ペナン島の中長距離用バスターミナル
ペナン島では、2005年半ば頃から新しいバスターミナルがオープンして利用されています。正式名を TERMINAL BAS EKSPRES SUNGAI NIBONG というように、Sungai Nibong 地区に新築された中長距離バス専用ターミナルです。下左の写真がその正面です(2011年11月撮影)
バスター−ミナルがある所の地名を Sungai Nibong といいますので、Sungai Nibong バスターミナルといえばわかってもらえます。エクスプレスバスターミナルといっても通じます。
位置:本土側からペナン大橋を渡ってペナン島に着くとすぐ左側にペナン港湾局の波止場が見えますね、そこから1分も行かない場所で交差する大きな道路が6号線です。交差付近に小さなショッピングセンターSunny Point があります。6号線を右方向へ進めばジョージタウン、左方向へ進めばBayan Lepas方面、つまり空港方面へ向かいます。クアラルンプールなどから乗ってきた長距離バスはこの6号線を左折します。左折後6号線を5分足らず走れば、新しいバスターミナルに到着です。
2011年に乗ったバスは海峡橋を降りてから多少違うルートを使ったので、現在ではこちらが一般的かもしれない、これは新しいショッピングセンターであるQueensbay Mall 付近を通ります。
バスターミナルはこの6号線に面して建っているのですぐわかります。バスターミナル敷地に隣接して Tapak Pesata という遊園地があり、バスターミナルの背後にはアパート群が見えます。下右の写真は、遊園地側ではない方向から撮ったバスターミナルの遠景です、右端に自動車道路陸橋が見えます(2011年11月撮影)。
バスターミナルの特徴
- 半島部各地とを結ぶ中長距離バスの発着専用です。以前大多数の中長距離バスはKomtar周囲から発着していたがそれは廃止されて、ペナン島の全ての中長距離バスがここを発着地とした。Anson通りのGarden Innホテルから発着していたNiceバス/Plus Linerバスも同様に移転して、この新バスターミナルだけから発着となった。しかし数年位経つと、バス会社代理店がテナント入居する、Prangin Mall 前の道路からいくつかのバス会社の長距離バスが客を乗せて出発するようになった。ただどのバスもこのSungai Nibongバスターミナルを必ず経由する。
- ペナン島内を運行する乗合バスが Sungai Nibongバスターミナル内へ入って客を乗降させるようになった。下段を参照のこと。
- タクシー乗り場が同敷地内、バスターミナルに隣接して設けられている。常時たくさんのタクシーが待機している。
- 建物規模としてはそれほど大きくなく、細長い形状です。ターミナルの地上階部分が拭きぬけとなっており、そこが12本のプラットフォームとなっている。プラットフォームは建物直下なので雨に濡れることはない。下左の写真は2011年11月の撮影。
- バスターミナル建物はそのプラットフォーム部分とその上階から構成されている。
- 乗合バスでバスターミナルに行きたい、またはバスターミナルからジョージタウンに向かうための情報は下段に掲載。
バスターミナル建物内の説明
- 上階にすべてが集まっている:各バス会社の切符販売ブース兼待合コーナーのある部屋、売店数軒、大衆食堂2軒、男女別のトイレ、公衆電話、案内所
- バス会社の切符販売ブースを30数社がそれぞれ設けている。待合コーナーにはプラスチックイスがそれなりに置いてある。尚この部屋だけは冷房されている。その様子を示す下右の写真は2011年11月の撮影しました。
バス便とバス会社とバス運賃の例 (初掲載の 2005年12月時点)
- Gunung Raya社の場合: Johor Baru/Singapore行き 10時、21時、22時、 Seremban/ Melaka行き 10時半、23時半、 Kuala Terengganu行き 18時、Kota Baru行き 19時、HatYai 21時 などと書いてある。いずれにしろ、東海岸行きは少ない。
- Transnasional 社の場合:Ipoh行き RM 13.50, Melaka行き RM 36.20 (注:各バス会社によって数十セント程度の違いがある場合もある)
- Konsortium バス(複数のバス会社からなる):シンガポール行き 1日5本、Kota Baru行き 9時と21時、クアンタン行き 22時。 クアラルンプール行きは 朝7時半から夜24時半まで1時間おきまたは時に30分おきの出発、ただしあくまでも時刻表上で、閑散期はまびく。これは多くのバス会社に共通で、掲示してある時刻表と実際の運行が違う場合は珍しくない。
