ペラ州のスズ鉱山の繁栄とともに19世紀後半から発展し、第二次大戦が終る頃まで行政州都であった、歴史的建造物の多く残る町タイピン(はその名前は比較的よく知られていますが、どのくらいの方が実際に訪れたことがあるのでしょうか。タイピンは華語では太平と書き、この名前がつけられたのが1874年ですが、当時は客家中国人の町でした。
今回は旅の目的地の関係で宿泊するだけのために筆者はタイピンを訪れたので、十分な時間がなくて夜と朝の一時しか街を散策できませんでしたが、それでも街のよさは感じましたね。9年前に訪れた時の記憶をたどったのですがまったく思い出せませんでした。
さてその街の様子の一端を示す写真を掲載して、皆さんのタイピン旅行への誘惑材にしておきましょう。またいつかタイピンをゆっくり訪れて、もっと詳しい報告を書きたいと思っていますので、今回の掲載は未完としておきます。
クアラルンプール又はペナンのバタワースから直通バスでまずカムンティンKamuntingへ行き、そこで乗り合いバスに乗り換え約20分ほどでタイピンに着きます。
非常に奇妙なことだが、クアラルンプールからもペナンのバタワースからもTaiping行き直通バスはない、これらのバスは全てKamuntingが終点です。KamuntingはTaipingの隣町だ、しかしバスの行き先は切符も含めてほとんどTaipingと書かれている。知らないと非常にまごつくことになる、バスの発着するKamuntingのバスターミナルとTaipingのバスターミナル間は頻繁に乗り合いバスがある、もちろん乗り合いタクシーも同じ場所で客引きしている。
ずっと以前はクアラルンプールとTaipingを結ぶ長距離バスがあったが(特別便は除いて)今はもうないので、Kamuntingのバスターミナルは中長距離バス発着専門で、Taipingはその周辺地域間を運行する乗り合いバスのターミナルに役割がわかれていると考えるのがいいだろう。
Kamuntingを結ぶ中長距離バスは、その他イポーやクアラカンサとの間は何本もあり、コタバル間も日に2本運行されている。
KTMマレー鉄道のタイピン駅は町の中心からずいぶん離れており、歩くのは結構時間がかかりそうです。
いくつかあり、到着してから探すのはそれほど難しくない。バスターミナルのすぐ近くにあるのが、エコノミークラスホテルのLegend Innです。安宿には泊まれないという上品な人向きで、料金RM80です。さらにこのページの下段で写真紹介している伝統あるレストハウスは、現在はHotelとなって営業していますが、こちらはもっと高級です。尚料金を調べていません。
安宿なら冷房付きで1室RM40ぐらいでしょう。Hotel Malaya, Hotel Mikado,Swiss Hotel などいずれも旅社タイプです。扇風機だけの部屋ならRM20ぐらい。
タイピンのマーケット建物は1884年と5年の1年違いで2棟建設され、両方とも現在も市場として使われています。下左の写真はその入り口付近です。下中の写真は、1881年建設で時計台は後年建て加えられたそうな元警察署です。たいへん目立つ建物で、現在は観光案内所が入居していました。
現在は家具会社の広告が掲げられているこの建物(上の右写真)はGuan Hin Chanと呼び、葉巻工場として使われていました。1930年代にはビルマ女性を雇って製造していたそうです。その後第2次世界大戦時に旧日本軍がマラヤ占領した時、倉庫として使われました。下左の写真は、独立中華中学と一般に呼ばれる華人用の中学校です。この種の独中は一般の公立中学校SMKと違って政府の補助はありませんが、建物は全く見劣りしませんね。