マレーシア人にも外国人にも抜群に人気あるランカウイは、マレーシアの北西の州ケダー州の一部であり、その中心で最大の島ランカウイ島を含めて99もの小島群からなります。ランカウイ島はシンガポールよりやや小さく、面積478平方キロメートルで人口約65000人です。島の北と東の海はもうタイ国海域ですし、島からの直線距離ならタイの方が近いので、Kuah波止場からタイ行きのフェリー便が毎日出ています。
青い空と白い砂浜、透き通った海目当ての観光客だけでなく、豊かな自然を残すランカウイの植物相と動物相は自然愛好家もひきつけています。ランカウイ島の真ん中は奥深い森と山なので、滝見物とかジャングルトレッキングも楽しめます。
またKuahの町を一歩でれば写真左のような田舎道が続き、右写真のようなゴムの木園にも出くわします。海岸端を走る道は、海に浮かぶ小島の景色に目を奪われます。
ランカウイとは古いマレー語で赤みがかった茶色の鷲という意味で、それを記念した大きな鷲の像(左の写真)が、Kuah波止場の近くの新しく作られた”わしの広場”に建っています。夜はきれいなイルミネーションに輝いています。
ランカウイ島が旅行開発されたのはそんなに古いことでなく、87年に関税なしの島として正式に決定されてからですから、まだ15年ちょっとですね。今ではDuty Free免税の島としても知られていますから、お土産にKuahの町で酒たばこを購入するのもいいでしょう。小さな免税店はあちこちにありますから。
まだできて新しい(そうな)ショップハウスのいくつかに、免税スーパーが店を開いていますし、有名なUnderwater Worldの隣にも免税ショップがあります。又Kuaha 波止場の近くにも免税ショップがありますから、免税品を買うのは簡単ですね。
ただ島唯一の町Kuahは以前、筆者は91年中頃初めてランカウイを訪問しました、と比べて、高層ホテルのSeaview Hotelが建ち、縦にも横にも大きくなって発展しているのですが、それでも大きなショッピングセンターがあるとかブランド物を売る店店が軒を並べているようなことはありません。
(写真は波止場から見た”わし広場”とその向こうがKuahの町)
野放図とも思えるように開発されているタイのプーケット島とは違って、ディスコやレストランがネオンサインをぎらつかせ、観光客がぞろぞろと繁華街をうろつくなんてことは期待できません。ホテルや安モーテル(日本のモーテルではありません)の比較的集まっているCenang海岸には、道路脇にいくつかのレストランがありますが、それでもプーケットの比ではありません。
ランカウイは適度に商業的であり、より環境に敏感なのです。夜は静かに優雅に豪華なリゾート内のレストランですごすか、ホテル内のパブかカラオケで楽しむというところでしょうか。
(左の画像は正月にランカウイ旅行された読者の”南国だいすき”さんから送られてきました。泊られた Pelangiリゾートから撮ったお気に入りの写真だそうです)
Kuahの町なら、海岸端に建つ大きなTiara Langkawi Hotelの浜辺の庭で、屋台風レストランが夜間店を開いています。またHotel の裏手の新しいショップハウスには海鮮レストランもあります。町の中心部の浜辺にはマレー料理の屋台街が夜店をひらきます。
島の名所はいくつかあり、きっと皆さんは旅行社手配の島内ツアーかホテルの車で島内巡りをされる(た)ことでしょう。ここ数年新しくできたと思われる名所には、Underwater World 水族館(左の写真)とかAquabeat水上テーマパーク、Taman Legenda公園、Book Village本の村 があります。
こういう場所やKuahの町へ出かける場合、上記のツアーに参加しない人はホテルの運転手つき車を利用するかタクシーを呼ぶか道路でバンタクシーを拾えばいいのです。しかし庶民的なバンタクシー(右の写真)はKuahの町と島の環状道路以外ではほとんど拾うことができません。特に奥まったところにあるリゾート付近では不可能です。
拾ったバンタクシーに他の乗客がいなければ、多分どこへでも行ってくれるでしょうが、乗合い時と比べてずっと高つきます。例えばKuahの町からCenang海岸までならRM12です。Datai まで行くなら数十リンギットは取られます。
グループなら1台バンタクシーを借り切って島内を回るのもいいのではないでしょうか。例えば普通のタクシーを3時間ほど借り切るとRM60だそうです。
ランカウイ島はリゾートアイランドなので、自由旅行者にとって交通面でははいささか不便で且つ高く付きます。そこでレンタカーを借りるという方法もあります。空港やフェリーターミナルではレンタカー業者の客引きが行われています。閑散期なら丸1日RM50ほどからですが、レンタル条件をよく確かめて下さい。
ランカウイへきたらやっぱり島巡りツアーとかシュノーケリングツアー、ダイバーならPayar島へのダイビングツアーに参加されることでしょう。
(筆者には、これらツアーは少し高すぎて参加したことがありませんので、その内容はわかりません)
その他にもフィッシングやバードウオッチング(このランカウイ案内の別のトピックス参照)もできますから、リゾート前の海岸やプールでのんびり遊泳する以外にも、いろいろと楽しめるランカウイは間違いなく熱帯の楽園の一つですね。
(左はマレー家屋の写真)