クアラルンプール KLにて
GamaHoimさん作
チャイナタウンの新しい安宿
Hotel Petaling :ナイトマーケットのあるJalan Petalingを南に、お店が途切れてJalan Sultanと交差するところを、20m程南に下がったところ。
No.121-123, Jalan Petaling, 50000KL, TEL:03-20789870, FAX:603-20789863
Hotel Excel Innと同経営です。
トイレ・シャワーは室内に有り、ファン付きRM35、エアコン付きRM45
部屋は天井も高く窓付きで、上の方はバルコニーもある。狭苦しく、災害時の安全に今ひとつ問題のありそうなバックパッカーズよりは数段快適に過ごせます。
Old China Cafeでの観劇
上述のHotel Petaling をもう少し下り、警察署の手前でBalai Polis通りを右に入ると、Intraasiaさんの記事にもでてくるHalo Cafe等と並んで、古そうな作りのOld China Cafe がある。
夜、8時過ぎに通りかかると、店の前に若者が台を置いてチケットを売っていたので尋ねたところ、8時半からドラマが始まるという。華語はまったく解さない私ですが、「アクションコメディーなので大丈夫」との言葉に入場を決意。一般チケットがRM10、VIP席がRM25、その差を尋ねたら「良い席で、コーヒーが付く」とのこと。滞在もあと一日なので、VIPを選択(生涯、初めての経験ですね)。
通りから入った1階は雰囲気良く落ち着いた感じのレストラン、西洋人客もチラホラ見える。私は2階に案内された。
ホールは小さくまとまっており席数は150くらいだろうか、木製マホガニー色の客席はすでに満席状態。しかし私はVIP(!)のため、ずんずん前に連れていってくれて、前から2番目中央のシートに案内されたのですが、なんと、VIP客は私ひとりだけでした。振り返って客席を見ると、若者から年配者まであらゆる年齢の階層で埋め尽くされている。その彼らが、いかにも楽しそうにこれからのドラマを待っているんですね。にこにこして雑談を交わしている。舞台は、いかにもアンティークな雰囲気が漂っています。
そんな中で、女性2人男性2人+音声係の女性1名のグループ「Stupid Ball Group」(瘋子集団)の初めての公演を観てきたのです。
彼らは昼間は会社勤めだとか。演劇だけで食っていけるほどの環境はマレーシアにはない、と言ってました。次回の彼らの出演は一ヶ月後だとか、その頃KLを訪れる方はぜひ応援してあげてください。みんな気持の良い人々でしたよ。100%の華語ギャグとアクションですが、問題なく分かりますし笑えます。
終わって出てくると、隣のHalo Cafeではフォークギターを持った4人組のライブが始まっていました。店の外に出した円形テーブルにも華人の若者が一杯です。旅行中、たまにはこんな過ごし方もいいですよ。
ナシッドNasyidグループとの遭遇
ナシッドとはイスラム宗教歌のジャンルですが、近年、Raihanなどのグループの台頭により、マレーシアではメジャーな音楽となっています。
帰国便のためKLをあと3時間で去ろうというとき、最後に私はLRTでPlaza RakyatからBandarayaまで出かけました。そこにはそごう百貨店があり、インド人街ともすぐのところです。たまたま、そごうの北側に建った新しそうなショッピングビルに入りますと、そこでナシッドグループが生演奏をしていたのです。
女性4人のグループMAWADDAH、男性3人のグループSHOUTUI ALAMの歌唱のあと、宗教劇が続き、さらに子供のナシッドグループが歌いだしました。
私は舞台袖に控えたMAWADDAHの女性らに話しかけ、司会の男性もやってきて、しばし話しました。そしてVCDが欲しい旨を伝えますと、VCDとCDを無料で下さったのです。
その後、男性グループSHOUTUI ALAMを見かけ、用意していた名刺を渡しナシッドが好きだと告げますと、彼らもCDをくれました。
彼らの話では、両グループ共、デビュー仕立てだとのこと。司会の人が女性グループを指しながら「だから、今日の出来はよくなかったでしょう」とおっしゃいましたが、その通りでした。しかし男性グループの方はリードボーカルが良く、私の好きなRabanni以上の素質を感じました。
読者の皆さんも、この二つのグループを応援してあげて下さいね。
ところで、熱心に好きなものがあると、こうしてうまく巡り合えるものだなぁと、今回も思わされました。少なくとも、何も興味をもたなければ僥倖も起こりようがないのは確かです。
良い旅を!
2003年3月9日掲載(旅行時期は2003年2月)
Intraasia注記:この文章と写真はGamaHoimさんの寄稿そのままです。Intraasiaは、ホームページ画面で読みやすいように、段落の行空けと小見出しのサイズ変更と写真サイズ変更及び配置を施しました。