Intraasiaさんの情報と合わせてお読み下さい。情報が重なる部分もありますが、以下に記します。
クアラルンプールからタイピン行きのバスは、Pudu Rayaバスターミナルから1時間ごとに出ています。料金はRM16、所要時間約4時間。
ペナンのバタワースからは、料金は忘れましたが、所要時間約1時間半。他にペナン島Plau Pinang発着も何便かあるが詳細は未確認です。
Intraasiaさんの情報通り、タイピン行きのバスはKamuntingまでしか行きません。Kamuntingのバスターミナルは新しくて清潔。バタワースやクアラルンプールに行く時も、ここからの出発になる。
静かな町 Kamuntingにも一軒だけエコノミーホテルがあるが、食事の場所が少なく、昼間は閉めてしまうレストランもある、夜道が暗いなど、旅行者には不便です。バス(RM1.5)・タクシー(RM7)を利用してTaipingに約20分。
KTMマレー鉄道のタイピン駅は、町の中心から歩いて約15分。ただし、現在、一日一便の運行のため、クアラルンプールからの到着時刻は午前3時24分と、使用には現実的ではない。
私はHotel Malayaに泊まりました。旅社タイプの宿で、部屋も清潔でそこそこ大きく、冷房/ファン/テレビ/ホットシャワー付きでRM35はお得な感じです。受付は(日本でいう)2階にあり、そこでホットウォーターのポットも貸してもらえるし、六宝茶(発音はそのままロッポーチャ)というごく普通の中国茶は飲み放題です。ただし、自分で急須に入れてつくります。
地元では、ビジネスマンホテルと呼ばれており、値段はさほど高くなく落ち着いたほどほどのクラスの宿ということで、その評価通りでした。
高級ホテルとしては、Panorama Hotel がすぐ目につくでしょう。時計台(Old Clock Tower)からすぐのところ。プロモーション価格で、スタンダード(2シングルベッド):RM69、モデレート(1ダブル+1シングル):RM82、デラックス(1ダブル+1シングル+冷蔵庫):RM96.6。全室TV、ホットシャワー付き。
内部は、観光案内所になっています。(日曜・祝日閉館)
広い道路(Jalan Kota)側から入らないと、もう一方はドアが閉じられています。中を覗いても、誰もいないようにしか見えないのでご注意下さい。案内所の人々は大変親切で、日本人には親近感を持っていて下さいます。ここでもらえる綺麗な市内の案内地図は役立ちます。驚いたのは、タイピンには片言でも日本語を話す人の多いことです。おそらく、つい最近まで、日本企業の工場がいくつかあったからだと思われます。また、2月〜3月には、日本の大学から歴史調査グループが来るなど、日本人にとっては身近な町なのかもしれません。反対に、西洋人旅行者の姿は、まったく見ませんでした。
カンポンで金曜日の夜だけに開かれるという市に行ってきました。
私はKLからのバスで知りあった方の自家用車で連れていっていただきましたが、普通はタクシーを用いるしかないと思われます。場所はKamuntingの近く、Taman Rakyatというカンポンで、夕刻6時から深夜12時頃まで開かれます。
驚いたのは、夜市に来る人々のほとんどが、自家用車でやってくることでした。少し太い幹線道路の両側は、みっしりと車で埋められ、駐車場所を探すのさえ難しい状況でした。そういえば、タイピンの町中でも、食事時になると車が増えはじめ、レストランや飲食店の前で車から家族連れがどっと出てくる姿をなんども見たものです。
夜市は、幅3m程の舗装道路の両側に店が出て、細長く100m位続くでしょうか、先が見えないくらい向こうまで何軒も何軒も、赤い電球に照らされたお店の続く様は壮観でした。お菓子や軽食を売る店を主に、野菜店、衣服店、玩具店などが交じっています。VCD店が一軒もなかったのは良かったですね。楽しくて賑やかな夜店をクエ(お菓子)をつまみながら見終えると、道路脇のマレー屋台で夕食をとったのですが、ここも安かったです。おかずを自分で選ぶ方式のお店で、チキンや魚を含め二人でお代わりをそれぞれして、KOPI O AISとTE AISを含めて全部でRM7だったのですから。
Jalan Kotaをまっすぐ上がっていくと、やがて緑の芝生に覆われ展望の開けた場所に出ます。
そこを右に曲がるとレイクサイドに出るのですが、その辺りにはテニスコートが何面かあったり、遊戯道具なども設置してあり、突如、なにかヨーロッパを思わせる雰囲気となります。レイクに添って車用の周回道路が走っているのもそんな気にさせてくれますね。
