マレーカンポンホームステイ日記 その2

 
9月14日 (月曜日)



マレーカンポンの生活

以下はおおまかな生活の流れです。

7:00
起床


というより、子供が起きて騒いでいるので寝ていられない。
姉妹全員で朝食を作り始めます。
8:00 朝食
メインはKuih(お菓子)。たまにナシゴレン(マレー風のピリッと
辛いチャーハン)を食べることも。
9:00
仕事始め
水浴びをしてから女性は朝食の後片付けや洗濯、掃除、昼食と夕食の準備を開始。お父さんは市場へ買い物に、お母さんは畑へ行きます。
1:00
昼食
昼食は朝食の残り。夕食の前にお茶をしたり、2度目の水浴びをします。
2:00
昼寝(オプション)
小さな子供は昼寝をさせられます。お姉さん達がやっと一息つける時間。
5:00
3度目の水浴び
8:00
夕食
夕食後はみんなでおしゃべりをする一家団欒の時間。
寝る前にもう一度何か軽いもの(茹でトウモロコシやおまんじゅう)
を食べます。

11:00
就寝
 

サンバルづくり

「サンバル」とは、マレー風チリペーストで、これなしではマレー料理を語れない基本の調味料。料理の味付けに使ったり、野菜やご飯にそのままつけて食べます。サンバルを使った料理は、毎日必ず登場します。サンバル作りは毎日の仕事のひとつです。

マレー料理レシピ
その1 基本サンバルの作り方

材料
・赤玉ねぎ(
bawang merah
・乾燥赤唐辛子(
cili kering


・塩 ( garam )

作り方



材料が湿る程度の水と一緒に石で引くだけ。
引き石はないでしょうから、フードプロセッサーを使って簡単に作れるでしょう。
 
サンバルにはいろいろな種類があり、その材料は料理によって変えるそうです。これにブラチャン(
belacan:小えびなどを発酵させたもので色はグレー。塊で売っているので、一見粘土のように見える。)を加えると「サンバルブラチャン」、トマトを入れると「サンバルトマト」になります。私が一番おいしいと思ったサンバル料理は、魚のおなかにガーリックサンバルを入れて焼いた「魚のサンバル焼き」です。サンバルの材料を石で引くのは結構難しく、うまくペースト状になりません。お姉さんたちは短時間できめの細かいサンバルをつくります。



イナイ(Inai)に挑戦

「イナイ」をつけてみることにしました。「イナイ」とは、ヘンナ(指甲花)の葉から採った紅で、カンポンのマレー人はこれをマニキュアとして使います。クアラルンプールでこれをしている人はめったに見かけません。

まず、イナイの木から葉だけを取り、サンバルのように石で引きペースト状にします。そして、指とイナイの間に隙間がないように押しつけながら第1関節まで指サックのようにつけます。隙間があると、その部分だけ色がつかずムラになってしまい、きれいに仕上がりません。後はそのまま寝るだけです。

手を動かさないようにして寝なさいと言われましたが、寝相の悪い私は、翌朝気がつくとTシャツまでも赤く染まっていました。最後に指に残ったイナイを水で洗い落とすと、天然のマニキュアの完成です。最初は指の先全体が赤いのであまりきれいではありませんが、日が経つにつれ指の部分のイナイは消えていき、最終的に爪の部分だけが残ります。2週間たった今現在の私のイナイは、指の部分はほんのりと残り、爪は新しい爪が下から生えてきて紅白になっています。

イナイは本来、既婚女性がするものです。しかし未婚女性も着けますし、子供も男女問わずふざけて着けています。「どうして既婚女性が着けるのか?」と聞くと、「きれいだから。未婚女性が着けても構わない。KLに帰ったら、みんなから結婚したのかってきかれるわよ。」

UMに帰ると、民族を問わずイナイは大好評。インド系マレーシア人の友達は粉末のイナイもあると教えてくれました。水で溶いて、着けた後はラップで巻いて寝るのだそうです。




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98年12月14日掲載