ペナン島の南東部の外れに位置する地区はBatu Maung という地名です。
ペナン州本土側と島側を結ぶ第2海峡大橋が2013年3月に開通しました。その橋が島側の地上に架かる地がこのBatu Maungになります。
利用したのはRapid Penangバス 302番です: Weld Quay バスターミナル −Komtar 乗降場 −Batu Maung という路線、 運賃は最大段階の RM 4.0
Komtar乗降場 から乗り、約1時間15分もかかった。この理由は 302番バスはBayan Lepas 地区まで直行するのではなく、実に多くの地区を経由してからBayan Lepas 地区を通ってようやく Batu Maung地区に入ったからです。 空港のあるBayan Lepas 地区の背後が Batu Maung地区になる。
302番バスのほぼ終点近く(漁業省の建物の前)でバスを降りて、バス停手前にある十字路を海方向へ歩いたのですが、どうやら海が見える地点まではかなり遠いことがわかりあきらめました。10分ほど歩いた限りでは海も海岸も見えてきません。
そこでBatu Maung 地区を訪れたもう一つの目的である Muzium Perang(戦争博物館) へ行くことにしました。 こちらはバスの通る道路に目立たない看板が立っており、且つ丘の上にあることを知っていたので、それらしき丘へ続く道を登りました。舗装はされているがかなりの急坂であり、博物館の入り口まで上り口から10分ぐらいはかかりました。
なお後でわかったのは、この坂を降り切って道路に交差した場所の左手にバス停がある。そこでジョージタウン行きのバス302番を待てばよい。
ペナン大橋を渡るバスの車窓から、海上の景色の中にこの第2海峡大橋の建設様子が小さく見えます。イントラアジアは2011年にペナンを訪れた時、その様子をホームぺじで書きました。
そこで建設中のその第2海峡橋をもっと近くで見ようと思って、今回のペナン訪問では(2012年9月) Batu Maung 地区を訪れました。イントラアジアはこの地区を訪れるのは初めてです。ほとんどの内外の旅行者にとって、Batu Maung地区は訪問地にはなっていませんので、観光省などが発行している無料観光パンフと地図ではごく簡単にしか載っていません。ということで、大雑把な見当だけでBatu Maung 地区へ行きました。
結果から先に言いますと、丘の上にあるから Batu Maungの海岸部が見えるかもしれないという期待感がまさに満たされました。
博物館敷地内には海岸部を眺望する場所があり、そこから海岸部、沖に浮かぶJerejak島、そして海上遠くまで見渡せました。 下に掲載した写真はいずれもその時に撮影したものです(2012年9月)。
毎日9時から18時までオープン。入場料: 外国人RM 35、マレーシア人 RM 20
元々は英領マラヤ時代の1930年代に、英国軍隊が batu maung の丘に建設した要塞でした。広さ8万平米の土地に、砦と地下トンネル、備蓄庫、宿舎などを備えたかなりの施設だったようです。
その後アジア太平洋戦争で1941年に旧日本軍がマラヤに侵攻してマラヤを占領した。この要塞も旧日本軍が攻め落として1945年の敗戦時まで使用した、と説明に書かれている。
マラヤ連邦が独立し、よって英軍はマレー半島から撤退し、その後要塞は荒れた状態になっていたのでしょう。それを整備して2002年に戦争博物館としてオープンさせたということだそうです。