カパス島については、日本語で最強の情報です!
GamaHoimが初めてカパス島を訪れたのは2004年3月のことでした。以来、2007年までの4年間、毎年連続で訪れてきました。その間に、いくつかのシャーレーが閉まったり再開したり、またハイブリッド発電所ができるなどの変化が見られてきました、本来ならこうした情報の更新をすぐに行うべきだったのですが、これは怠けてしまってなかなか着手できませんでした。
そんな時、「マレー鉄道情報」でおなじみ、さらに「ホタル情報」「ホームステイ情報」など珍しい体験を立て続けに投稿されているChocolate♪さんが、東海岸を回り、カパス島にもお出かけになると聞いたのです。
そこで、これ幸とばかりに、シャーレーの情報を中心に確認を依頼し、最新の情報を調べて下さるようお願いしたのでした。(Chocolate♪さんの旅行時期は2009年4月)
おそらく、日本人で私(GamaHoim)ほど数多くカパス島を訪れた人はいないでしょうし、そこに自由旅行の旗手Chocolate♪さんの最新情報が加わったので、現時点では日本語で発信されているカパス島情報としては最強だと思います。旅行者の皆さんはこれらの情報をご利用いただき良い旅をなさっていただきたいと願っています、つまりは、マレーシアをもっともっと好きになってくださることを祈っているのです!
カパス島に行くには、まずトレンガヌ州の州都:クアラ・トレンガヌまで出るのが一番です。
(1)飛行機:KLからクアラ・トレンガヌへ:マレーシア航空、エアアジアで約45分のフライト
(2)バス:KL(クアラルンプール)からクアラ・トレンガヌまで
プトラ・バスターミナル -HENTIAN PUTRA- からクアラ・トレンガヌ行きのバスを利用、所要時間=約6時間、料金=約RM 40
(3)バス:ペナンからクアラ・トレンガヌまで
(4)マラン - Marang - へのアクセス
※マレーシアの主要都市からのバス便の詳細は、ここをクリックして PDF をダウンロードしてください。
※中距離バスを利用して行く場合は、ドライバーや車掌さんに「マラン - Marang - で降りる」ということを印象づけておくこと。
クアンタンなど、南からアプローチする場合は特に重要!(黙っているとクアラ・トレンガヌまで停車しないので、途中下車をアピールする)実際、マランで降車するのはいつも私だけで、そこから乗り込む乗客もゼロでした。
(近くにムラン -Merang- という場所がありますが、それは Redang島へ渡るジェティです。お間違えなく!)
マランのバス停前には、エビとイカのオブジェがあります。このオブジェから道路を挟んで反対側が海岸です。海に向かって坂道を下った先にカパス島行きボート乗場 (Jeti) があります。辺りの人に「ジェティ?」と尋ねれば、方角を指さしてくれるでしょう。国道に面したあたりとジェティ付近を探せばロティチャナイや nasi champur 程度の食事を提供する場所があります。
国道からの坂道を下ってくるとJetiの方向を指す看板があり、その方向にボート業者のカウンターが並んでいます(写真)。業者は一軒ではありませんが、実質上、ここで利用する業者はいつもMGHでした。いずれにせよ、料金やサービス内容に大きな違いはないようです。
Perhentian島などに行かれた方はご存知でしょうが、一旦、あるボート会社でチケットを購入したら、島から帰るときも原則的には同じ会社のボートしか使えません。また、島に渡る前にここで宿泊地を決めたりもします。
業者の一例:MGH Tel/Fax: 09-618-1976、携帯:019-961- 8757
島への往復料金:一人RM 40=スピードボート(片道所要約15分)
《MGHボートの時刻表》
番号 | 宿泊施設名 | 料金など |
1 | Turtle Valley Chalet | バンガロー(2名から宿泊可)朝食込み価格RM 150から |
2 | Light House | ドミトリーRM 20、個室RM 50 |
