マレーシア大学生の直面する住居問題について解説
大学生活の一端を紹介する新聞記事から、Intraasiaが抜粋翻訳
マレーシアの大学の問題はよく日の目にでますが、もっとも憂慮すべきはよく知られていません。それは学生数が増加するに連れてますます不足する、学生向きの手頃な住居なのです。
学生の住居に関して大学はそれぞれの方針がありますが、一般に第一年度の学生にはキャンパス内に住む事をすすめて、時には要請しています。教育省はその政策で大学の7割の学生をキャンパス内にすまわせるべく目標にしていますが、首都圏の大学、UMとかUPM、UKM、はそれを満たしていません。
例えばKL郊外のSerdan の3寝室家屋は賃貸料月RM1400ほどしますので、その近くの大学UPMの学生は10人ほどが共同でこういう賃貸家屋を借りる事になります。UPM大学の教務部長は、「学生たちは一つ家屋、アパートにできるだけたくさんでいっしょに住もうとする。月RM100以上は払うつもり、払えないからだ。」
UPMはその学生数25000人の約4割にキャンパス内に住居を提供しています。これは寮の2人部屋に4人を詰め込んでいる結果でもあります。
マラヤ大学UMでも状況は似ています。その2万を超える学生数の5割弱にしか住居を提供できません。キャンパス内に11の寮とキャンパス外に3つの寮を持っています。ただUMの学生は、大学付近やKL、PJ一帯にたくさんの住宅団地があるので、比較的恵まれています。
UMの寮では2人部屋に3人は入るのが一般化しています。最終学年の学生は2人にある特典があります。
UMの寮は食事込みの寮費をどの’寮にもかかわらず1日RM10定めています。
UPMやTenaga Nasional大学は大学外に住居を借りていますが、学生には不人気です。それは高つくし、交通不便であるからです。UPMの幹部は、「UPM大学周辺には住宅地がないので、家主は賃料をずっと上げてしまう。」
尚マレーシアの大学はそのキャンパス内寮への入居権を新入生に与えています。
キャンパス内寮にすむのは、便利安い安全などの利点がありますが、あまり好まれない点、つまりさまざまな規則もあります。時には夜中の外出禁止令などというのも課されます。
UM大学の寮では、個人がアイロン、湯沸かし器、ヒーターなどを部屋内で使用してはいけません。ただし年間RM20払えば、パソコン、タイプライター、テレビは許されます。
以上、98年6月21日付けThe Star紙の記事から