クアラ・トレンガヌ州の東海岸に面した小さな町マラン -Marang- からボートで15分の沖にある小さな島が、カパス島です。マランのJeti(ボート乗場)から島は見えています。カパス島の左に隣接するようにグミア島も見えるでしょう。(下左の写真)
私の訪れた3月の終わりは、まだシーズンが始まっておらず、がら空きの状態でした。島全体でも、西洋人客が10人ほど、マレーシア国内からのお客が5人ほどだったのです。ただし、島の一角にキャンプ地が設けてあり、そこにはカヌーでやってきた20人ほどのマレーシア人大学生グループなど、国内の若者たちが楽しげに過ごしていました。
島のリゾートホテル経営オーナー達にうかがったところ、6月くらいから本格的なシーズンを迎えるそうです。東海岸ですから、当然、10月〜11月頃にはモンスーンの季節がやってきて海が荒れるので、翌年3月くらいまでは営業を行っていません。実際、約8件くらいあるというリゾートホテルの中には、まだ修理中・準備中のものもありました。
@クアラルンプールから:Putra バスターミナルからクアラ・トレンガヌ行きのバスが1日2本(朝・夜の10時)、所要時間約7時間。長距離バスの詳細は、本サイト「中長距離バスの案内」をご参照下さい。
Aクアラ・トレンガヌから:バスRM1.6、タクシーRM10位で、所要時間約30分
Bクアンタンから:バスRM11.5、所要時間約4時間
マランのバス停を降りると、スグに写真にある一連の建物が見えます。(上右の写真)この左端を右に(海に向かって)曲がり坂道を下った先にカパス島行きボート乗場 (Jeti) があります。辺りの人に「ジェティ?」と尋ねれば、方角を指さしてくれるでしょう。ボート乗場付近には数軒のローカル食堂もあります。
上述したように、坂道を下ってくると真正面にボート業者の小屋が3軒ほど見えるので、迷う心配はありません。業者はそれぞれ別の会社ですが、料金やサービス内容に大きな違いはありません。
Perhentian島などに行かれた方はご存知でしょうが、一旦、あるボート会社でチケットを購入したら、島から帰るときも原則的には同じ会社のボートしか使えません。また、島に渡る前にここで宿泊地を決めたりもします。
(シーズンに入ると満杯の宿が出てくるので、ここである程度予約しないと、渡っても泊まるところがなくなる可能性があるからです。ただ大抵の場合は、島に渡ってから宿を見て気に入ったものを選ぶことになります)
業者の一例:MGH Tel/Fax: 09-618-1976、携帯:013-9442349
島の往復料金:スピードボート(片道所要約15分)一人RM25
★基本的にボートは最低4人の人数が揃った時点で出港します。ですから早く着いても、他の客がいなければ待つしかありません。これを避けるには、3軒のボート会社をまずよく見て、待ち客がいそうなところに飛び込むのが良いでしょう。時間のない方は、不足人数分のボート代も払えば出港してくれます。
地図でご覧いただけるように、大きくわけて2つの入り江(砂浜)のそれぞれに何軒かの宿泊場所があります。大体は、一部屋ずつ個別に建てられたシャーレー式。
Gemia島の宿泊は一軒だけです。写真はグミア島全景(合成)です。
Gem Island Resort: RM170-200(ここだけは、一人当りの価格)、但し、少しお得なパッケージ料金もあるそうです。
海の透明度は文句がありません。砂浜近くのサンゴ礁は死んでいるのが多いですが、それでも色とりどりの魚が泳ぎ回っています。流行りのクマノミなどは、スグに発見できるでしょう。遠浅の場所もあるので、少し沖に出るか、ボートに乗って良いポイントに連れて行ってもらえば、もちろん素晴らしい体験ができます。
宿泊は、ずば抜けた施設はありませんので、豪華なリゾートを望む方向けではありません。しかし、Perhentian島のように日帰りのツアー客が大勢立ち寄ったり、商業化が少し目立つようなことにはなっていないので、マレーシアらしい雰囲気の中で過ごすことができるでしょう。食事はあまり期待しないことですね。もっともこれは東海岸の他の島でもいえることなんですが。メインはマレー食です。ロティチャナイが食べられるのは、逆に島では珍しいかも。
本土から近いこともあり、割合、手軽に島でのリゾートを楽しめ、水質も良いというのが魅力だと思います。グミア島を臨む海岸では亀の姿もみられるといい、6月以降は観光客で混雑してくると聞きました。逆に、その時期を外して行くのも良い考えだと、今回は思いましたよ。
【カパス島を楽しむもう一つのアイデア】
半島側、Marangにも宿泊場所があります。そこに泊まって、日中、ボート業者に頼んでシュノーケリング・ポイントに連れていってもらうこともできます。
シュノーケリング・パッケージ代金:
■1箇所RM50/人(4人から催行)、道具セット付き
■2箇所RM75/人(6人から催行)、道具セット、ガイド、ランチ付き
また、毎日、朝になると半島側から島に来てゆっくりし、夜になると帰る人もいました。
以上、これまであまり詳しい情報のなかったカパス島について、ご紹介しました(旅行の時期は2004年3月末)。
Intraasia注記:この文章と写真はGamaHoimさんの寄稿そのままです。Intraasiaは、ホームページ画面で読みやすいように、小見出しのサイズ変更、一部の行詰め、写真サイズ変更及び配置を施しました。