象の保護区Elepahnt Sanctuary訪問の日帰りツアー


98年8月のとある日曜日、ジュングルトレッキングツアーなどを専門に主催するUBATが時々行っている、極めてレジャー度の高い”象の保護区訪問の日帰りツアー”に参加しました。UBATについては別項を参照して下さい。

スケジュールを書きますと

参加者はそれぞれ自分達の車でクアラルンプールの北部にある Karak ハイウエーの Gombak料金所駐車場に朝11時に集合し、そこから主催者のMR.Razaliの車を先導にハイウエーを一路Karak出口まで走ります。 Karakの町で皆そろって昼食後(これは参加料金に含まれる)、一般道をしばらくそして山道にはいり、午後2時前に目的地のKuala Gandahに着きます。そこに象の保護センターがあるわけです。

ここでのプログラムは2つあります、1つは、Razaliから象に関するお話を聞いた後、4匹の小象らに参加者が触ったり餌を直接与えたりします、2つは、ツアーのハイライトでもある青年象の川での水浴の際、参加者がそれぞれ象の背にまたがって川瀬を散歩するのです。多少濡れますが、子供も大人も順番に水浴象と戯れるまたはそれを眺めて楽しい時を過ごします。

4時ぐらいにその象保護センターを出発し、今度はプランテーション農園が多い別の山間の道を通って、Karakハイウエーに入ります。途中の Janda Baikで一時ハイウエーを降り、丘陵地にある Sum-sum村の茶店で、飲物と軽食(料金に含まれている)の休憩をします。そこで一応自主解散となりますが、ハイウエー出口つまりクアラルンプールにつくのは大体夜7時ごろになります。

日帰りツアーの条件など

象 象の水浴

この日帰りツアーは原則的に車で参加します、ですから私は車を持ってる友人を誘ったのです。ただ車のない参加者の数がまとまればバンなどを用意するそうです。旅行者はレンタカーを借りるのがよさそうです。

参加費用: 1人当りRM60、この中には昼食代、お茶代が含まれていますので、その他の個人負担はガソリンとか高速料金だけです。
UBATの説明とか他のツアー紹介に関しては上記メニュー内にある別項の「UBATの活動紹介」ページをご覧ください。

下記写真:左から 入り口の標識、水浴び中の象に乗って川散歩、象が立ち上がるところ
入り口 川遊び 乗り方

象の保護区 Elephant Sanctuaryについて

象の保護センターのある Kuala Gandahはパハン州にある広大なKrau Game Reserveの中に1990年に指定されました。現在3才から50才まで11匹のアジア象がいるのですが、その大半は子供象時代にマレー半島の他所で保護されてここに移送されてきたのです。そしてここで保護区の管理もしている野生動物と国立公園庁の係官によって世話と労働象としての訓練を受けているのです。といっても物を運んだりするわけではありません。次のような
仕事をするのです。

マレー半島の他地域のジャングルが開発などにより、野生象が住民居住地近くに現れたりそのジャングルを追われることがありますので、そういう場合この象保護区にいる大人象3匹が、そういう野生象の保護捕獲とより安全なジャングルへの移送の際、係り官らの野生象捕獲活動を助ける目的で使われています。


マレーシアの象について(UBAT提供の資料から要約して翻訳)

マレーシアの象はいわゆるアジア象に属しますから、おなじみですよね。かってマレー半島のいたるところに生息していたので、昔から運輸手段、戦闘の運輸、物運びなどに使えわれてきました。象牙の取り引きは伝統的にその生息数低下の一因ですが、今世紀に入って現象の一番の原因は、木材伐採、農業、開発によるジャングルの開発です。これによって象の生息地が減り当然生息数が劇的に減りました。1972年にはわずか500頭まで減ったのです。

そこで72年に野生動物保護法が成立し、危機に面した動物の取り引きを禁じる国際法を批准した77年から減少はとまりました。マレーシアの象を適度な安定した生息数に保つには、2000頭が必要だといわれています。しかし現在はまだ1000頭あまりと推定されています。

象は2頭から25頭ぐらいの群れで移動し、常に植物を探しているか休んでいます、だいたい決まったルートを行動範囲にし1日に15Kmから20Kmです。

マレーシア象の期待寿命は70才ですが、メス象の平均は40才だそうです。その間に平均 5頭の小象を生み、小象が成熟するのに8年から12年かかります。

象の生息数を保ち保護観察などを行っているのは野生動物と国立公園庁です。象の生息地が木材伐採などで開発され、野生象が人間の目にふれだすと、野生動物と国立公園庁が呼ばれます。象の狩猟はすでに違法ですから。大抵の場合、そこでそれら野生象の別地域への移送が決定され、Taman NegaraやKenyir Tasik湖地域などへ移住させられます。その場合象運営センターから経験豊富な部隊が送り込まれるわけです。

98年8月26日


現在のKuala Gandah Elephant Conservation Centre クアラガンダ象の保護センター


2005年頃にはすでにこのように呼ばれています。以下は 野生動物と国立公園庁発行のパンフレットから

住所はもちろん変わっていません: Elephant Conservation Centre, 野生動物と国立公園庁内、Kuala Gandah , 28500 Lancang, パハン州
電話番号: 011-912059、 クアラルンプールからセンターまで車で約2時間の距離、地元の町 Lancang からなら田舎道を約30分。
訪問できる時間: 月曜から日曜 8時−13時、 14時半−16時半、金曜日だけわずかに違う
訪問者が参加できる活動:午後からで、象に乗る、象と一緒に川で水浴び、象に餌を与える、
野生動物と国立公園庁は象信託基金を設立して、訪問者などからの寄与を期待しています。

2006年2月掲載


新聞の記事 2008年12月14日から

パハン州のKuala Gandah にある、国立象保護センターは、全国で唯一のこの種の施設です。現在センターには12匹の象がおり、訪問者が象を象扱いを観察できるだけでなく、象に乗る、水浴びをする活動に参加できます。このセンター野生動物と国立公園庁によってが設立されたのは1985年で、現在31人の専任職員と6人のパートタイムがいます。その中には象をある地から別の地点へ救助移動させるチームがいます。

東海岸州経済地域基本計画ではエコツーリズムは主要テーマの1つであり、このセンターは野生動物保護として代表的に位置づけられています。政府は施設の向上にRM 290万の予算を認めました。 国立象保護センターへの訪問者数は増えており、2005年に 38863人、2006年 60436人、2007年 81017人(内外国人が21549人)でした。センターの幹部に寄れば、外国人の主体はオーストラリア人、ニュージーランド人、日本人、ドイツ人です。 

訪問時間: 月曜から木曜は 12時から16時45分、金曜 14時45分から16時45分、 週末と祭日は10時から16時45分