山本です。
ポイントを抜粋ですが、詳しくは以下に乗っています。
吸引器とかのセットがどこかで、売っていたと思いました。
自分の抗体価を病院で調べて置くと良いそうです。
★ スズメバチに刺されないために http://www2u.biglobe.ne.jp/~vespa/vespa05.htm#5
種による攻撃性の違い
攻撃性は種により大きく異なっています.オオスズメバチとキイロスズメバチは攻撃性が強く,
秋口に集団被害の原因となるのも主にこの2種類です.コガタスズメバチは比較的攻撃性が弱く,
巣を刺激しない限り攻撃することはありません.しかし,ひとたび刺激を加えると一斉に攻撃し
てくるので注意が必要です.ヒメスズメバチは巣を直接刺激しても刺すことはほとんどなありま
せん.
名古屋市におけるデータでも、被害の発生率(それぞれの駆除件数に対する発生割合)はオオス
ズメバチが22.6%,キイロスズメバチが25.8%と高い割合であるのに対して,コガタスズメバチ
は6.4%,ヒメスズメバチは2.0%とさらに低くなっています.毒の強さは体の大きさとは関係な
く攻撃性の強さと比例しています.
被害の発生時期と原因
刺傷被害の大半は8月〜10月の3ヶ月間に発生します.中でも9月に最も多く発生します.名
古屋市のデータでもこの3ヶ月間に86.9%が発生しています.被害の発生状況はコロニーの発達
とよく一致しており、いずれの種も巣が大きくなり活動が活発となる時期ほど危険です.
コガタスズメバチによる被害は樹木に作られた巣が原因となって発生する場合が大半で,庭木
の手入れなどで誤って巣に触れたり,枝などを揺らして巣を刺激して刺されたケースが半数以上
を占めます.被害が発生した巣の平均の高さは1.8mと大人が手を伸ばすと届く高さでした.
キイロスズメバチでは巣の高さは平均3.6mと手の届かない高さでした.そのため巣に触れた
ケースは駆除作業中の8件のみで21件はたまたま近くを通行したか,近くにいただけで被害にあ
っており,攻撃性の強さがうかがわれます.
オオスズメバチは地中や樹洞に営巣することが多く,近くを通行した際の振動が巣に伝わり攻
撃されることがあります.そのため集団被害につながりやすいので注意が必要です.名古屋市で
も以前に10名が被害にあったケースがありました.
ハチ刺されと症状
ハチ毒には多数の成分が含まれていますが,ヒスタミンやセロトニンなどのアミン類が痛みや
痒みの原因となります.また低分子ペプチドのハチ毒キニンも痛みを引き起こす作用を持ってい
ます.刺された後の症状は個人差が大きく,またハチの種類や毒の量,刺された場所やその時の
体調等によっても反応が異なります.一般的には激しい痛みと刺された場所腫れが普通で,これ
らの症状は速やかにあらわれ,2〜3日目をピークに1週間程度で軽快しますが,その後しばら
くはかゆみが続きます.その他軽症の場合でもに蕁麻疹や体のだるさ,息苦しさを感じることが
あります.
中程度の症状としては、さらにのどがつまったような感じや、胸苦しさ、口の渇き、腹痛、下
痢、嘔吐、頭痛、めまいなどがみられます.
重症になると意識がハッキリしなくなり、さらに悪化すると,痙攣を起こしたり意識が無くな
る他,、血圧の低下がみら,まれには死に至ることがあります.
ハチ刺されによる死亡はほとんどが血圧の低下と上気道の浮腫による呼吸困難によるもので,
いわゆるアナフィラキシーショックにより亡くなっています.これは?型アレルギー(即時型アレ
ルギー)と呼ばれ,極めて短時間で起こるので注意が必要です.
刺された場所や被害の程度はについては,詳しい調査を実施していないので不明の点が多いの
ですが,頭部や手(腕)を刺されることが多いようです.重症になった例は少なく,庭で水撒き中
にキイロスズメバチに腕を刺されたケースと,駆除作業中にコガタスズメバチに顔面を数カ所刺
されたケースの2例のみですが、いずれも速やかな治療により事なきをえています.他はいずれ
も軽症でした.
