旧情報:バタワースButterworth のバスターミナルと宿

豆知識

ペナン州は歴史的経緯からペナン島と Seberang Perai (スブランプライ) と呼ばれる本土側の部分に別れている。Seberang Peraiの中心がバターワースである。中国漢字では北海と表示する。

2011年後半時点での状況
バタワース側の交通機関を1つの建物下に収める 新しいPenang Sentral を建設するために、これまでのマレー鉄道駅舎、橋の下バス切符売り場、空き地のバス発着場などが全てごく近辺に移転しました、その場所での建設工事が今後本格化することでしょう。

ペナン州本土側を運行する全ての乗り合いバス、近隣州間とを運行する中距離バス、さらにクアラルンプールやジョーホールバルなどを結ぶ長距離バス、つまりあらゆるバスの発着は現在のPenang Sentral バスターミナルに移りました。このバスターミナルは元々2008年ごろRapid Penang バス専用ターミナルとして建設されたもので、その後数年してから中長距離バス乗降場と切符売り場がこの建物に移転しました。下左写真はフェリーターミナルとを結ぶ歩道橋から撮ったものです。

現在のPenang Sentral バスターミナルはあくまでも暫定 Penang Sentral という位置づけです。下右写真に Sementara (暫定)という文字が見えますね。
今までKTMバタワース駅があった場所を含めてフェリー乗降場、マラヤ鉄道駅、中長距離バスとペナン州内バス乗降場、この3つを統合した新しいPenang Sentral が建設の緒についたところです。

  

下左写真は暫定 Penang Sentral の切符販売窓口、下右写真は停車中の長距離バス、ペナン州本土側を運行するRapid Penang バスもこの屋根の下の別のプラットフォームで乗降します。

   

下左は待合コーナーと切符窓口の様子です。バスターミナルの斜対面にホーカーセンター(屋根付き屋台街)があります。まあ十分な数の屋台がテナントで入っていますから、列車待ちやバス待ち時に使いやすいでしょう。下右の写真です。

  

下写真(2012年9月撮影):ターミナル敷地内にあるタクシー乗り場。タクシー需要はかつてほどないので、空いている


2011年11月18日に最新更新、写真の撮影はいずれも2011年11月です


マレー鉄道KTMバタワース駅

列車の発着時以外は閑散とした駅である、駅構外の広場は近郊行きバス及び中距離バスが頻繁に発着しており、さらにタクシー発着所もあった。
しかし2011年半ばにこの駅の場所を含めて、新たに再開発工事が始まったため、すべての施設が近辺の場所に移った。バスは上記の暫定Penang Sentral バスターミナルで発着している。
マレー鉄道バタワース駅は元の場所から至近の所でこじんまりとした仮駅舎で営業している(下の写真は2011年11月撮影)。プラットフォームも以前より狭くなったが、列車そのものの発着は変わっていない。駅舎横には両替所もあるが、時営業しているわけではないと思ったほうがよさそうだ。


統合した交通ターミナルを建設する計画の再開発工事は数年は続きそうなので、当分はこの状態でしょう。
以上は2013年1月22日更新

KTM バタワース駅周囲の工事状況

下2枚の写真は 2012年9月に撮影しました。このようにバタワース駅周辺は工事現場であり、その竣工はまだ当分先であることがよくわかります。
臨時駅舎そのものにほとんど変化はないようです。

 




Rapid Penang バス

マレー鉄道(KTM) のバタワース駅 及びフェリーターミナルの情報と写真は、「ペナンの公共交通機関の解説」 に載せています。

現在はバタワース・バスバスターミナルPenang Sentral で発着する Rapid Penang バスの中でペナン島に渡るバスはない、とのことです。
本土側で運行するRapid Penang バスの番号は Bukit Mertajam, Kepala Batas, Nibong Tebal などを結ぶ 600番台、700番台、800番台 になります。

タクシー

バスターミナルPenang Sentral の周囲のすぐ目に付く場所に、タクシー業者の客待ち所が数箇所ある。中にはタイのハジャイ行き看板を掲げた業者もあるが、ほとんどは近郊町と郡部及び近隣州へ行くタクシーです。1人当たりいくらなのか、1台でいくらなのかといったように、必ず料金を確認してから乗りましょう。

