国内の空港とその発着航空会社


国内空港の主要な空港の案内を載せています。 ペナン空港だけはペナン州ページに掲載です。  なお項目ごとに掲載年月日が異なります。
・写真も加えた掲載空港: スバン空港、ジョーホール州スナイ空港、クランタン州コタバル空港、 
・その他の空港の情報もあり。



通称 スバン空港 、 SKYPARK TERMINAL   

国内便に加えて国際便も発着しており、マレーシアの航空会社である 2社だけが使用している

スバン空港はほぼその役割を終えました。政府はすべての乗客ジェット便を2002年7月からKLIA空港に移すと決定したことを受けて、マレーシア航空は2002年6月30日をもって、AirAsia は7月3日をもって、それぞれ全国内便のスバン空港利用を止め、7月からKLIA空港での離発着になりました。この結果スバン空港に残るのは、数路線のみ運行しているBerjaya Airだけとなりました。尚TransmileAirは貨物専用運行なので関係ないですね。

スバン空港では第3ターミナルだけが使われており、その後の変化をあげます:

  1.  2007年10月末になって、Firefly 航空がスバン空港の利用開始しました。
  2.  2009年1月に(マレーシア航空の子会社である)Firefly はスバン空港第3ターミナルに切符販売所を設けました。
  3.  2008年終わりごろからSubang Skypark 会社が予算RM 4000万でターミナルの大改造に乗り出しました。
  4.  Intraasiaが訪れた2009年2月後半の時点で、ビル内部の改造は7,8割程度終わっていました。今後レストランやスパーがテナント入居するそうです。
  5. 外部は工事が始まったばかりの様相であり、竣工は09年6月になるとのことです。
  6.  2009年後半の竣工以後、 Skypark Subang は順調に営業しています


大改造工事に伴って2009年2月 Skypark Subang ターミナルと改名された

Subang Skypark 会社の幹部は、改装なったターミナルは格安航空用ターミナルではありません、年間150万人の利用者を想定しています、と説明しています。
なお一般乗客には全く関係ありませんが、ターミナルは私用チャータージェット機の運営会社 Vistajet 専用の施設もあります。このように、大改造ターミナルによってスバン空港は新しい方向性をもって運営されていくことになりました。



スバン空港の 2013年3月の様子

2013年3月に SKYPARK TERMINALを訪れて様子を観察しました。以下の写真はいずれもその時撮ったものです。
ターミナル外壁に書かれているように(下左)、 SKYPARK TERMINAL が現在名だと理解されます。その下に小さく書かれている Sultan Abdul Aziz Shah というのが空港の以前からの公式名です。ただし巷でこういう風に呼ぶことはまずない。バス運転手など一般人は今でも Subang Airport です。この呼び名で十分通じます。

   

ターミナルは道路に面しており、道路からそのままターミナルに横付けする形です(上右の遠景写真)。駐車場はこの写真の枠外に存在します。

   

上左写真はターミナル玄関ホールの様子を2階から写したもの。上右写真は地上階のチェックインカウンターが並んでいる場所です。

 

上左写真はSkypark Terminal からの交通案内と斡旋カウンターです。大きな面積を占めている。上右写真はそのカウンターの端にあるタクシークーポン売場。

交通

一般タクシーはたくさんターミナルビル外で客待ちしています。空港リムジンタクシーを含めて、事前にカウンターで行き先別クーポンを購入するタクシークーポン制です(上の写真)。
ターミナル前の道路を挟んだ対面の位置に駐車場があります。24時間利用でき、監視カメラも設置してあるとのことです。

乗り合いバス


注意:スバン空港とクアラルンプール国際空港KLIA を結ぶバス交通はありません。上記以外のバス路線もありません。

2013年3月下旬最終更新、2009年2月末更新


参考:下の地図、99年4月4日初掲載時のまま、と情報は過去の記録として残してあります。バス停の場所は2013年時点でも変わらず。





ジョーホール州スナイ空港(Senai Airport)


マレーシア国内にある空港は全て、マレーシア空港持ち株会社の翼下にあるのですが、唯一の例外はこのスナイ空港です。
2000年代の中ごろ民間大企業がこのスナイ空港を取得し、大きな改造工事を施しました。空港の外観(下左写真)及び正面ホール(下右写真)に以前の面影は全くありません。
ジョーホールバルから乗ったバスは下左写真のターミナル入口で乗客を降ろします。 バス乗車場所はそこから少し離れた所のようですが、目に付くバス停のサインはありません。
ターミナル建物の外はゆったりとしたデザインになっている。正面ホールは広いので、恐らく時々展示や小売りブースが設置されるのでしょう。

