コタティンギKota TinggiとデサルDesaru一帯


コタティンギ

メルシン、デサルへ行く時に中継町にもなる、ジョーホール州西南部の町、町の規模以上に商業活動が盛んで、宿泊施設も数ある町だ。2000年にオープンした中規模のショッピングセンターPlaza Kota Tinggi、いくつかの商店街があり地方の町としてはにぎやかな町である(下右の写真)。

市内中心部にPerhentian Kota Tinggiつまりバスターミンルがあり、その隣が近郊・中長距離タクシー乗り場です。ここのタクシー乗り場とタクシー台数の多さは、町の規模から考えてもはるかに多い百台以上の乗り合いタクシーが並んでいる(下左の写真)。行き先には困らない。

注:乗り合いタクシーとは行き先毎に1台いくらの料金が決まっており、それを乗客数最高4人で割ったものがタクシー代になる。

 

行き方
ジョーホールバルとの間には頻繁にバス便がある。Transit Linkバスなら料金RM4.5、約1時間半。またコタティンギはこの地方の中心なのでその他州内の町、Mersing、Kluang, Muar, Tg.Sedili などへのバス便がある。観光地であるWater Fallへのバス便もあり。
クアラルンプールのプドゥラヤバスターミナルとの間にKluang経由の直行バス便がある。Transnasonalバスの場合、料金RM18.1、乗車時間6時間弱。本数がそれほど多くないので、ジョーホールバルまで普通バスで行き、そこからクアラルンプール直行バスに乗ったほうが早い場合もでてくる。

宿泊施設
コタティンギ川近くのまあまあのHotel Seri Kota( 料金RM50)、 ホテル上に建てた広告塔がよく目立つNasha Hotel (RM48, 一人用RM33)、Pilton Hotelらがエコノミークラスでさらにそれよりも安い旅社クラスのホテルも数軒ある。

 

ホタル見物は個人では難しい
ガイドブックによってはこのコタティンギ川で夜間蛍鑑賞ができると書かれている、確かに蛍鑑賞用のボートを運行する業者がおり、Seri Kota Hotel斜め前のボート乗り場などに、蛍鑑賞の宣伝を書いた小さな立て札を出している(上右の写真)。

ここの鑑賞はスランゴール州の有名な蛍鑑賞とはまったく違って、まとまった客がおれば随時行うというスタイルであり、あらかじめ予約しなければならない。ですから一人又数人で飛び込み参加することは極めて難しい。1人でボートを借り切ればそれは別だろうが。
蛍の棲息模様、見え具合などは全くわかりません。
連絡先 Ah Hock(人名) 電話:010-7796385、ボート1そう RM120、8人から10人ほど乗れるとのこと。



DESARUデサル海岸

ジョーホール州の一番よく知られたリゾート海岸で、いくつかの高級リゾートが点在する。地元発行の観光パンフレットには、白い砂浜とCasuarina が20Kmほども続く海岸とある。注:Casuarina とは、〔植〕モクマオウ(木麻黄)属の木(オーストラリア原産)だそうです。
有名なリゾート、ゴルフ場があり、シンガポールから多くの訪問客を引きつけている、と一般に言われているようです。

このリゾート海岸を訪問する、で遊ぶにはまず自家用車が必要でしょう、もしくは車がなければ旅行代理店の斡旋で送り迎えつきのパッケージを購入して宿泊することになるだろう。従ってこのリゾート海岸は自分の交通手段を持たない、予算に厳しい筆者のような旅行者にはあまり向いていない。(一般日本人旅行者に向いていないと言うことではない、)

交通面
このリゾート近くを運行している一般乗り合いバスの本数がごく少なく、中にはデサル付近をはしょってしまうバスもある。KotaTinggiからのバスは小1時間でDesaru付近に到着、Deasru Golden Beach Hotel付近でUターンする。そのために飛び込みでチェックインするには、コタティンギ、ジョーホールバル、などからタクシーで到着する羽目になる。当然タクシー代は安くはない。また帰りのタクシーもそこから呼んでもらうことになるか、リゾートの車しかないので、交通費が安宿の宿泊費以上にかかる。(予算のある人は気にする必要なし)
デサルにある一番安いバンガロー型の施設で1泊RM50とのこと。

