バリックプラウBalik Pulau

balik pulau の意味

 balik とは背面、向こう側、あちらの側、反対側 という意味です。つまり島(pulau) のあちら側・向こう側ということです。このページ上方にある目次の項目 【ペナン国際空港 (Bayan Lepas空港)】を一度クリックして、その項目下段に載せてあるペナン島地図をご覧になってください。ペナン島の経済、政治、諸活動の中心であるジョージタウンからみれば、確かに島のあちら側という捉え方になるでしょう。

バリックプラウは決して商業地でも多くの旅行者がぶらつく観光地でもありません、バスに乗っていわば山間にある町の中心部に着くと、その中心部を農山地が囲んでいるだろうことが感じられます。バスの車窓と地図からわかるように、バリックプラウの町からそれほど遠くない距離に海が見えます。山間を走るバスの車窓から海側を眺めた風景はいいですね。

バリックプラウの町から下った西側にある沿岸部までは歩いてはとてもいけない距離ですが、その沿岸部には昔からの漁村があります(イントラアジアはまだ訪れたことがありません)。この西側の沿岸部はかなりの長さですが、観光開発は行われていませんから、旅行者向けのホテルは全くありません。

バリックプラウへのバス交通 −Rapid Penangバスが運行

ジョージタウンのWeld Quayバスターミナルとの間を運行する番号: 401、401E
Komtar −バリックプラウ 間を運行する番号 502 、 (Rapid Penag のサイトではこのバスはWeld Quayまで行くとなっている)
Teluk Bahang −バリックプラウ間を運行する番号 501、 このバスは1日に数本しかない
他にはバリックプラウを起点に周回するバス番号がある。
これ以外はタクシーに乗ることになる

401 はペナン島中長距離バスターミナル前とペナン空港前を通るので、ペナン島に飛行機で着いてまたはバスで着いて、そのままバリックプラウに向かうことができる。イントラアジアは中長距離バスターミナル前から上記のバスに乗り、約35分、運賃RM 2.70でバリックプラウのバス発着場に着きました(下左の写真)。随分と新しい発着場です。バス番号毎にルートを示すポスターが掲示してある。(下右写真のルートは 502番が示されている)

  

町を散策

まさにマレーシアの地方町です、古いショップハウスがずっと並ぶ一方、別の一画にはまだ新しいショップハウスもあります。
バス発着場は町の中心道路から曲がって数百メートルぐらい離れた、比較的最近に再開発されたであろう場所に建っています。バスを降りて中心道を少し歩きました。カソリック教会、華人寺院、中学校が2校あります。 下左の写真はその内の1校の正門を撮ったものです。この学校も元々はカトリック組織が建てて運営していたと、案内パンフレットに書かれています。

  

町の規模に比して随分と立派なカソリック教会があります。この町に華人人口が多いことをそれだけで感じさせます。ペナン州は華人の人口比がマレーシア一高いので、この田舎町の中心部では華人主体の建物や施設や店がより目につきますね。マレーシア観光省のバリックプラウ案内パンフレットに書いてある一節を引用しますと、「このショップハウスは19世紀末に当時のカピタンチナによって建てられた伝統的なペナンショップハウスです。」 (上右写真)この家には現在もその子孫が住んでいるとのことです。

  

上左写真は、バス発着場からの道が中心道路と交差する対面にあるペナンラクサの店です。マレーシア観光省のバリックプラウ案内パンフレットには、「バリックプラウのオリジナルラクサを提供する屋台店」 と紹介されているので、食べてみました。 確かに大変美味なアッサムラクサですが、非常に小盛りです。いつも混んでいましたから、あちこちから食べに来る人が多そうです。 屋台店名”南光ラクサ” 一碗 RM 3、

町をつらぬく中心道路の一方のはずれは、右上写真に見える記念碑が建つロータリーになっています。18世から19世紀にかけてその場所は水の湧き出る場所だったそうです。 このロータリーには3本の道路がつながっています。

中心道路を歩いてきてロータリーで曲がって別の道を歩くとバリックプラウ地区国立病院があります(下左の写真)。地方の病院に典型的に見られる平屋造りの建物です。下右写真は、その少し先で見かけたマレー家屋です。

  

イントラアジアは正午過ぎにペナン島バスターミナルに着きました、その日は夕方にはTanjung Tokong のホテルにチェックインするつもりだったので、バリックプラウの町の散策はあまりできませんでした、できれば数時間かけてぶらぶらした方がいいでしょうね。さらにもっと時間をとって沿岸の漁村なども訪ねてみたいものです。

地図で見ると、Balik Pulau から Telok Bahangまで道路がつながっていますし、その距離も20km程度です。病院敷地横の道路際にそのことを示す標識が立っていました(右の写真)。

その日の宿泊地の Tanjung Tokongへはジョージタウン経由で行くよりも、Telok Bahang経由で行くほうがずっと距離が短くなることに気がついたので、Telok Bahang行きのバスがないか、警官にも尋ねたりしました。しかし知らないとのこと、バスに乗らない人は地元のことでさえ知らないものです。

バス発着場へ戻ると、なんとTelok Bahang行きのバスがあり、しかも間もなく出るところでした。ということで501番のバスに乗りました。このルートは山越えを含んだ曲がりくねった山道部分が多く、海も眺められて景色が良い。

バスは昔尋ねたことのあるトロピカルフルーツファームの前を通り、次いでTelok Bahang脇も通って、約40分後Telok Bahangに着きました。



2011年11月20日初掲載