マラッカ州内のその他観光地、観光ニュースなど


マラッカにまた別の大観覧車ができる

マラッカ州では、州政府と民間会社が高さ62mの大観覧車 Eye-On Malaysia を合弁で所有運営していましたが、法的争いの結果ベルギーのオーナーが奪い返したので2010年に運営を終えました。そして観覧車施設はすでに取り外されました。

そこで州政府によれば、新たに中国製の高さ88m の大観覧車 Malaysia Eye が建設されます。マラッカ州首相は語る、「今年6月初めまでには州内のPulau Melaka に大観覧車を設置して運営を始めたい。予算RM 4000万のこの事業に、州政府は関与はしません、事業はKAJ Development 会社が行います。」 「中国製品の全てが品質が劣るということではありません。今回は品質良く安全であることを確実にします」

マラッカ州政府は、2010年10月から運行開始した1.6kmの中国製モノレール路線で故障が続出したことで批判を浴びていました。

2012年3月16日掲載の「新聞の記事から」

マラッカのフェリー客用出入国検査ビルの建設工事が今年2012年完成予定

マラッカ市内のマラッカ河口に建設中の出入国検査(Imigresen) ・検閲・検疫複合ビルは今年4月初めに全面オープンになる予定です、とマラッカ州州首相が述べました。工費RM 7300万をかけたこの建設プロジェクトは竣工が既に遅れており、現時点で70%の完成とのことです。「この工費は当初 RM 3500万の予定工費で、2007年4月に完成の予定でした。」


「出入国検査・検閲・検疫複合ビル建設プロジェクトが完成すれば、フェリーで來マラッカする旅行者が 1日最高 5千人まで増えることを期待しています。現在は日に300人ですが。」と州首相。 「フェリーが接岸するドックは現在1箇所のみですが、新複合ビルでは4艘のフェリーがドックに接岸できるようになり、各ドックの扱い能力は250人です。」

空調した新出入国検査・検閲・検疫複合ビルには、免税店、休憩所、公共交通と病院の案内コーナーが設けられ、運営はマラッカ川と沿岸開発庁があたる予定です。

(Intraasia注:文字通りマラッカ河口にあるこれまでの出入国検査建物は平屋の安普請であり、空調など完備していません。狭い敷地内にはタクシーの客引きなどがうろつく。スマトラ島のDomai 間とを運行するフェリーは長年運行されているにもかかわらず、マラッカ観光の有名地Kota Laksamanaから近いにも関わらず、フェリー客以外はその場所さえ知らない。このフェリーを利用するのは主としてインドネシア人であり、そのかなりの割合は外国人労働者、加えてスマトラ島を安価に訪れたいマレー人であり、外国人旅行者は極めて極めて少ない。

1990年代から何回もこの建物を訪れたイントラアジアは、そのあまりにも簡素な施設と建物にあきれ感を抱いていました。当時接岸ドックが狭く、ボートに乗って沖に停泊したフェリーに乗る方式さえ取られていた。何十億もの工費をかけたクアラルンプール国際空港が建設された一方、この国境検問所建物はまさに軽視されていた。そのマラッカ国際フェリー発着兼出入国検査・検閲・検疫複合ビルがようやく、5年も遅れて完成するということのようです。 祝いたい気持ちです。
なぜ新複合ビル建設となったか。マラッカ州政府と地元はスマトラからの訪問者増加を推進しており、その一環として観光インフラの向上ということです。マラッカ州と地元病院などはいわゆる医療ツアービジネスも売り込んでいます。)

2012年1月7日掲載の「新聞の記事から」

マラッカの中国製モノレールが運行再開

2010年10月から運行を開始したマラッカのモノレールはこれまで度々技術的不具合、故障を起こしていました、21回もありました。一番最近は今年9月末に起きたトラブルでしばらく運休停止していました。 

陸上公共交通庁は、モノレール運営社は安全措置と対策を十分満たしたとして、満足を表明しました、「この中国製モノレールは今回から途中で停止していまった際の乗客救助用の装置を装備しました。乗客が非常はしごを降りる必要はなくなった。」 「これまでモノレール運行とメンテナンスのマニュアルは中国語でかかれていたが、マレーシア語と英語に翻訳しました。」

モノレールの車輪と走行面にある静止摩擦力が雨のとき弱い点は、熱塗装が必要だとのことで、運営社は来年1月に塗装を行うと語りました、「それまでは雨が降らない時だけモノレール運行をします。」 

工費RM 1590万をかけたモノレール路線はTaman Rempah から kampung Bunga Raya Pantai までマラッカ川に沿って 距離1.6km を運行しています。

(Intraasia注:雨の日は運行しないんだ! マラッカ州政府の肝いりで開通したのでしょうが、どうみても慎重に導入したモノレール路線とは言い難い印象です。それにしてもマレーシアのマスコミは中国に遠慮する姿勢が顕著なので、この中国製モノレールへの批判を極めて抑えがちですな。中国の高速鉄道の事故は日本とは比べものにならないほど話題にならない国柄ですので、マラッカモノレールへの捉え方にも同じような反応が見えますね。)

2011年11月27日掲載の「新聞の記事から」

ウミガメが上陸して産卵するマラッカ州の海岸

危機に面しているホークスビルウミガメの減少を防ぎ密漁者に対向するために、マラッカ州漁業当局はホークスビルウミガメの卵を1個RM 1.30 で買い上げ始めました。ウミガメ卵を密市場で販売しないようにする目的です。州漁業当局はこれまで、ウミガメ卵採取の免許を16人に与えて、1個RM1 で買っていました。

漁業庁の幹部によれば、集めたウミガメ卵の半分だけが Kampung Padang Kemunting にあるウミガメ管理センターに売り戻されています。孵化するのはその半分です、と。ホークスビルウミガメは1回の産卵に130個から150個を生むとのことです。昨年ホークスビルウミガメが州の複数の海岸: Padang Kemunting, Tanjung Bidara, Terendeak Camp, Plau Upeh  に合計303回上陸して産卵しました。その内35000個が集荷されました。マラッカ州の海岸にはこのほか、グリーンウミガメも上陸します。

2006年5月8日掲載の「新聞の記事から」 を再録

D-Paradise 熱帯フルーツワールドと原住民村 (D-Paradise Tropical Fruit World &Aboriginal Native Village)

2005年11月に正式オープンした観光地
800種の熱帯植物と果物が植わっており、各種の見所を通る長さ9Km の遊歩道がある。
D-Paradise によって招かれた Iban, Penan , Paduan 族の人たちが一時的滞在しているのが、原住民村です。観光客がその生活の一端を覗けるとの歌い文句です。

場所:Alor Gajah 地方にある kampung Brisu, マラッカ市内から40Km以上離れているとのこと
広さ:68ヘクタール
宿泊施設:2006年3月にオープン予定
ホームページ: www.d-paradise.com.my     Tel: 1-300 88 3939

投資額 RM3000万 の農業観光レクリエーション施設との歌い文句です。 実際に訪問された方からの感想または情報をお待ちします。
マラッカ市内とを直接結ぶバス便はないようです。

2005年12月初め掲載