このGerik とIpoh間にはPerak Roadwaysの バス便が1日5本ほどある。従ってクアラルンプール又はペナンからなら、イポー経由でGerikには比較的簡単に到達できる。乗車時間3時間、運賃RM5.9。Gerik発は16時半が最終。
クアラルンプールからPengkalan Huluまでのバス:Transnasionalの直通バスがある。約6時間半、RM19.
Pengkalan Huluはペラ州の北端タイ国境まで数キロの小さな町です。典型的なCowboy Town(マレーシア英語)つまり道路の両側に商店街の並んだひなびた田舎町で、ペラ州唯一の国境町でもあります。といっても外国人旅行者がうろついている様子はまったくありません。 食事店はいくつかあるので食事に困ることはまったくありませんが、夜が早いのです。(下の写真)
一応安ホテルがありましたので筆者はここで宿をとりました。乗合いバスの止まるロータリーに面したホテル兼食堂、その名前はHighland Hotelですが、もちろんそれはあくまでも名前であり、期待してはいけません。ただエアコンとテレビ付きRM36はそれほど悪くはありません、水シャワーですがこの値段ならがまんしましょう。
尚このPengkalan Huluとクアラルンプール間には乗り換えナシの長距離バスが朝晩1便づつ運行しています。半島北部の都市から東海岸の都市へ行く長距離バスに乗り途中下車する方法もありますね。
このロータリー脇には乗合いタクシー乗り場があります。翌朝筆者はタクシーで7kmほど離れた国境まで行きました。ロータリーにつながる4つの道の一つをどこまでも行けばいいので簡単ですが、これだけ距離があるので歩くのは無理です。旅行客がめざす国境ではないので乗合いタクシーも結局一人です。RM6かかりますが、2時間に1本しかない国境行きバスを待つよりずっといいのです。
追記:2003年に再訪して調べたところ、Shellガソリンスタンド近くにバス兼タクシー発着場が建設されていたので、Baling またはGerik方面のバス乗降とタクシー乗りはすべてこの発着場に移った。国境までタクシー1台はRM10とのこと。
田舎の山間道をずっといくと5,6分でマレーシア国境検問所の建物Kompleks Imigresen Bukit Berapit (Bukit Berapit は地名)に着きます。
山間の谷間にぽっかりとあいたひろい敷地内に平屋建てのビルだけがぽつんと建っています。周囲を囲む金網が国境らしさを与えます。この周りには民家も商店なども1軒もありませんから、外国人ツーリストが主体でないことがよくわかります。
2000年に訪れた時、国境検問所入り口手前に新しく食堂兼休憩所ができていた。
タイとの国境で最大のBukit Kayu Hitam(ケダー州) 又はPadan Besar(ペルリス州)のように観光バスが行き交うことは、休暇時期を除けばまったくありませんが、乗用車やピックアップトラックが割合頻繁にImigresenの建物裏側にある出国検査場のレーンへ入っていきますし、建物正面の入国検査レーンからも同じように乗用車、バンなどが走り出てきます。ほとんど地元ナンバーの車とタイナンバーの車です。(左上の写真)
車のない人はタクシーでそのまま出国レーンへ入っていき(右の写真)、一つしかない出国審査小屋でパスポート審査を受け、それが終わると待たせたタクシーで数百メートル離れた所にあるタイ側の国境検問所まで行きます。タイ側の検問所は丘の向こうなので見えません。
尚Pengkalan Huluでタクシーをひろう時、タイ側検問所まで引き続いて行くことにすればRM10かかるとのこと。タイ側検問所がある所はKampung Kapasと呼ぶそうです。
Imigresen建物横で時折行き交う車を眺めていると、荷物検査など極めて事務的で簡単に行われていることに気が付きました。この国境はタイからの又はタイへの物の流れが盛んなようですが、入国してくる車に対してもトランクを開けさせる程度で厳しい検査はなさそうです。この国境検問所は歩行越境者も自動車での越境も同じレーンを使います。
マレーシア人はもちろん旅行者でもマレーシアからの出国自体は問題ありませんから、出るのは簡単でしょう。ただ再入国する際、外国人長期滞在者には厳しいので(入国拒否はないが、ビザを長期にくれない)、筆者は涙をのんで出国をあきらめました。一般旅行者のいないこういう田舎町の越境の好きな筆者にはまことに残念なことです。
国境検問所のオープン時間は朝6時から19時までで、タイ側はタイ時間の5時から18時となります。タイ側から入国して来た場合も、検問所敷地まえの道路にいつもタクシーが客待ちしていますから、Pengkalan Hulu町までの足は心配ありません。(左の写真)筆者はなかなか諦めがつかずしばらく建物付近をうろついていましたが、ちょうど乗合いバスが来たので、それで町まで戻ったのでした。タクシー代は2000年現在1台RM8.
Pengkalan Hulu国境検問所を通りすぎて百メートルほど行くと、小さな免税品の販売建物と茶店がある、さらにそこから5又600メートルも行けばタイ側Betongの国境検問所になる。この距離なら歩いて歩けないことはないが、客待ちしているタイ人のバイクタクシーを利用してもいいでしょう。
Pengkalan Hulu国境検問所は普段は通行のごく少ない検問所だが、マレーシアの休日には通行が増えるようです。それは国境から7Kmほど離れた Betonの町へ遊びに行く人が増えるからです。Betonはいわば歓楽の町、マレーシアナンバーの車や観光バスが目に付きます。
タイ国境検問所からBetongまでは検問所外で客待ちしているタクシー(1台 RM10)か乗合いピックアプトラっック(一人RM3ぐらい)で、約10分ほどかかる。支払いはマレーシアリンギットでもOKです。
Betongの町から国境検問所までは、町で流しているトゥクトゥクか乗合いピックアップトラックを見つければよい。国境までの看板を出している待合タクシーもあるが、流している車と交渉した方が安くつくだろう。
タイ最南端の山間部にぽっかりとある孤島のような町。ヤラー県の中心ヤラーまでバスで3時間ほど離れているので、そのためか、タイらしさが少ないちょっと変わった雰囲気を感じる町でもある。
市内の主なホテル、カラオケ、マサージ、店、レストランなどでは大抵マレーシアリンギットでそのまま支払える、屋台のような所は無理ですよ。私設両替屋も何軒かあり、交換率は決して悪くない。この町への訪問者はそれほどマレーシアからの訪問者ばかりということです。町の規模に比してホテルの数は多いので宿泊場所を見つけるのはやさしい。