3 | Duta Puri Island Resort | RM 80-140 |
4 | Kapas Island Resort | RM 98-200 |
5 | Kapas Beach Chalet (KBC) | RM 35-75 |
6 | Makcik Gemuk Beach Resort | RM 80-120、RM40のタイプも有り |
7 | Kapas Coral Beach | RM 60-150 |
8 | Qimy Chalet | RM 80-150、Air-con VIP ROOM: RM 300 |
9 | Harmony Camp Site | RM 10-16 |
Chocolate♪さんは KBC のボートで Pantai Derdap に行き、シュノーケルを楽しみました。
歩いて行くには、Pantai Panjang(写真左)からトレッキングコースで示した急な坂道を越すとGemia島と向かい合った小さな浜辺に出ますが、ここにも小さな砂浜があり、海中散策に適した場所です。(写真右)
当時、Intraasiaさんもオーナーになりたいなあとおっしゃってたのを思いだしました。最終的に誰が購入したのかはしりませんが、外国人も入札・購入可であったように覚えています。環境問題と隠れ家的なリゾートに興味をもつ西洋人には、グミア島やカパス島も絶好のターゲットなのかもしれません。
★食事場所:ほとんどの宿泊場所に自前のレストラン、食事供給システムがある。また、宿泊代+食事+ボート代などのパッケージを提供する宿も多い。しかし、東海岸の他の島でも同じだが、2?3日するとあまり代り映えしない食事に厭きがくるので、せめて食事場所くらいの目先は変えたいと思うだろう。幸い、自分が泊まっている場所以外のレストランも利用できるので、散歩がてらにいろいろ試して見るのも面白い。一般的なメニューでは、ナシゴレンRM 5-8、バナナパンケーキRM 8位、テータレRM 3位、ミネラルウォーターは2LボトルでRM 3。本土側に買い出しに行く船があれば、東海岸の名物ナシダガン - Nasi dagang - や、おやつのバナナケーキ - kek pisang - などを頼んで見よう。上手くいけば買ってきてくれるかも。
★蚊対策:蚊は夜になっても結構出てくるので、蚊取り線香を持参するか(言えばくれますが、日本のものの方が効きが良さそうです。また、臭いも慣れているので楽でしょう)、虫除けのスプレーなどは必携。マレーシアには Anti Mosquito Patch といって、スカートやズボンのすそに張っておくだけで24時間蚊よけ効果を発揮するものも、KLIA空港や街のファーマシーなどで売っていてかなり有効でした。10個入りRM 12.9程。
日本製の虫除けスプレーなら、ジョンソンの「スキンガード」がお勧め。噴射するとむせ返るようなスプレーが多いなか、無香料で臭いは一切無く、効果も優れています。(筆者とジョンソンとは何の関係もありません。使用して優れていたのでここで挙げただけです)
★発電設備:島のジェティを降りて C Kapas Island Resor tへ行く手前に、2006年からジーゼルと太陽光のハイブリット発電装置が完成した。これによって、島内の電気の供給は24時間可能となっている。通常はソーラー発電を行っているので、ジーゼル発電を行う島で聴こえてくる「ドッドッドッ」とうるさく響く深夜のエンジン音はなくなり、静かな夜を迎えられます。
【各種レンタル料金】
■シュノーケリング用品(シュノーケルセット、水中メガネ、足ヒレ)一式:RM 20/日(値引交渉可能な場合もあります)
一旦レンタルしたら、帰る日までは自分のシャーレーに置いておいて、いつでも使えるようにしておくと良い。
足ヒレ(フィン)の代わりに、マリン・ブーツ (sand booties)を借りると、岩場も歩き回れるので便利だ。(ただし、サンゴの上にだけは絶対乗らないでください!)