デサル近くの町は、Bandar Penawarという小さな静かな町です。コタティンギからSungai Ringit方面行きのバスの経由地で1時間ほど、50Km、かかる、このバスはデサルの海岸を経由して到着する。町からデサルの海岸まではとても歩けない距離なので、タクシーを使うことになるが、この町にはタクシーが少ないので、簡単に拾えるわけではない。(筆者はバイク乗りに金を渡して乗せてもらって訪れた)。デサルへ行くならコタティンギなりシンガポールからのフェリーの着く波止場からタクシーで直接行った方がずっとよい。



タンジュンバラウTanjung Balau漁村

Bandar Penawarからデサル海岸へ向かう路を途中から北上し、5Kmほど走った海岸にある漁村。この漁村のある湾は白い砂浜がずっと続き、景色もよい(右の写真)。漁村と聞かされていたので、伝統的な漁船が桟橋の所狭しと並ぶ光景を想像したが大違い、小さなてこぎボートが岸に並んでいました。村はずいぶんと開発されており、一般住居も新しい家々です。

宿泊施設は1箇所のみ
湾に面した1画にChalet Tanjung Balau Resort というこの村唯一の宿泊施設がある。リゾートとは単なる名前で実質は安シャレーのならぶ宿泊場。25棟あるシャレー中6棟ほどは漁民が住居として住んでおり、残りを一般に貸し出している。
運営が 「公」なのでまったく商売気がなく、シャレー内にもタオルも用意されていないのに、下右の写真の小型シャレー:テレビとエアコン付き 宿泊料RM70 は少し高い。受け付けの電話:07-8221202

  

宿泊場は静かできれいな海岸に面しており、回りになんら商業施設、レストランがない、同じ敷地内に漁民が住んでいるというユニーク差がここの宿泊場の売り物であろう(上左の写真)。難はそこへ到達する公共交通機関が全くないので、自家用車がないと非常に不便なことです。

筆者の訪れた時、こことは別の場所にあるこれまであった木造の宿泊ドミトリーを取り壊して、鉄筋のきれいなドミトリーを建設中でした。2000年中には一般オープンするとのこと。

海岸に面した広場には休憩所があり、食堂が2軒、キオスク1軒ある。またこの広場には立派な建物の漁民博物博物館があるが、ここもやる気のない従業員が詰めており、昼休みの時間を守らない。入場料RM1.



付録:スンガイルギットSungai Rengit


とりたてて観光物・地があるわけでもリゾートがあるわけでもない、ジョーホール州の最南東部の小さな田舎町です。筆者がたまたま乗ったタクシーの運転手が、Sungai Rengit町には安宿が幾つかあると話してくれたので、その日の宿を探していた筆者は、それではと立ち寄って1泊したのです。

南シナ海に面した町で、町外れには漁船が係留された桟橋が並ぶ。海岸はとてもきれいとはいえないが、沖に停泊した又は航行する大型船の数の多さに驚く。そのまた先のかなたにはうっすらとインドネシアのビンタン島が浮かんでいるのが見える。

小さな町なので十分歩き回れる、安ホテルが何軒もありそのホテルがそれなりに新しいビル内にあるのです、ただほとんどの安ホテルは地上階が大衆食堂のようになっており、いずれも専業でなく兼業である(1泊RM30で十分きれいでした)。専業ホテルは1軒だけかな。
町の規模以上に海鮮レストランが多く、且つ外貨両替屋もあることからシンガポール人が休日にやって来るそうである。

テレビでシンガポールテレビ局はもちろん、多少洗い画像だがインドネシアテレビ局からの放送も見られる点が、半島部の町では珍しい所だといってもいいでしょう。下左の写真は、小鳥を入れたカゴをこの竹につるし、競う場所ですね。インドネシアではよくあるがマレーシアでは珍しい。



行き方
KotaTinggiから1時間に1本程度あるバスで1時間20分ほどかかる、料金RM6.60。このバスはDesaru経由であり、Sungai Rengit近くになると南シナ海に面した海岸近くを通るので、何隻もの大型船が沖を航行しているのがよく見えるのです。

2000年7月15日掲載