鉄道のジョーホールバル駅の対面は人気ショッピングセンター City Square です。まだ新しい大型のビルなので、よく目立ちます。その北側隣に立つしにせで古さが感じられる背の高いビル Komtar とは対照的に、内部はいかにも今風でファッショナブルです。高級ショップも少なからずテナント入居しているように、中流層以上を対象にしたショッピングセンターですね。
2箇所にセルフサービス式のフードコートがあり、ファーストフードも入居していますので、食事の選択もそれなりに豊富です。5階にはシネプレックス Mega Pavilion があります。マレー鉄道の夜行便を待つ間、シネマで映画を見て時間をつぶすのに最適です。料金は RM 6からRM 10まで。
City Square の鉄道駅に面さない方の側、つまり正面側、はバス走行もある大通り Jalan Wong Ah Hook になります(下左の写真)。この通りには主として小型のインド人大衆レストランがいくつか点在しています。
City Square の裏正面から、その前を走る大通り Jalan Tun Abdul Razak を超えてジョーホールバル駅構内へも続く歩道橋があります。もちろん道路横断しても駅構内に入れます。さらに City Square の南側隣に立つ、多少評判の悪いMerlin Tower へ、この歩道橋とは直角になる形で歩道橋がつながっています。Jalan Tun Abdul Razak の突き当たりが Causeway、つまりシンガポールへの海峡橋となっているので、その手前の建物がマレーシア側の国境検問所です。この国境検問所手前数百メートルの道路は、乗用車、バス、荷物バンなどでいつも渋滞が起っています。鉄道駅の構内の端が、もう国境検問所への入り口通路となっている。シンガポールへ行くバス乗客はその場で一旦バスを降ります。
路地裏の屋台街
飲食といえば、この界隈の中ほどの狭い路地が1本ずっと屋台街になっており、数十軒の屋台がでます。路地の長さは百メートルをはるかに超えるでしょう。路地に通じる小路、Hotel Triumph Starの脇、には出ている”お知らせ”には、夕方から深夜3時までと出ています、つまりこの時間帯に通行止めにして営業ということです(もちろん全部の屋台がそんな時間まで営業していることはないでしょう)。屋台街はマレー&インド屋台ブロックと中華屋台ブロックに分かれています。この屋台街は数も多いこともあってメニュー種は相当豊富です。安い麺類なら RM 2.5 から、豆乳 RM 1、なのでジョーホール州の物価からいって全然高くありません。筆者が歩いて食べた平日の夜10時前後はたいへん混んでいましたよ。
長年各地の屋台街で食べてきた私の眼から見て、適当な値段で種類も多く、外国人旅行者があまりうろつかない、いかにも庶民的な屋台街に思えました(物価や注文法を知らないような外国人旅行者が押しかける屋台街は、”らしさ”が薄れており私は好きではない)。
Jalan Turus にはインド寺院がある
Jalan Wong Ah Hook のもう1本隣の大通りが Jalan Turus です。この通りにKotayarayaショッピングセンターがあり、そのすぐ近くにあるヒンズー寺院、シーク教寺院もこの通りに片側が面している。Plaza Kotarayaショッピングセンターの対面に小さなビル Plaza Seni があり、その中にマレーシア航空客専用のスナイ空港行きバスのカウンターがあります。このバスの情報はそこで尋ねて下さい。
このJalan Turus の外れに、屋外式のKotarayaバスターミナルがあります。詳しくは、「ジョーホールバルとの交通、州内バス情報 及び2つあるバスターミナルの案内」 ページをご覧ください。
海岸に面した通りJalan Hock Nee にある ジョーホールバル市庁舎から徒歩5分ぐらい離れた場所に JOTICビルがあります(下左の写真)。通り名はJalan Ayer Molek で、Larkinバスターミナル発の市内。近郊バスの多くがこの通りを通って、ジョーホールバル市庁舎前で停車します。JOTICビルはテナントがほとんど入っていなく暗いので、一見廃ビルかと思ったぐらいです。そのビルの5階にジョーホール州ツーリスト情報センターが入居していますので、地図やパンフレットなどを収集できます。
この近くにある海岸に面した Water Front City は今や廃墟ビルです、テナントがゼロです。このWater Front City 脇から海峡の向うに見えるシンガポール側を撮った写真が下右です。Woodlandの国境検問所ビルですね。
昔からこの地に立つジョーホールバルの目印的ビルですね。建物の形体が古いのは歴史を感じさせていいのですが、手入れが悪く、利用者サービス精神に欠けます。
夜は駅構内の敷地が実に暗い。駅には待合室というものがなく、切符販売窓口のあるホールに置かれた20、30のイスではとても足りません。ですから夜行列車などを待つ多くの乗客は石段に座ったり、所在無く立たざるをえません。
トイレはきれいとはお世辞にもいえない、荷物一時預かり場所は狭く、サービス精神に欠ける、などなど、マレー鉄道の南部起点駅としては相変わらず合格点に達しない状態ですね。
マレー鉄道及び 新しいジョーホールバル駅である JB Sentral に関しては、「マレー鉄道の案内と旅」 ページに詳しく載せています。