 

正面ロビーにあるのが、タクシーとバスカウンターです(下左写真)。ここでCauseway Linkバス切符またはタクシークーポンを販売している。
スナイ空港−ジョーホールバルのJB Sentral 間を結ぶ直行バスを Causeway Link バスが運行している。 1時間から2時間に1本と本数が少ない、運賃RM 8、所要時間1時間弱。
ジョーホールバルの市内の City Square 裏から空港行き乗り合いバスもあるのだが、写真のカウンターにはそういう情報は一切ない。この乗り合いバスはあまりにも不規則運行なので,あてにはならない。

 

上右写真は到着ホールを出た場所を写したもの。写真の右側が国内線兼国際線の到着ホールのドアです、銀行の外貨両替カウンターが写っていますね。
下左写真は空港案内所カウンターです。下右写真は航空会社各社のチェックインカウンターがあるフロアです。

 

下左写真は出発検査所を外から写しました。スナイ空港は、国内便用と国際便用に検査場が分かれておらず、この検査場が共用されます。国際便の時だけ、検査機を通り過ぎた所にある Imigresen の出国検査カウンターに係官が座る仕組みです。
下右写真は出発待合ロビー兼到着ロビーです。 比較的ゆったりとした作りです。

 

下左写真は出発待合ロビーで搭乗口を撮影しました。 スナイ空港はエアロブリッジも備わっていますが、便によっては徒歩で搭乗します。 下右写真はFirefly に搭乗する様子です。

 

ジョーホール州に関しては、『半島部南部−ジョーホール州の案内』 ページをご覧ください。

2013年7月14日初掲載


クランタン州 コタバル空港


コタバル空港は市内中心部からバスで30分ほど離れたコタバル市郊外にあり、空港ビルは周りに人家がないような奥まった一画ではなく、道路及び住宅ショップ街に直接面している。
下左の写真が空港ビルの正面玄関になる。(下方に掲載したバス停脇から撮った)


到着ホールと出発手続き場所、その他空港の施設と店舗は全て1つの階にある、つまり上階と下階に分かれてはいません。 大きな空港ビルではないので、初めての利用者でもビル内をざっと歩けばどこに何があるかが容易にわかります。

正面玄関を入ると(上右の写真)、向かって左側にチェックインカウンターがある、右側に出発検査場入口、到着ロビーなどがある。正面にの壁掲げてあるレリーフはいかにもイスラム州であるクランタン州らしさを感じさせます。
下左写真がチェックインカウンターのある一画です。KFCのすぐ隣です。 下右写真が出発検査場へ入る入り口の写真です。

 

下左写真でわかるように、外貨両替所が1か所あります(MayBnak )。

 

空港とコタバル間の公共交通

到着ホールに出る着前に、空港タクシーのクーポン売場がある:コタバルまで1台 RM 30

空港前を通るバス便: コタバル市内中心部のバスターミナル発の CityLiner バスの9番が運行している、運賃RM 1.80、 約30分。 空港前停留所は最終バス亭ではありません。本数はかなり少ないので気長に待つこと。もちろん時刻表などコタバル市内のバス便にはありません。
空港内にはバスの存在を示す案内は一切ない。バス停は敷地内ではなく、敷地のすぐ外側つまり空港ビルに面した道路の一画にある(上右の写真)。

注意:白タクの勧誘がある、上右写真の右端に写っている男であり、ご覧のようにバス停前に車を停めている。このように白タクはクランタン州ではよくあることです。無視しましょう。 

2013年9月29日初掲載


Berjaya Air

ブルジャヤエアー がランカイとパンコールへフライトを始める - 2011年11月9日付け新聞の記事

(Berjaya Air は昔からクアラルンプール郊外にある Subang 空港で発着しています。 )
Berjaya Air が新たに2つの飛行先を設けました。
ランカウイ島: 2011年11月18日から運行開始、  週に4便
パンコール島: 2011年11月25日から運行開始、  週に3便 

ランカウイ島に対して、ランカウイ5ヵ年旅行発展マスター計画の下に最近自治体に予算RM 4億がつきました。この計画においてランカウイ発展公社が再編成され、森林レンジャーチームを編成することになっています。 そこでBerjayaAir はランカウイ旅行市場へ進出するのは好適だと判断したとのことです。
パンコール島に関しては、同社は2010年半ばに運行を停止したので実質的には再開といえます。
Berjaya Air はATR72-500機、Dash 7機を使用しています。 

サイト:www.berjaya-air.com

コールセンター: 03-2119 6616 (月から土曜 9時−18時)
スバン空港切符販売オフィス: 03-78468228 (6時−18時)