2011年11月18日記


2012年1月29日の 「新聞の記事から」 ペナンSentral プロジェクトは発足しても工事が4年以上進んでいない

ペナン州本土側の公共交通総合ターミナルとなる、Penang Sentral プロジェクトにおいて、政府は新たに入札を行うべきだと消費者団体が主張しています。
Penang Sentral プロジェクトは、2007年に当時のアブドラ首相が出席してくわ入れ式を行ってからすでに4年以上も経ったのだから、新しい入札をすべきだと、ペナン州消費者保護協会の議長は主張する。「指名された建設業者がこのメガプロジェクトの工事を進められないのであれば、政府は公開入札で再度入札を行うべきです。」 

「クアラルンプールのKL Sentral に似たこのプロジェクトを政府は発表した、これは半島部北部の総合的な交通拡散システムとして機能することになるはずです。悲しいことに、総工費RM 27億となるプロジェクトでの実際の工事は未だに始まっていない、例外はRM 1千万をかけて作った暫定バスターミナルと屋台センターだけだ。」  「暫定バスターミナルは時々混乱する、付近の狭いJalan Pantai (通り)は日々渋滞している。 暫定バスターミナルには建設業者はバス利用者を送迎するためにきちんとした屋根付き車線を設けるべきだ。」

政府与党連合の地元組織幹部は言う、「このプロジェクトはペナン州本土側スブランプライ の経済発展を促進させる上で大きな促進として欠かせない。本土側スブランプライでの運行を12月までに増やすことを Rapid Penang は約束した、しかし暫定バスターミナルには十分な余地がないことから、渋滞を悪化させかねないので、これは不可能かも知れない。」
「プロジェクトの建設業者は、身障者を含む利用者の安全に十分なる注意を払うこと、バスターミナルでは利用者に必要な施設を提供する、必要がある」

ペナン州公共土木・運輸委員会の議長は説明する、「指名された建設業者は未だプロジェクトの計画許可申請をスブランプライ自治体に提出していない。」 「自治体がプロジェクトの計画許可と建築プランを急がせることおいて、我が委員会は手助けします。」

2011年11月に半島部北部回廊実施官庁の最高責任者が述べたところでは、このRM 31億の総開発プロジェクトは、3段階に分けて実施され、完成は2020年になるとのことです。
「Penang Sentral 総合ターミナルは1日に18万人の利用者を取り扱えるようになる。」

このプロジェクトのデベロッパーはMalaysian Resources Corporation Berhad (MRCB) であり、Pelaburan Hartanah Bumiputera Berhad と協力して広さ12.8ヘクタールの土地に建設します。両社はPenang Sentral Sdn Bhd と呼ぶ合弁会社を設立しました。この会社が交通ターミナルの開発を実際に行うことになっています。Penang Sentral 総合ターミナルの開発、設計、建設、完成、メンテナンスなどを実施、運営していくための会社として、MRCB Selborn Corporation Sdn Bhd が指名されました。

(Intraasia 注: MRCB はよく知られ且つ経験豊富であろうマレーシアの大企業グループです。このグループ会社が実施責任を与えられながら、なぜこんなにもプロジェクト開始が遅れているのでしょうか。4年はいかにも長すぎる。マレーシアで建設プロジェクトの遅れや放棄は珍しくありませんが、入札過程に問題があったのか、入札自体がきちんとなされなかったのでしょうね。暫定バスターミナルは、イントラアジアが昨年後半バタワースを訪れた際に取材して、ホームページで詳しく載せています。確かに十分広く快適とはいえないが、それまで使われていた旧青空バス発着場と橋の下にあった切符売り場よりかなり向上したなと思いました。
ところでバスを利用する際にバスターミナル横まで自家用車やバイクで乗り付けること自体を規制すべきなのです。マレーシア人は少しでも歩くことを省こうとするから、こういう行動になる。議論の出発点自体がおかしいのだ)