レイクといっても、もともとは人口の水たまりで、ひとつの大きな湖があるというのではありません。あちらこちらに水を横切る橋や小路があって、散歩するにも楽しいですね。木陰ではマレー系の若者カップルがベンチに腰かけ語らっていたりもします。
タイピンでの観光は午前中に限ります。レインタウンという異名の通り、午後2時頃になると毎日、結構激しい雨が降りだしました。その雨は深夜まで続いたり、明け方まで続くこともあります。夕食には、ホテルで傘を貸してもらって行きました。
ただ、不思議な天候で、お隣のKamuntingでは晴れていたり、これからご紹介するマングローブ森林の場所も大丈夫だったりで、タイピンの町だけが雨に襲われることが多いと町の人は言います。
時計台の観光案内所でもらったパンフレットには、マレーシア語版は Kuala Septang、英語版はMatangとあって、最初は別の場所かと思いましたが、写真を付きあわせていくと同じ場所だと判明しました。パンフレットにはバス代金やタクシー代金は書いてありますが、具体的なバス番号などは記述されていません。この辺りは、もう少し工夫をお願いしたいものです。
さて行き方です。
タイピンの町のバス発着場から、Matang行き77番のバスに乗って下さい。降りるのは Hutan Bakau、この名前を運転手さんに行っておけば、確実に停めてくれます。料金RM1.5、所要時間約30分。パンフレットにはタクシー料金がRM5と載っていますが、町の人に聞くと、RM20位はとられるだろうとのこと。ここはバスで簡単に行けるので、バスがお奨めです。(Intraasia注:Hutan Bakauとはマングローブの森という意味)
バスを降りてすぐ右手に看板と入り口が見えます。入場料は不要。門衛と挨拶を交わし、中に入って右の突き当たりに行くとマングローブ森林の入り口で、木製の渡り廊下が始まっています。入り口からまっすぐ行くと船着き場に出ます。
この日は私一人の訪問者で、天気の良い日でも、マングローブに覆われ薄暗くなった中を行くのは少し心細い気分でした。(かなりの恐がりなのです)ニュージーランドで見たマングローブは、海の中に木のほとんどが没していましたが、ここのは20m以上高くに伸びています。総面積4万ヘクタールという森林の中は、少しむっとして汗ばんできました。マングローブは30年ごとの伐採サイクルで維持されています。木製の回廊は美しく掃き清められていますが、これは途中ですれ違った職員の人たちによるものでした。こんなに誰も来ないところでも、生い茂ったマングローブからは沢山の枯れ葉が落ちてくるので、毎日、何度も清掃しているのでしょう。回廊は途中で道別れしていますが、奥へ入る感じで歩いていくと船着き場に出ます。
この船着き場からは、約3時間のコースで森林保護区域や野鳥自然保護区、有史前の保護区などを巡るそうです。しかし私の行った昼の12時頃は、入り江に充分な水深がなく、諦めざるを得ませんでした。午後2時頃から船が往き来できるようになるとのことです。
バスを降りる少し手前左側に、煙が立ち上っているのが見えるはずです。マングローブ森林の入り口からいえば、道を挟んで少し左手が入り口です。何軒もの工場が連なっていますが、一番奥、水路の両側に位置した工場の規模が最大です。
工場の人に伺うと、炭の材料は大半がBakau=マングローブ、一部 Rubber=ゴムの木を用いていると言います。Bakauで作った炭の質は最高なので、海外からの引き合いも多いとのこと。聞く人によって、全部が日本に輸出されている、50%が日本で残りの50%が国内、日本・韓国・サウジアラビアの合計が50%で残りが国内用、という返事でした。工場によって販売先が違うのかまでは確認できませんでした。
タイピンまで帰りは、先程の道路に出て、日除けのついたバス停で待っていればやってきます。バスが見えたら、立ち上がって乗るぞという姿勢を見せておかねばなりませんよ。
静かでのんびりした町。インターネットが出きる店は時計台の近くに一軒ありますが、日本語の読める環境にあるPCは1台だけです。
本稿に記した以外にも、町中の歴史的建築物を見て歩くもよし、ランドローバーで駆け登る有名なBukit Larut (現地ではMaxwell Hillの方が通りが良い)、Taping Resortなど、3日という滞在日数と午後の雨降りのために訪問できなかった場所もあります。
また、この町を足場にして、Kuala Kangsar, Ipoh, Lumut方面、あるいはバタワース、Alor Setar方面などにも便利なロケーションですね。ペラ州だけでもまだまだ、面白そうな所がいっぱいありそうですよ。