ハチ刺されとその後の症状については,刺されてみないと分からないというのが実状です.し
かしながら現在までの報告から、次のような条件に当てはまる人はハイリスク(危険性が高い)と
考えられるので注意が必要です.
40歳以上の男性
以前刺された時症状が重かった。抗体価が高い
スズメバチ,アシナガバチ,ミツバチの3種のハチについて,血液中のIgE抗体価を検査する
ことができます.ハチに刺される危険性の高い人や、以前刺された時に症状が重かった人は一度
検査して自分の抗体価を知っておくと良いでしょう.一般に刺された後は抗体価は高くなり,時
間の経過とともに低下するのが普通ですが,全く変わらない人もいます.また過去に刺されたこ
とがないにも関わらず抗体価が高い人もあるので注意が必要です.
この場合は時間が経過しても抗体価はあまり変化しません.
スズメバチとアシナガバチの毒には交差性があり、スズメバチに刺されてもアシナガバチの抗
体価が上昇する例や、この逆もあるのでアシナガバチにも刺されないように注意する必要があり
ます.
ハチに刺されないために
攻撃を受けやすい動きをしないよう気を付けます.ズメバチは横への動きに反応しやすいので,
ハチを手で払ったり急に向きを変えるなどの動きは危険です.もし巣を見つけた場合は静かに後
ずさりして巣から離れるようにします. 特にオオスズメバチは巣の近くで動く黒い物体に対して
非常に敏感に反応しますから注意が必要です.
攻撃を受けやすい色彩と身なりをしないよう気を付けます.スズメバチはいずれの種も黒色に
対して激しく攻撃しますが,白色や黄色,銀色に対しては反応は弱く,ほとんど攻撃しません.
黒い着衣、ひらひらするものなどは巣の近くでは攻撃を受けやすいので注意してください.その
他カメラや長靴など黒くて動くものも危険です.匂いもハチを刺激します.ヘアスプレーや香水
などの化粧品,汗の臭いなどにも敏感に対応します.
巣の所在が分かっている場合の対応
巣を見つけたら早めに取り除くことが大切です.春先の単独営巣期には危険性がほとんどない
ので駆除も容易です.
巣に気づいたら,不用意に近づいたりいたずらをしてハチを刺激しないようにします.巣に直
接触れたり棒や石などで刺激を加えることはもちろん,枝を揺らしたり近くで作業をしてハチを
刺激しないようにします.
巣が付近にない場合(巣の所在がわからない場合)の対応
作業をする時はハチを刺激しないように,長袖で白色や黄色の服装をしてください。また頭部
は攻撃を受けやすいので帽子をかぶり、軍手などをはめて露出部分を少なく します.
ハチが餌を採っているところでは刺激しないように注意します.室内や車内にハチが入ってき
た場合は,窓を開けて出ていくのを待ちます.ハチは明るい方へ向かう性質があり,そっとして
おけば自然に外へ出て行きます.たたいたり追いかけ回さない限り決して刺すことはありません.
刺された時の対処法
ハチに刺されないようにいくら注意していても,不幸にして被害にあうことも少なくありませ
ん.もしもハチに刺されてしまったら,落ち着いて次のように行動してください.
刺された場所が巣の近くなら速やかに巣から離れてください.1匹のハチに刺されると興奮物
質がまき散らされ多数のハチの攻撃を受けることがあり危険です.
傷口を流水(水道水など)でよく洗い流します.毒を薄める効果と傷口を冷やすことができます.
患部に抗ヒスタミン軟膏をぬります.(アンモニアは全く効果がありません)
以上の処置を施した後,できれば医師の診察を受けることをおすすめします.
アナフラキシーショックは極めて短時間で起こります.少しでも変わった症状がみられたら速
やかに医師に受診してください.
★ アルパインクライミング/質問コーナーへ戻る ★ INDEXへ戻る