以下はこれまでの経緯と様子をお伝えするために残してあります。つい最近までこんな状態だったのです。全て過去情報です。

近郊及び中長距離バス発着場 

以前ここに掲載していたバスターミナルの様子が全く変わってしまった。2001年中ごろターミナルのスーパーマーケット階で火事があって破壊されたことからだと推測され、その後長い間バスターミナルのあった建物自体が廃墟と化していた。2005年1月時点では、建物の取り壊しがほぼ終っていた。バス発着場には元ターミナルに隣接した広場を当てている。ここはオープン式の待合所であり、多少のイスが置かれているがその数全く不充分であり、屋根も小さいので、強い雨はおろか太陽の日をしのぐのも大変である。

切符売り場は広場の一画にテントを張りその下に机を並べた形式で、各バス会社が営業している。当然一時的販売方法と思えるが、今後どのように改良されるか現在の時点ではわからない。さらにこの発着場はバス会社からコミッションをもらうのであろう客引きが非常にわずらわしい。
まともに待つ場所もない屋外でブースさえない切符販売所、さらにうるさい客引きと、これが州一の中長距離バス発着量を誇るバタワース・バス発着所とは信じられないお粗末さである。

(この項は2001年11月追加)

2009年4月の状況

基本的にこの中長距離バス発着場のお粗末な状況は変わっていません。右写真に見えるテントが多少しっかりしたものになり、椅子が置いてあります。しかしその数は明らかに足りません。下2枚の写真は2009年4月初め撮影です

 
この項は2009年4月追加

切符売り場

切符売り場の状況は2003年10月時点でも大して変わっていない。テント下にあった切符販売カウンターがなくなり、その代わりに陸橋下の一画に各バス会社の中長距離切符販売ブースが20個ほど集められて、そこが切符販売所兼待合場所になっている。しかしたいへん狭く且つ長椅子が極端に少ないのでとても十分な待合場所とはいえない、所詮フェリーターミナルと一般道路をつなぐ自動車用渡り道路の直下の空いた所にこしらえただけだからです。切符販売所のそのお粗末な様子は下2枚の写真をご覧ください。

 

上右写真に示した切符販売所の前側にあたる広場の方で市内・近郊バスが発着しており、タクシー乗り場もある。この広場はマレー鉄道バタワース駅の正面に位置します。中長距離バスの発着広場は下段の写真(2005年1月撮影)でバスが駐車している場所です、つまり切符販売所の横側の広場となる。
マレー鉄道駅前の広場に隣接して吹き抜け屋根付きの屋台センターができた。その中で荷物一時預かりコーナーが看板を出しています。公共トイレもあります。尚バス発着場の周りにはホテルは全くない。
この項は2003年10月6日更新

2009年の状況 −
中長距離バスの切符売り場は相変わらず橋の下の薄暗い狭い場所です(誇張ではなく本当に陸橋の下なのです。右の写真に映っているコンクリート壁に注目してください)。利用者をばかにした、このバス切符売り場が建設が予定されているという新ターミナルに移転するまでに、あと何年かかるのだろうか? 写真は2009年4月初め撮影

ペナン州には膨大な投資が行われてきました。その一方バタワースのバス発着場はもう7,8年も橋の下で切符を販売し、屋根のない広場でバス乗降するという方式を保持してきたのです。ことほど左様に、バス利用者は冷遇され軽視され続けています。
2009年4月5日追記

ハジャイ行き
上記中長距離切符販売所にある1社の窓口にハジャイ行きのバン運行を掲示している。一人RM 27で、1日3便ある。ただこの種の運行はいつまで続くかは保証の限りではないが、2005年1月時点でも運行はしていた。ただし客が少なければ便数は減らすでしょう。バス発着場隣にあるタクシーに尋ねると、国境Bukit Kayu HItam まで1台RM120とのことです。

このバス発着場から100m弱ほど離れたEssoガソリンスタンド付近には、昔から長距離バス会社切符やハジャイ行き便を扱う古い店舗が数軒ある。近くへ行けば必ず客引きされるので、適当に聞いてみるのがいいでしょう。
ハジャイへ行く場合乗り合いタクシーの場合 1人RM35からRM40、バンの場合 1人RM25とのこと。いうまでもなく席が埋まるまで出発しません。