- クアラルンプール行き、 運賃 RM 27、は何社もが運行しており本数はたいへん多い。所要時間 約4時間、 注意:2012年の運賃 RM 35
- Plusliner社 (tel 04-6582371) :クアラルンプール行きには3種あり Nice 2バス RM 57、 Niceバス RM 50、 Pluslinerバス RM 26.90
乗合バスでバスターミナルに行く、またはバスターミナルからジョージタウンに向かうための情報
バスターミナル敷地内に Rapid Penang バスが入り、客を乗降させることが始まった −2012年9月にイントラアジアが確認
- ジョージタウン方面からつまり Komtar からやって来るバスの番号: 303、401 (これ以外の番号もある可能性あり)
- ジョージタウン方面へつまり Weld Quayバスターミナルへ向かうバスの番号: 303、401、さらに308など数種の番号
Rapid Penang バスが ジョージタウンへ向かう場合の方が多い理由は、Sungai Nibong バスターミナルが進行方向の左側にあることからでしょう。 下写真は2012年9月撮影で、Rapid Penang バス用プラットフォームに停車した401番のバスです。
2011年までの状況
バスターミナル敷地内では乗合バスの発着は一切ありませんし、乗合バスの情報も全く掲げてありません。まあタクシー業者がこの種のサービスに強く反対することは容易に推測できますからね。バス乗客のための施設とサービスにこれまでずっとお粗末な経歴を持つペナン州らしいところです。
よって外国人旅行者のみならず地元に詳しくないマレーシア人も、このSungai Nibong バスターミナルへの乗合バスの足はないと思う方が多いことでしょう。しかしちゃんと乗合バス便はあるのです、そこでIntraasiaが足で調べ、実際に利用した情報を掲載します。
バスターミナル正門前の歩道上、下記地図ではCの場所に、ジョージタウン方面へ向かう Rapid Penang バスが現在でも停車するはずです。ただしバス停の表示はありませんので、バスを待ち、バスが来たら手を上げてください。運行間隔は以前はかなり長かったが2011年時点ではそれほど待つ必要はない。バス行き先に Jeti/ Weld Quay と表示されておれば番号は特に気にしなくていいです。
ペナン州の乗り合いバスは既に Rapid Penang バスだけが全てのバスルートを運行するようになりました。このため以前幅を利かせていた、何々バスとかミニバスは完全になくなりました。
地図の B に示した場所でバスに乗る
- バス停にはなんらバス停の標識はありませんが、”バス停”です。この場所でバスを待ち、Rapid Penang バスの行き先表示に Jeti/ Weld Quay となっていれば番号に関わらず Komtar、Jeti に向かいます。ジョージタウン中心部まで30分強はかかりますが、交通事情によってはもっと長くなります。
地図の A に示したバス停で下車する
- このバス停はちゃんとした屋根と座る場所のあるバス停です。ジョージタウンへ行く人は間違えてここで待たないように、このバス停でバスターミナルへ行く人が降ります。
Sungai Nibong地区を経由するRapid Penang バスの番号:
102 (空港とTelok Bahang 間を運行するバス), 303, 304(Gurnyドライブ近辺へ行くバス), 401(Balik Pulau から来るバス)
305(Terminal Bas Sg. Nibongが起点となっている), 308(Terminal Bas Sg. Nibongが起点となっている、ジョージタウン方向は行かない),
乗車前の注意:Rapid Penang バスはワンマンであり、おつりは出しませんので、必ず小銭を用意しておきましょう。
過去情報
ミニバス25番: Komtar - Jelutong - Gelugor - Bkt Jambul - Sungai Nibong - Gedong
黄色いバス66番:Komtar - Sungai Nibong - Balik Pulau
黄色いバス 69番: Komtar - USM /Sungai Dua - Sungai Nibong - Bayan Lepas - Batu Maung
2014年4月最新更新、2011年11月17日更新、初掲載 2005年12月10日、