■ボートでシュノーケリング行く場合:RM 10/人
■ボートで島巡り:RM 10/人
■カヤック(カヌー):RM 15/時間
■フィッシング・トリップ:RM 400/ボート
※ダイビング教室もありますが料金は未確認
島で撮った 生物写真のアルバム をご覧ください。
海の透明度は文句がありません。本土側に面したビーチの浅瀬のサンゴ礁は死んでいるのが多いですが、それでも色とりどりの魚が泳ぎ回っています。クマノミなども、スグに発見できますよ。グミア島が見える側か、Turtle Valley Chaletの奥にいけば、すばらしいシュノーケリング体験が可能です! また、時間があればボートに乗って良いポイントを巡るのもお奨めです。
カパス島にはずば抜けた宿泊施設はありませんので、豪華なリゾートを望む方向けではありません。しかし、Perhentian島のように日帰りのツアー客が大勢立ち寄ったり、商業化が目立つような島ではないので、のんびりとマレーシアらしい雰囲気の中で過ごすことができるでしょう。食事にはあまり期待しないことですね。もっともこれは東海岸の他の島でもいえることなんですが。メインはマレー食です。ロティチャナイが食べられるのは、逆に島では珍しいかも。
本土から近いこともあり、割合、手軽に島でのリゾートを楽しめ、水質も良いというのが魅力だと思います。
Turtle Valley Chaletでは毎年5, 6匹の亀の姿もみられるといい、グミア島を臨む海岸でも数匹が観察されています。
本格的なシーズンは6月以降 9月頃まで続きます。逆に、その時期を外して3月末くらいからのヒマな時期を狙うのも良い考えでしょう。
半島側、Marangにも宿泊場所があります。そこに泊まって、日中、ボート業者に頼んでシュノーケリング・ポイントに連れていってもらうこともできます。
シュノーケリング・パッケージ代金の一例:
■1箇所RM 50/人(4人から催行)、道具セット付き
■2箇所RM 75/人(6人から催行)、道具セット、ガイド、ランチ付き
例えば、毎日、朝になると半島側から島に来てゆっくりし、夜になると半島側の宿に帰る人もいました。
Cho♪:それにしても、2004年から始まり、Gamaさんは4年も連続でカパス島を訪れていますよね? あの小さな島の、何をそんなに魅力的に感じたのですか?
Gama:ボクが最初に行った東海岸の離島は Perhentian島でした。たぶん、1995年頃でしょう。今考えてみると、その頃の Perhentian島は素朴なもんでしたね。Kecil島には漁村があり、そこにはモスクや村人の日用品売り場もありました。(今では、ビルの中にスーパーがある)3軒ほどあった食堂も、せいぜいマギー・ミーやナシゴレンを提供するくらいで、地元のお客が主体の素朴なものだったんです。
それが、2年ほど経つと、島のあちこちでシャーレーがどんどん建て増され、日中だけ立ち寄って遊びに来る観光客も増加の一途をたどっていったのです。それと同時に、ロングビーチと呼ばれるあたりではドラッグや売春の噂が立ちはじめ、残念ながら、以前のような環境ではなくなってきたのでした。
そんな頃、海岸から近いのであんまり期待せずに立ち寄ってみたカパス島が、まったくのんびりしていたので心を魅かれたんですよ。
Cho♪:僕は今まで列車で行けるっていう行程を絡められる島やビーチに捉われていたので、ランカウイとかコタバル郊外のビーチとかが中心でした。トレンガヌ州は鉄道が通ってないんだもん! そして、ランカウイの海でも十分「きれい〜!」って思ってた。
Gama:でもやっぱり離島は違うでしょう! カパスの場合、たったの15分だけど、半島側を出港したとたん、気分が大きく変わりますね。なんかすごいエネルギーで満たされた感じがするんですよ。
ところでCho♪さんはパヤ島にも行かれてるんだけど、あそこはどうなんですか?