以下は2006年12月に書いたもの

クアラルンプール郊外のSubang 空港を基点として運行する Berjaya グループのBerjaya Airです。2000年からパンコール島との間にも路線を開き、続いて2003年頃タイのコサムイ島、2004年3月にはルダン島への飛行も始めました。48座席の小型機を使用。
2006年11月から2007年2月末までの運賃と運行頻度
行き先パンコール島
ティオマン島
レダン島 タイの
コサムイ島

運行頻度月水金土日毎日月水金土日木、日曜
クアラルンプール発片道運賃RM 214RM 214RM 249RM 380
空港税と保険代RM 11RM 11RM 11RNM 50


サラワク州とサバ州だけを飛行する僻地航空会社

サラワク州とサバ州内の僻地間を結ぶ小さな航空会社があります。 www.maswings.com.my
2007年10月から MASWings がこの路線を引き継ぎました。つまりまたマレーシア航空の子会社に運航が戻ったわけです。
航空機は Fokker 50 4機、 Twin Otter 2機

マレーシア国内及び隣国間とを運行する Firefly

マレーシア航空の100%子会社として2007年から運航を開始したのが、Firefly です。
現時点ではペナン空港がハブです、保有航空機がジェットプロペラ小型機 2機だけという小会社なので、運行区間は東海岸間とを中心にまだごく限られています。
その後 2007年10月29日から Subang空港に乗り入れました。 AirAsia と同じくインターネット購買が主体です。
www.fireflyz.com.my      TEL: 03-7845 4543、   ペナンは Komtarに切符販売所あり

「旅の掲示板」 NO.3336に 「Firefly に乗ってきた! GamaHoim」 という読者からの書き込みがあります。

Firefly の2009年の拡張計画
同社は今後クアラトレンガヌ、コタバルなどにも切符販売所を設置する計画です。同社は半島部の複数個所からシンガポールへの飛行便開設を運輸省に申請しました。同社の現在の飛行地は17箇所あり、2009年末までに36箇所に増やす計画です。
Firefly は現在5機のターボプロップ機で運行しており、今年これを10機に増やします。運んだ乗客数は2008年が40万人で、今年は140万人を予定しています。同社の飛行機座席充足率は平均して60%であると、社長は説明しています。

2009年1月終わり更新


国内の主要空港の情報

次ぎの空港の情報は各州の案内ページに移しました。

2004年1月

Kuching クチン空港

入州手続き
サラワク州には独自の出入国管理権が付与されていますので、出入国管理庁Imigresen のカウンターが設けてあります。そのため国内の他州からクチン空港に到着しても、外国人は全て到着後まずここで入州の審査を受けます。つまり外国からサラワク州に到着する場合と同じ手続きです。尚、別の場所でマレーシア入国した時にパスポートに添付されている出国カードを提出する必要はない。

  1. 通常のマレーシア入国時と同じように、出入国申請・税関申告・検閲・持ち込み外貨申告が一体となった用紙に記入して窓口にパスポートといっしょに提出する。
  2. 審査が終って出国及び税関申告部分のカードのみ添付される。通常は1ヶ月間滞在許可のスタンプがパスポートに押されます。そして階下の預け小荷物引取り所へ進む
  3. 最後に(理論的には手荷物の税関検査があるが、ほとんど検査していないはず)到着ホールに出る

出州手続き
空港の(日本式で言えば)2階にある出発階の入り口を入るとすぐ、出州審査カウンターがあるので、サラワク州でもらった出国カードとパスポートをいっしょに提出する。別の場所でマレーシア入国した時にパスポートに添付されている出国カードを見せなさいと言われるかもしれません。審査が終ればそれで手続き完了。

空港タクシーはクーポン式
空港ビル内であるが屋外式の到着ホールに出ると、すぐ右手に有名ホテル、レンタターカーなどのブースが並んでいる。その一画に空港タクシーのクーポン売りブースがある。タクシーに乗る場合はここでまず行き先を告げでクーポンを買い、ブースから少し離れた場所に並んでいるタクシーに乗り込みます。ですからメーター式ではありません。
運賃はクチン市内の中心部までRM 17.5 です。空港から市内中心部まで10数Kmといったところで、距離的には近い。

クチン市内と空港を結ぶ乗り合いバス
空港内にはどこにもバス便に関する案内表示は掲示されていない。バス停は空港ビルを背にして右方向へ50m以上歩くと屋根付きバス停がある。空港管制塔の対面になるので見つけやすい。ですからその場所も空港敷地内です。尚バス停にはもちろん発着時刻などの表示はありません。
バス会社2社がこのルートを運行しており、1時間に1本程度とのこと。運賃RM 1.0 。夜遅い時間は運行便がない。

