マレーシアの伝統農業産品を今日に引き継いで発展させていることを訪問者にわかりやすく示すことを目的に掲げた植物園です。広い植物園内には、各種の果物の樹、ゴムの樹林、パーム椰子の樹、さらに換金作物であるココ椰子の樹、コーヒーの樹、ハーブ植物などが植えてあり、訪問者はその様子をまじかに観察できます。種によってたくさん植えてある樹とごく少ない樹の差はありますが、果物の種類は約30種ほどもあります。
ゆるい坂の遊歩道がこしらえてあるのでそれにそって歩けば一回りできます。数カ所の屋根付き休憩コーナーがあるので、ゆっくり休みながら回るのがいいでしょう、加えてトイレ休憩所もあります。入り口の建物を除いて飲食所はありませんので、園内をきれいに保つためにいい考えですね。ゴムの樹林の歩く時はだけは虫除けスプレーを持参した方がいいでしょう。
Taman Warisan Pertanian の案内
入場無料で無休、毎日9時から19時まで。 飲食施設と農業加工品販売店や売店のある建物は23時まで(下左の写真)。下右の写真にあるオープン式の食堂は適当な値段のマレー料理がいろいろ揃えてあり、戸外のテーブルで飲食できます。園内の遊歩の前後に利用できますよ。
Presint 16 つまり第16区の道路に面した場所に位置し、バス停のすぐ背後の建物が入り口となる(上左の写真)。電話:03―88880099
空港鉄道の停車する Putrajaya & Cyberjaya 駅を起点としているプトゥラジャヤ周回バスの200番に乗って、約30分でTaman Warisan Pertanian前のバス停に到着。このバス NadiPutraバスは5つほど路線を持ち、ミニバスタイプと通常バスタイプがあり、運賃は一律50セントです。駅からあちこちを経由して行くので、結構時間がかかる。 Presint 16 を通ることが決めてです。首相官邸近くのバス停でPresint 16行きのバスを待つ場合は、400番のバスでもよい、しかしこのバスはPutrajaya & Cyberjaya 駅を経由しません。尚NadiPutraバスの運行頻度は大雑把に30分に1本ぐらいと思っておくこと。
Putrajaya & Cyberjaya 駅などで客待ちしている地元タクシーでももちろん行けますが、当然高くつく。
有料のサービスとして、ゴム採取デモ、説明員付きの周回などがあるとパンフレットには書かれています。ただしどれも最低人数が決められているグループ用です。
ガイド付き周回:最低4人、1人あたりRM4、 ゴム採取デモ:最低10人、1人あたりRM2、その他あり。
上左 Nangka (ジャックフルーツ)は上中のCempedak (チュンプダックと発音) によく似ている(筆者のような素人目には)、Nangkaの方が大型で、表面の皮の形が違う。さらに両方の樹は果物以上に似ています。上右はパーム椰子の樹です。
このTaman Warisan Pertanian は合格点をつけられる優れた植物園です。広すぎてとても回りきれないというほどでもないし、施設も整っており、園内も清潔です。唯一の不満は次の点です。
植えられているそれぞれの果物の樹には、所々で名前を示す標識(マレーシア語名と学名併記)が地面に立っています。しかしこの標識が数えられるほどごく少ないので、素人目にはこの樹は何の果物、作物だろうという場合がしょっちゅうでてきます。無料のパンフレットがありますがそれは園内概略図であり、それを見ても目の前にある樹の種類までわかりません。
植物園が植物に知識のない者も主対象にしている以上、もう少したくさんあちこちに樹の名を示す標識を立てる必要があります。そうでないとなんとなく回ったというだけで、知識が増えません。
以下の4枚の写真はこのTaman Warisan Pertanianを巡っている時、見晴らしの良い場所から撮ったものです。Putrajayaの発展の様子がわかりますね。