質問内容/回答 |
家山@京都在住です。 雪訓とアイスのセットで中ア宝剣へ行ってきました。 アイスは宝剣沢F沢を予定して、A沢を下降したのですが、読図不足により 2200m付近まで下降してしまうアクシデントの中、F沢F1のみ登り、 A沢を登り返すという不格好なことをやってしまいました。 積雪が多く、雪崩の不安が少しありましたが、F1の結氷はばっちりで シーズン初アイスでバーチカルを楽しんできました。 前置きが長くて申し訳ありません。 その雪訓でプレート型のスノーアンカー(総称してデッドマンなのか、 B社のブランド名か分かりませんが。。。)のいくつかを試してみました。 ワイヤーの形状で、B社のものはプレートとワイヤーが固定されており、 雪中でセットしたときにワイヤーの引き方向が固定されるので、加重テストで 十分な性能を確認できました。ところが、H社のもの(D社も同じ形状)は プレートとワイヤーが固定されておらず、加重テストをすると、ワイヤーと プレートの角度が変化してしまい、プレートが雪の中を引きずられくるか、 プレートが雪上(空中)に飛び出してしまい、このままでは安心して使う 自信がありません。 そこで、このタイプのプレートで、ワイヤーを固定したほうが良いとか、 使い方の留意点とか経験やアドバイスがございましたら ご教授頂けないでしょうか? なお、以前9月にMLにてヘルメットの選択についてお伺いさせていただき、 いくつかのご返事ありがとうございました。 やっとお金の目処がたち、先日ブラックダイアモンドのハーフドームを 購入しましたのでご報告致します。 理由は各位のご意見にありました、強度、重量、信頼性、 操作性(あごひもの脱着)そして「かっこいいから」です。 これから長くつきあう友として大事にしたいと思います。
やまね@磐田山の会ケルンです。 DMM、およびブラックダイヤモンド両方のデッドマンをテストし、山行でも使用したことが あります。 私の経験では、家山さんとは全く逆で、DMMの方が使いやすいと感じました。 DMMのセット時は、プレート角度に注意することと、ワイヤの出口の雪をカットしてやるのが ポイントと思います。 プレート上部に当て金が付いているため、バイルで叩いてセットすることも可能です。 プレートがフリーになっているのは、逆に撤去するときは取りやすいと感じました。 真上に引き上げると引き抜くことが出来るので…。 シチュエーションによって逆の結果になるのかも知れません。 私が富士山および谷川岳でテストしたとき(軟雪です)は、BDは面積が小さく、しかも 抵抗面がV字に折れているせいか、加重したら雪からボコッと出てきてしまいました。 #5年くらいまえのBDですので、今のモデルは形状違うのでしょうか? DMMは非常に深く食い込み、ランニングの支点としても充分な感じでした。 家山さんはどのような雪面で使用されたのでしょうか。 興味がありますのでよろしかったら教えてください。 もしかするとDMMに問題があるのかも知れませんし。
やまね@磐田ケルンです。 たびたびすいません。 参考までに ブナの会による雪上用支点のテスト ★ http://alpine-buna.hp.infoseek.co.jp/anchor.htm #ブナの会の皆様、無断引用お許し下さい。
家山@京都在住です。 早速のレスありがとうございます。 ※以後長文になります。 > 家山さんはどのような雪面で使用されたのでしょうか。 > 興味がありますのでよろしかったら教えてください。 > もしかするとDMMに問題があるのかも知れませんし。 経験が充分でないのに詳しい説明をすることに少々ビビッております。 添付で図示などできるともうしこし解りやすいかもしれませんが、 可能な限り記述してみます。 ※たしか一般論でMLへの添付は好ましくないのですよね? ■斜面状況: 40〜50cmの軟雪、その下は氷化した層がある状態。 傾斜は中傾斜(漠然ですいません)。 ■セット方法: @50cm四方程度の雪面を踏み固める Aプレートを雪面(踏み固めた水平面ではなく、あくまで雪面の 傾斜を考慮したつもり)45°程度に打ち込み。 Bピッケルの刃を使ってワイヤーを埋め込む。 中傾斜を考慮し引き方向がなるべく雪面に沿うように スリングで延長。 Cその先端でテンションをかけテストを実施。 ■その後の確認: @踏み固めたとはいえ、内部は軟雪である。 Aテンションかけることによりプレートが圧雪した部分以外の ところへ移動し踏み固めた意味はなくなっている。 Bその下層に氷化した層があり、プレートが引きずられること により一旦はプレートが潜り込もうとするが、氷化した層に あたるとワイヤーとプレートの角度が変化し、プレートと雪面が 平行になってう。 Cよって氷化した層に沿って滑っているようである。 D飛び出す現象はワイヤーの引き方向(特にプレートに一番近い部分) が少しでも上向きだとテンションをかけたときに空中へポンッ!と 飛び出す。 ■考察: @B社製はワイヤーの長さ(プレートとワイヤー2本)が固定されており、 最適と(思われる)方向にセットが容易である。 AH社(=D社?)製はプレートに通っている2本のワイヤー間の距離が 短く、プレートがぷれやすい。 BH社(=D社?)製はワイヤーが固定されていないので、プレートと ワイヤーの角度が変化しやすい。 > DMMのセット時は、プレート角度に注意することと、ワイヤの出口の雪を > カットしてやるのがポイントと思います。 ワイヤの出口とは?すいません。文章ではいまいち理解できないのですが、 お時間がございましたらもう少し詳しく教えて下さい。 > ブナの会による雪上用支点のテスト 早速閲覧させて頂きました。 このような検証をされている会の運営およびHPの構成には魅力を感じます。 以上
宮永です こんばんは家山さん いろいろなデーターがありますが結論ら いうと「利きませんつ」メーカーノかんけいではなく.利きませんと結論できます。 又詳しくお話ししたいです 。宝剣山行おつかれさんでした メールに出すまえに相談してほしかったです。 おやすみなさい
山根@磐田ケルンです。 家山様、テスト状況ご説明ありがとうございました。 氷化した層が内部にある場合、確かにこの手のデバイスは効きにくい でしょうね。 私は結構深めにセットすることで、危険回避を意図しております。 それでも積雪の内部がどうなっているかはわかりませんから気休めかも 知れません…。 ただBDはその状況でも有利に効いたとすると、なにが違いを生んでいるのか??? BDの二本出しは角度が決まっているため良さそう、とのことですが、逆に 決まった角度以外でザイルが引かれた場合、上か下、どちらかのワイヤー だけテンションがかかると思います。 そうなった場合、ワイヤーがフリーのタイプより本当に有利な動作をする のか、検証が必要ではないでしょうか。 私のテストしたときは余りに差が激しく、BDは殆ど使い物にならなかったのです。 全然逆の結果が家山さんのケースでは発生したわけですね。 うーん、この冬、良く意識してもう一度試してみることにします。 DMMのセット方法における注意点ですが、家山さんがBDの使い方で書かれているの と同じように、ワイヤが出て引かれる部分の雪面をピッケルのブレードで良くカット しておくということです。 つまり雪面の抵抗で、上にワイヤが引かれないように、雪面を切っておくだけです。 私の使っているDMMは、加重したとたん面白いように深く入って行ったのですが…。 たまたまそういう積雪の状態だったのかも。
家山@京都在住です。 判ってきたとこは、セットの仕方で相当効果が変わるととのようですね。 こういったデバイスは教科書や説明書通りが正解と認識して、また漫然と使って、 軽くテンションをかけて安全だと思いこむことに不安を覚えます。 応用や、やってはいけない方法についての文献や記事が無いことも判りました。 ※氷河や軟雪、硬雪、春の残雪、また雪の層、、、いろんな考慮が必要な割に。 まあ、頭を使うことが大事なのですけど。 特にパートナーがもしも漫然使ってると思った瞬間から、身動きできなく なるかもしれませんので、あらためて会なりパートナー同士なりで 検証してみます。 > 私のテストしたときは余りに差が激しく、BDは殆ど使い物にならなかったのです。 > 全然逆の結果が家山さんのケースでは発生したわけですね。 > うーん、この冬、良く意識してもう一度試してみることにします。 セットそのものがいけないのかもしれません。 上述の通り、安全だと思いこむことが一番の危険だと思いますので。 また新たな事実が判れば報告致します。