ペナン州は半島部と島部から構成されています。一般に、日本人にとってペナンといえばペナン島のことを指すようですね。ペナン島への行き方は飛行便だけでなく、ペナンブリッジを自動車・バスで渡る方法とフェリーで渡る方法があります。公共交通機関の解説のページを参照して下さい。
さてフェリーターミナル前のバス道路をまたぐ歩道橋を使って道路の向こう側へ渡ります。そこから路地をずっと道なりに、George Townの目印である高層建築 Komtarを左側に見ながら、歩きます。(左の写真がKomtar です。ペナン一の目標物です)
小さなバス集合所を抜けた当りからインド人店舗・オフィスが中国人街の中に混じってきます。マレー的雰囲気をほとんど感じさせない古い町並みですが、交通も激しいのです。ここからLebuh Chuliaという小路、バス道路でもある、に入って下さい。
この道路Lebuh Chuliaの両側には華人系商店が多いのですが、そのなかにいくつかの安宿、たいてい旅社とか Hotelと看板が出ています、があります。以前からこの一帯は欧米バックパッカーの集まるところで、そのため彼ら相手の旅行代理店やカフェも結構あります。
扇風機だけの安部屋ならRM30ぐらいで泊れるでしょう。安ホテル・旅社の建物はいずれも年代物で中国の商館を思わせる建物もあります。欧米バックパッカーと泊るのが好きな人はこの一帯で探すのがいいでしょう。(アジア文化を理解しようとしない傲慢な彼らと同宿するのは、筆者はごめんですけどね) とにかくこの通りの周辺には安宿がいくつもあるので、気に入ったところに荷を解けばいいのです。
旅行代理店では、タイのハジャイやコサムイ島行きのツアーなども扱っていますし、逆にタイからツアーバンで直接来たバックパッカーも多いでしょう。(右の写真はJalan Penang裏にあるコロニアル風の建物の安ホテル、でも部屋は広くて値段を尋ねたら RM70でした)
さてこのLebuh Chuliaが最後に交差するのが著名でにぎやかな通りである Jalan Penangです。交差する突き当たりにちょうど映画館の Odeonがありますので、Jalan Penangから来る人はこれが目印です。
このJalan Penang の両側とその裏道当りにはたくさんのエコノミーホテルと中級ホテルがあります。ざっと数えても十数軒はあり、その中で今年オープンしたばかりの4つ星級ホテルのCITITELがこの通りに精彩を放っています。ホテル前にはいつもシクロが客待ちしています。中にはぽん引き兼ねてるのもいますからぼられないようにね。
この通りはホテル街だけでなくいくつかのクラブ、カラオケラウンジやマッサージパーラーが店を開く歓楽街でもあります。ですから夜遅くまで灯の絶えないやかましい通りですが、屋台やインド系大衆レストランの多い便利な通りです。筆者は数回この当りの安ホテルに泊りましたが、Komtarまで歩いて10分、市場も近いし食べるのにこまらないので、まあ気に入っている地区なのです。但し決して高級地区ではありませんよ。
このあたりの安宿なら1部屋RM40,50ぐらい、中級ホテルでRM80ぐらいでしょう。この一帯に来れば特別な時期でない限り、部屋はまず見つかるはずです。
長距離バスでペナンについた人は、Komtar脇のJalan Penang通りを警察署方向にまっすぐ歩いてこれば、必然的にこのホテル街に着きます。警察署の対面は市場です。とにかくこの一帯は路地を入れば古い中華風の商店ばかりで、市場も華人がほとんどというチャイナタウンなのです。(左はその路地の写真です)
外貨両替屋、旅行代理店などが店先に看板を出している。どこも切符を売るだけのエージェントなので、詳しい事は知らない、つまり実際に自分で乗って行った事のない人ばかりだ。
ハジャイ、クラビ、コーサムイなどバックパッカー好みの主目的地はカバーしているが、看板に掲げられた行き先と時刻の便がすべてるあるわけではない。どこにもある事だが、時刻や行き先がなくなってもそのまま看板は掲げられているからだし、乗客が予定数集まらなければ1台のバンが出発できない事になる。
バンの料金:ハジャイへRM20ほど、クラビへはRM38ほど。
ハジャイまで行けばこういうバン便はいくらでも見つかるかるしバス便が多いから、無理してそれ以遠の目的地まで切符を買うこともない。それに遠方の目的地の場合はタイでバンでの乗り継ぎになるであろう。
あるガイドブックに ”ペナンのチュリア通りは国際航空切符価格が特別に安い” という大間違いの記事が載っているので、ここでその間違いを指摘し、説明しておきましょう。こういうガイドブックの取材者の中にはいい加減な者がいるという例です。(もちろんしっかりした方も一杯いる)
マレーシアは航空券価格のオープン化がそれほどすすんでないので、旅行代理店間の価格の違いは小さい、またそういう種の価格を掲載した雑誌類は全く出版されていない。クアラルンプールではここ数年そういい旅行代理店が数社現われ、頻繁に新聞広告を出しているが、いずれもクアラルンプール発の値段である。
ですから基本的にクアラルンプールで買おうとペナンで買おうと航空券にたいして違いはない。エージェントの話では卸し価格はペナンのエージェントでもクアラルンプールのエージェントでも同じとの事。
実際にペナンで買うメリットはペナン発でKLIA空港に寄らない航空券の場合である、例えばマレーシア航空で直接バンコクに飛ぶ便の場合のように:クアラルンプール発RM700ほど、ペナン発RM600強、クアラルンプールからペナンの飛行機運賃RM100強。
ただペナン発外国への直行便は極めて少ない、香港、プーケット、台湾ぐらいである。KLIA空港乗り換えの飛行便はクアラルンプールで買った方が安いかほとんど同じだ。
チュリア通りの代理店は店内外に航空券の最新価格を全く表示していない、また新聞にも広告を出さない。このあたりがKLの航空券割安販売店と違う。
チュリア通りの代理店でも扱っているが、コムタール1階や別のページでも触れたバス会社やその代理店へいけば乗り場確認にもなるので、できるだけ自分で直接購入することを勧める。バン便は別にして、いずれにしろバス乗り場はチュリア通りにあるわけではないからだ。