2004年1月23日掲載

「サラワク空港のターミナル工事完成」

サラワク州都クチンの国際空港のターミナル工事が完成したので、17日にアブドゥラ首相が出席してオープン式を行います。これは総額RM 6億でクチン空港再開発プロジェクト として行われたのもので、ターミナルビルの拡張と修復が施されました。
この際クチン間と空港を結ぶ道路の交通渋滞を緩和する新道路プロジェクトの発表が期待されています。

2006年4月17日の新聞の記事から 

アロースター空港の新ターミナルオープン

アロースター空港の新ターミナルが完成して、運営開始の5日 AirAsiaの1番機が着陸しました。工費RM1億6千万の新ターミナルは1日に最高38機の飛行機を取り扱える能力があるとのことですが、現在は1日平均4便だけの利用です。1Kmほど離れた地にあるこれまでのターミナルは閉鎖されました。 AirAsiaはアロースター空港利用の便を増やす予定です。

2006年5月6日の新聞の記事から

コタキナバルの格安航空専用ターミナルがオープン

コタキナバル空港では、第2ターミナルが元旦からオープンしました。総工費RM6000万をかけた第2ターミナルは、国際線を含めて格安航空発着専用に使われます。航空機が9機駐機できるようになっており、1月15日までには全部稼動できるとのことです。尚格安航空ではない通常の国際便は第1ターミナルの利用です。コタキナバル空港全体が予算RM13億の改良拡張工事を行っており、完成は2009年になります。

2007年1月2日の新聞の記事から

コタキナバル空港の新ターミナルがオープン

コタキナバル空港の新主ターミナルが19日に利用開始となります。これは予算RM 14億の空港拡張工事の一環であり、ターミナル工費はその内のRM 7億かかりました。ターミナル1の扱い能力は国内用と国際用をあわせた64のチェックインカウンターで最高 1時間に3200人とのことです。新ターミナルにはサバ州先住民族である カダザドゥスン族とムルット族の民芸品をモチーフにした柱頭が作られています。さらに床のタイルにはバジャウ族とルングス族の民族模様が埋め込まれています。

マレーシア空港によれば、80年代から使われてきた旧ターミナルの使用は新ターミナルオープンと同時に停止して、その後取り壊され、2009年中頃までに新たに建設される計画です。そして新ターミナルと統合されて、主として国内路線用に使用される計画です。コタキナバル空港の2007年の利用者数は430万人でした。国内で2番目に忙しい空港です。マレーシア空港当局は、コタキナバル空港の今年の利用者数を460万人と予定しています。これでも空港扱い能力の半分だとのことです。

コタキナバル空港の再開発プロジェクトには、昨年終わった格安航空用ターミナルの建設、滑走路の延長などがあります。

2008年8月19日新聞の記事から



過去情報
2002年3月9日の「新聞の記事から」を再録

スバン空港のジェット便をKLIA空港に移す

現在スバン空港を利用している乗客ジェット便の運行航空会社は、7月4日までにKLIA空港へその全フライトを移すように、との決定を内閣が下しました。この決定で国内便の半分ほどをスバン空港で運行しているマレーシア航空と(国内便専門の中小会社の)Air Asia の2社の運行する全便が、KLIA空港に移ります。

尚プロペラ機でティオマン島間を運行しているBerjaya Air ともっぱら貨物運行のTransmaile 航空だけは、スバン空港に残存する予定です。運輸大臣の明らかにした数字では、2000年の乗客運送数はKLIA空港が1470万人、スバン空港が210万人、2001年がそれぞれ1454万人と196万人でした。スバン空港の全ジェット便がKLIA空港に移れば、KLIAでは1日600便近い運行数になります。「この内閣決定はKLIA空港を東南アジアのハブ空港にしたいという希望の努力の一環です。」

参考:かつては路線数の多さではPelangi Airwaysでした。クアラルンプールから東海岸のコタバル、クアラトレンガヌ、ティオマン島、西海岸側のジョホールバル、パンコール島、イポー、ペナン間に飛行機を飛ばしていましたが、2001年中頃、パンコール島とティオマン島への路線はなくなりました。ほとんどの路線が毎日便がありますが目的地によっては1日おきのところもあった。ユニークなのはクアラルンプールやジョーホールバルからスマトラ島への便も運行していた。使用飛行機は小型のプロペラジェット機です。
しかし、いずれも2002年には完全に運行停止し、Pelangi Airwaysは永久に復活できないことになった(廃業?)。