Cho♪:パヤ島はペナンとランカウイの間にあるマリンパークで、気軽にシュノーケルとか出来る場所としておススメです。ダイビングはなかなか手が届かないけれど、シュノーケリングって手軽に出来て楽しいですね。僕の場合、浮き輪 or ライフジャケット必携ですけど(笑) 時間を忘れて、さかなや海洋生物を眺めちゃいます。背中焼けに注意しないと。
Gama:そう、それは大事ですね。ご存知ない方のために申し上げておきますが、シュノーケリングの時は必ずTシャツを着ておいてくださいよ。そうじゃないと、15分もすれば、後でヒリヒリしたり水脹れになってしまいます。
Cho♪:だけど、今回のカパスといい、ホタルを見た Ibok 村といい、トレンガヌ州にも再訪したい場所がいくつかできました。
Gama:クママン -Kemaman- の町のことですね。この辺りに来られる方は、Cho♪さんのホームステイ体験記なども読んでおいてください。どんな旅ができるのか・・・の選択肢が拡がりますからね!(PDFのバスのスケジュールには、Kemamanへの便も含まれています)
Cho♪:Gamaさんは安全の面で、夜行バスは極力避けるようですが、僕は使っちゃいますね。移動時間を有効活用できるし、3列シート車なら、隣の人を気にすることもなく休めます。ペナンからの S.P.Bumi はなかなかいい車両でしたよ。
Gama:もちろん、ボクも安心して深夜バスが利用できる日を願っています。でも、ペナンのコムタからコタバルまで、途中休憩を入れても5時間半で到着した深夜バスは恐怖の体験でした! だから、もう少し様子を見させてください(笑)
Cho♪:Kapas Beach Chalet (KBC)の西欧人カップルを見てて思ったんですが、とても生き生きしていてうらやましいな、と。もちろん経営の裏には大変な面もいっぱいあるんだろうけど、2人で仲良く南の島で安シャーレーをやってるのってステキだな!
Gama:彼ら、オランダ人で、もう今年で4年目に入るかな。最初は自信無さ気にも見えたんだけど、すっかり慣れたようですね。3年前にテータレを注文したら、見事に甘?いのを作ってくれたので満足しました。チュリア通りなんかの西洋人宿で飲む甘さの足りないインチキ・テーとは大違いで、合格!(笑)
ところで、Cho♪さんが泊まったKBCってどうだったの?
Cho♪:僕が4月に KBCに泊まった際には、Aフレームのシャーレー2泊(ボートでのシュノーケリングツアー込み)、飲み物、食事、全部合わせてRM 167でした。精算はまとめて最後にやりました。
Gama:食事というと?
Cho♪:フィッシュ&チップス RM 12、フレンチトースト RM 6、バーベキュー RM 20、バナナパンケーキ RM 7。他に、飲み物はコーヒーでも缶ジュースでもミネラルウォーターでも、だいたいひとつ RM 3 です。
バーベキューは他の宿泊者と一緒にわいわい騒ぎながら楽しく食べました。
Gama:ひとりで旅行していて、ビーチリゾートにいると、なんとなく寂しい気持ちになったりもするんだけど、上手く過ごせたってことですね。
Cho♪:そうですねー。まぁ、今度はかわいい女の子連れて行きたいけど(笑)
Gamaさんはカパスでは DutaPuriがお気に入りのようですね。
Gama:ボクの場合は、2004年 DutaPuriで3月末に泊まってRM 70。2007年には、Kapas Island Resortの少し奥まった普通のシャーレーにRM 80で泊まってたんですが、隣の宿泊客がうるさかったので、また DutaPuriに泊まったら、今度はシーズンだったにも関わらず朝食込みでRM 80でした。DutaPuriのレセプションの女性たちとは顔なじみになっていたので、ちょっとした便宜をはかってくださったり、快適にすごせましたよ。
Cho♪:僕は東海岸の離島はまだ初心者なので、これから他の島にも行ってみたいと思いますが、カパスのこじんまりとした感じやフレンドリーさも好きだから、きっとまた帰ってくるんだろうなぁ、な〜んて。
Gama:Cho♪さんには、もっともっと新規開拓をお願いして、この対談を終えたいと思います。ありがとうございました!
(GamaHoimの旅行の時期は2004年3月?2007年9月にわたる数回、+ Chocolate♪さんの2009年4月の旅行)