質問内容/回答

<質問>

山本です。

まず私は医学について、又、高山病について、全く知識が有りません。

さて。知り合いのお父さんが、秋にヒマラヤのトレッキングに行く予定で、
疲労と、高山病について、調べました、現在のところ以下の情報が有ります。

1。必須アミノ酸の、バリン、ロイシン、イソロイシン、等のBCCA類を運動の前
に飲料しておくと。
筋肉に乳酸が溜りにくく、疲労が少なくる。
2。大気圧が少ない所に行くと、酸素摂取量を増やす為に、過呼吸となり、腎臓
の能力が間に合わないと血液がアルカリに傾く。

この大まかな情報を元に現在売られているサプリメントの効果を富士山で試しま
した。

平素より運動不足中年、3名で、全員五合目で出発前にビダミンB1.2の錠剤を飲
み、
2名は(味の素、アミノバイタルリフレッシュゼリーBCCA配合)を飲んだ。
飲まなかった1名は標高3200以上で極度の疲労になった。

行動中疲労の為に、動けなくなる状態で、ダイドウ。MIUスポルトは非常に早い
効果が有った。
サントリー、アミノ式は有効では無かった感じ。
エネルギー不足には、ウイダーinゼリー、エネルギーが早い吸収性がある。

恐らく、複雑な原因や結果があるだろうが。ここでは短絡的な表現にしていま
す。
可能であるなら、この手の情報を数多くの諸兄に試してもらい、公開で、ご報告
頂きたいのですが。

2。に対する手軽なサプリメントが有ると良いのですが。??


*小池メデイカルと言う会社からパルスオキシメータフィンガーSO2が約5万で売
ってます。
http://www.koike-medical.co.jp/cgi/category.cgi
血液酸素飽和度測定器でトレッキングの業者もこの手を使ってます。
酸素飽和度と高度障害の関係も、比例的直線性を持って居ないようですが。

*キリンアミノサプリにはBCCAが入ってます、今回持って行かなかった。

<解答> 


山下@横浜蝸牛 です。
いつも皆様の色々な情報を参考にさせていただいてます。

高度障害(高山病)に関してサプリや薬の話が出ていますので、私の少ない経験と
知識ですが参考にして下さい。
(ちょいと長くなってしまいました。すみません)

高度による低酸素で動きがしんどくなることと致命的な高度障害は若干違いがあ
ると思います。

致命的な高度障害となると「高所脳浮腫」や「高所肺水腫」になりますが、その
原因の一つとして拍動増加による高血圧があると思います。
ガンガン登っていた頃、2日で5000mまで行って幕営したときに夜の安静時でも
拍動が100を越えていてびっくりしたことがあります。
筋肉への疲労物質(乳酸)蓄積を少なくして夜中の疲労回復に使う酸素量を少なく
すれば安静時の拍動は少なく押さえられると思いますが、実際に登山をしていて
そんなに蓄積疲労を少なくするのは難しいでしょう。
拍動が多くなるのは低酸素なので仕方がない事ですから(高度順応して赤血球が
増加すれば少しは収まる)、拍動増加による高血圧を少しでも抑えれば致命的な
高度障害は出にくくなるでしょう。
高度障害に効く薬というのも基本的にはこの部分を行っているものが多いと思い
ます。
山で安全に行える高血圧を抑える方法には
1.血液の粘性を低くする
2.毛細血管を拡張して血液循環抵抗を小さくする
となると思います。
(1)については良く言われるように十分な水分の補給が第一でしょう。
他には最近の中高年の健康講座で言われるような「血液サラサラ効果」のあるニ
ンニクやタマネギ等々があると思います。
日常的な節制(中性脂肪を低くする、血糖値を低くする)も必要でしょう。
(2)に付いては保温、ビタミンEの摂取など凍傷対策に近い物があるでしょう。
喫煙はやっぱり良くないようです。

サプリや薬の話のなかで気になった事があります。
低酸素で動きがしんどくなることの解消のためにトレーニングしたりサプリや薬
を摂取したりと言うことかと思いますが、あまり筋肉だけ元気だとホイホイ登っ
てしまい高度順応が間に合わなくなります。
筋肉そのものは無酸素運動が出来るために低酸素状態に強いようです。
その結果、致命的な高度障害が生じる事になります。
地元のシェルパが行っている「ビスタ〜リ、ビスタ〜リ(ゆっくり)」が一番なの
ですが・・・
でも、日本人サラリーマンが取れる休みは限りがありますからネー。
(なんかいい仕事ありませんかネ?)

