止:
これは十分な長さの6mmスリングをリストバンドと繋ぎ、小生の場合は
肩に通しています。歩行に移り、アックスを杖にしながらということも
多く、これが性にあっているのでしょうか。丸山の時はアイゼンがはずれ
アックスにぶら下がる事態が起こりましたが、冬で着膨れしているからで
しょうか、特にスリングが体に食い込むといったことはありませんでした。
ただ、かつてパートナーがスリングが体に食い込んで死にそうに苦しんだ
ことがあります。雪面まであとわずかでしたので、スリングを切断して
抜け出させました。墜ちた時の状態にも因るでしょうが、落ち着いて再度
アックスをホールドしてフィーフィーをかける−ことで十分対処できると
思います。が、まあ確かに<食い込み>の可能性はあるわけで、積極的には
お勧めしません。ポイントはスリングの長さを、余裕を持ってされど長過ぎず
と言ったところでしょうか。
ここのところ、ACMLが活況を呈していますね。うれしいことです。
のむら かつみ
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