バタワースからの長距離バス
クアラルンプール行きは朝7時半の便がある。多い便を持つのはKonsortiumバスで、朝8時半から18時ごろまで1時間から1時間半に1本ある。いくつかの行き先中、キャメロンハイランドへはkurnia Bistari バスが1日3便、運賃 RM 21。PengkalanHuluへは1日10便ほどある。Kotabaru へは朝便と夜行便で日中はない。
尚アロースタ−行きのバスは、販売ブースでなくテント下の一画で販売しており(下写真の右端)、30分から1時間に1本ぐらいの頻度で運行されている、運賃RM 6.30。
この写真ではよくわからないが、この歩道橋を向かって左側へどんどん進んでいくとマレー鉄道駅構内に入ります。歩道橋の奥に、つまり歩道橋とつながってフェリー乗り場がある。



タクシー乗り場
バス切符販売所と乗り場の回りに数カ所ある、多分タクシーの運営グループ毎に発着場を設置しているからだと推測される。いずれも州内外へのタクシーです。メーター制タクシーは存在しません。

この項は2004年3月11日掲載、2005年1月19日更新

Rapid Penang の運行が始まった 

ペナン州での新しいバス網である Rapid Penang の運行が2007年7月31日から開始されました。150台のバスで島側と本土側で運行し、運賃はRM 1から3です。 本土側(Sebran Prai 側で24000人の通勤者の利用を期待しているとのことです。

2007年8月1日追記

Rapid Penang バス専用ターミナル

バタワースでは立派なRapid Penang バス専用ターミナルが完成しており(2008年だと推測される)、バスが発着していました。その場所は上記青空式の中長距離バス発着場のすぐ隣の敷地です。以前のペナン州乗り合いバス発着場は青空式できちんとした待合場所すらなかったことに比べれば、はるかに向上した施設です。


この項は2009年4月5日追記

バスターミナルからバタワース中心部への行き方

結構距離があるのでローカルバスに乗ったほうがよい。
中心部を通る主なローカルバス:UTCバス 84番 89番、City Linerバス 52番 53番、Transit Linkバス 502番 504番など、料金60又は70セントで5分ほどで着く。

徒歩で行く場合は、ターミナルのバスが発着する道路を少し行くと大きな交差点になる、そこを左折、つまりMAY銀行のある方向に曲がる。その通りをJalan Bagan Luarといい、これをずっと歩いていく、右側に消防署、警察署がありさらに続けて歩いて行くと、広いサッカー広場と背の高い建物があるので、この当たりから中心部になる。バスで降りる場合もこれを目印にすること。バスターミナルから徒歩約20分かかる。

ホテルの探し方

このサッカー広場の近くにこの当たりで一番上級な2軒のエコノミークラスホテルがある。どちらも背の高い建物なのですぐわかる
Hotel Berlin
4802 Jalan Bagan luar, 12000 Butterworth
tel:04-3321701, F 3323388

Travel Lodge
1 Lorong Bagan Luar satu, 12000 Butterworth
tel:04-3333399, F 3323599

この付近に数軒の安宿がある
Hotel Ambassadress
4425 Jalan Bagan Luar, 12000 Butterworth
Tel:04-3327788,

首都冷気旅社
3838 Jalan Bagan Luar, 12000 Butterworth
tel:04-3318822

ここからさらに5分ほど歩くと交差点でそこを左折するとヒンヅー寺院がある。その前に安宿あり。
京華冷気旅社
3871, Jalan Market, 12200 Butterworth
Tel:04-3332452

バタワースの中心部は大通りのJalan Bagan Luarとその裏にある通り、Telekomの裏に走る通りのこと、の2本に沿って多くの店などが固まっている。この小さい方の通りは華人の店、飲食店が多く、Telekomのすぐ裏は華人系のフードコートです。

この通りにある安宿
Apollo HotelとGold Oriental Hotel(2軒は同一経営)
4475 Jalan Kampong Bengali、12200 Butterworth
Tel:04−3311355、

2001年11月初め更新・追加、2001年7月初掲載、ただしデータは99年のものに基づく