結果的には基本は昔からやっている様な方法になりますよね。
出発前に富士山や低酸素室で出来るだけ高度順応をしておく。
現地では高度順応の法則を守りなるべく時間をかける。
水分の補給、睡眠、食事など十分に取る。
まあ、それにプラスしてやれるとしたら、
○赤血球増加をスムーズに出来るように鉄分とタンパク質(もちろんその部品の
アミノ酸でも良いのですが)の補給。
○行動中の乳酸蓄積を出来るだけ少なくする。(呼吸法、行動速度、ここでアミ
ノ酸飲料などのサプリ系、出発前の筋肉トレーニングなどが関係)

高度については個人差やその日の体調による差がありすぎるためマニュアル的に
「これでカンペキ!」とは行かないようです。
十分気を付けて高所登山を楽しみましょう。


山下さんこんにちは。 高度順応と言うのは赤血球が増加するのですね。 友人で酒に強い奴が二人居て、一人は高度に強いですね。 もうひとりはもう肝臓がヤバイのかな?? 肝臓を鍛えるのだと言って毎日焼き鳥屋に寄っているのは果たして効果があるのか? **大まかな高度障害のメカニズムは** 気圧が低くなると酸素の吸入量が減る ので何度も呼吸をして低い酸素分圧に対抗し て過呼吸になると 二酸化炭素が失われて血液はアルカリ性に傾き、体の代謝機能が低下して。 脳や肺 であれ、 細胞膜の透過性が変化をきたし、体内組織に水分が過剰に蓄積されることにより組 織がむくむ。 その結果、それらの組織本来の働きに障害が現れる。だと思います。 予防措置として、水分を1日3から5リットル取ると体は充分な水が有ると思い、 水分の蓄積を止め、排水してむくみは起こらない。 血液酸素飽和度は20%までは大丈夫らしいが。75才の人で20%になっても 全然なんとも無い人も居たとか、生まれつきの素質らしいです。 体力とかはあんまり関係無いようです。団体は時として、無理をするので。 危険なようですが。 ** 血液サラサラには、今流行りの深海鮫の肝油とかが凄いらしいですね。 五分前に飲んでも、赤血球が元気に成るとか。 最近では藥を飲んで。増強するとかのは、色々有る見たいですね。高度障害の予防 薬の処方箋を 書いてくれる病院リストとかも有ったと思います。 http://www.jstm.gr.jp/column-list.htm 藥でパワーを上げると言うのは、ドゥ-ピングとは違うのでしょうか?? その正反対は、断食、荒修行ですか?水も食料も無くなった状態。 高度の話しとは関係無く、これを飲むと疲れないとか、聞くと2リットルで300円く らいなら飲もうと思ってしまいます。 キリンアミノサプリにはロイシン。イソロイシン。バリンが約4% 入ってます、理屈の上では、有酸素運動しながら飲めば、筋肉疲労は押さえられる ですね。
本田栃木山岳部の鎌田と申します。 2年前、マッターホルンに登った時、 麓のツェルマットの薬局に高山病の 予防か緩和?をうたったキャンディーが 売られていました。医薬品かどうかは 忘れましたが。。。店頭に日本語で 説明書きが有りました。  飴にしては結構値段が高かった記憶が 有ります。高所の経験は有りましたが、 興味本位で買って舐めました。 効果があったかどうかは定かで有りません。  まあ、ロープウェイであっという間に 富士山より高い所に行ける観光地ですし、 旗振りの後にぞろぞろと日本人が多い 地でも有りますから。。。  まだ家を探せば出てくると思いますが、 名称は覚えていません。

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