ペラ州、Kampung Bota Kanan(ボタカナン村)に野生動物保護庁のRiver Terrapin Coservation Centre (川テラピン亀保護センター)があります。センター脇を流れる Sungei Perak (ペラ川)を生息地とするテラピン亀の産卵、孵化、川への放出といった保護活動に取り組んでいる公的な施設です。広さ約1ヘクタールです。右写真に示したセンター中心にある建物内には展示説明パネルがあります。
オープン時間:月曜から金曜 8時−12時45分、14時ー16時15分
テラピン亀は半島部ではこのSungai Perak流域、トレンガヌ州のSungai Dunggun流域などに生息しているそうです。このペラ川流域の生息数は保護活動のため近年少しずつ復活しているとのこと。
この保護センターの起源は60年代の終わりで、当時はペラ川の川Terrapin亀の研究などが目的であったそうですが、その後ペラ州の当局は亀の卵を集め孵化させて子亀を川に返してやるということを続けてきました。現在は生息数がぐっと落ちているペラ川の川Terrapin亀を保護する目的を掲げています。それは言わずと知れた川の汚染と漁業活動、さらに卵の採取による消費過多が原因で、テラピン亀も第二次大戦頃に比べればはるかに生息数が減っているそうです。
円形状のいくつかの養育場兼池、孵化場が敷地内にあります(写真左と中)。砂場に立てられた円筒形の金枠が、そこに卵が埋まっている場所を示しています(右写真)。産卵時期は10月中旬から2月末ぐらいまでの夜間だそうです。川の岸砂場で産卵されたのを堀り起した卵、部落民から買い集めた卵、さらに養育場で産卵された卵を加えて、この孵化場で孵化させるわけです、白く楕円形の卵の孵化期間は75日から100日ほどで、その孵化した赤ちゃんTerrapin亀を大きな平たい容器に入れておき、(パンフレットに拠れば)6ヶ月くらいしてから川へ放出してやるそうです。
訪問者がクアラルンプール来たと告げた私一人であったためもあったのでしょう、私の子亀をみたいという願いに対して、所員が気さくに孵化場内に入れてくれました、そこにおいてある大きなたらい容器のふたを開けると、たくさんの子亀が現れました(下左写真)。今年孵化したたというまだほんの赤ちゃん亀と去年孵化した子亀です。下中写真で示しましたように、まだまだ小さいですね。下右の写真は去年孵化した亀です。尚成長した親亀で体長45Cmになります。このテラピン亀の寿命は約100年ほどとか。
イポーのPerak Roadway社バス乗り場からLumut行きバスに乗り小1時間、Bota村で下車、料金RM1.90. バス停近くの道路際に立てられた看板を目印(右写真)に徒歩数分で、River Terrapin Coservation Centre ( Tel : 05-376272) の敷地に入る。
イポーのバスターミナルはいくつかに分散していてわかりにくい。ペナンやクアラルンプールから到着又はその方面へ発車する長距離バスが発着するバスターミナルから広い道路に出ると、そこに交通量の激しいロータリーがある、そのロータリーに面しておんぼろなバスターミナル、近距離バスの発着所があるがそこではなく、ロータリーにほど近いShell ガソリンスタンドのすぐ隣の1画がこのPerak Roadway社バスの発着場です。行き先はLumut行きが1日7,8便ほど、その他Grik行きもある。
イポーとクアラルンプールはいくつかのバス会社が頻繁に運行している。30分に1本は発車するので、予約ナシでも大丈夫、運賃RM9.50で乗車時間2時間半から3時間かかる。
注:ここで記載しているバス料金はその時点でのものです