増田＠YCCです。

> 岩場からの滑落などで、その負傷者が脊髄を損傷した場合、それを見分ける方
> 法はあるのでしょうか？

昔一度だけ、そのような事態に遭遇したことがあります。
東京近郊のゲレンデで、懸垂下降に失敗して墜落した人の救助を手伝ったことが
あります。
本人は、腰の痛みを訴えていましたが、下腿部を解放骨折していたのに、そちら
については感覚がなく、また、足を動かすことはできませんでした。
意識はしっかりしていましたが、あまり騒ぐこともなく静かでした。
即席担架を作って搬出も考えましたが、生命に危険があるといけないので、救急
隊の到着を待ち、8人ほどで全身を均等に支えて担架に乗せました。
後に、下半身不髄になられたと聞きました。

症状についてはケースバイケースだと思いますので専門医の方の意見を聞くしか
ありませんが、まあ一例だと思ってください。

このケースは、ゲレンデの事故で、本人も地面に横たわっており、担架で（山道
ではあっても）静かに搬出できましたが、アルパインクライミングで墜落し、
ロープにぶらさがった状態では、とてもまともな救出は無理ですね。
（スノーボードにでもくくりつければなんとかなりそうですが、届くまで半日以
上も宙吊りにしておく訳にもいかないし.........）

あの日は、そのゲレンデだけで1日で5件もの事故があり、全く悪夢のような1日
でした。
誰か落ちる度にズシンと地響きがして......
安全登山　安全登山　安全登山...........