Kuah のフェリーターミナルから町とは反対方向に、だらだらとした坂を登っていきますと、右側にランカウイヨットクラブの建物とその下にあるヨットの係留所を過ぎ、小島の浮かぶ青い海が木立の中に見え隠れします。そしてシェラトン プルダナの赤レンガ色した建物が現れてきます。
フェリーターミナルからなら、ぶらぶらとこの坂を歩いて6,7分でリゾートにつきます。この一帯はすべてリゾートの敷地内だとのことで、まことに広いですね。
Sheraton の看板のすぐ後ろの3層屋根の建物は副ロビーのある別棟で、その右後ろにメインロビーのある本館が構えています。広い車寄せのある玄関を入ると、そこは南国のリゾートらしい高い天井の開放型のロビーなのです(右の写真)。
外のまぶしい日の光に慣れた目にはちょっと暗くかんじますが、風の吹きぬける涼しさと広々とした空間にほっとします。正面がロビーラウンジ、右手横にフロントがあります。(左の写真はロビーラウンジ内の様子)
このフロントのある階は浜辺からみれば高台になるので、4階ということになります。そこでロビー正面奥にあるBayu ラウンジからは、プールのある庭と浜辺が見下ろせます。眼前に広がる沖の小島と青い海ときれいなプールの3拍子そろって、南国気分満点ですね。
客室のある建物はこのロビー階続きの両横に当たり、ちょうど庭を包み込むような形になります。(左の写真は庭から本館を眺めた場合、右の写真はプールサイドから見たルームの建物)
多くの部屋がプールビュー又はシービューになりますが、丘側に面した部屋もあります。デラックスからスイートルームまで204室あるなかで、筆者はDeluxeルームを主に見せてもらいました。
部屋の入り口を除いて、室内は南国らしい板張り床です。白い天井の4隅からの間接照明と天井の大きな扇風機、もちろん冷房完備、がやわらかな雰囲気をかもしだしています。キングサイズのベッドとソファーがゆったりと置かれています。(右の写真2枚は別の部屋です)
部屋の設備をみると、貴重品保管金庫、アイロンとアイロン台がクロゼットに収まっおり、さらにコーヒー、紅茶の自給セット、冷蔵庫、ヘアードライアーなど必要なものはほとんど揃っているのです。テレビは衛星放送が受信できますので、NHK国際放送も見えるのです。
バスルームはシャワーコーナー、トイレにそれぞれ扉がついており、バスタブと完全に分かれています。バスルームの青い色のタイルが海の水を想像させてすがすがしいです。
バスタブの上部の木の開き戸を開ければ、ベッドルームと吹き抜けになり、ベランダの外の景色もバスタブから眺められます。(左の写真はリビングからバスルームを見た構図、右の写真はSuperiorルームのバスルームから見た構図)
尚Superior ルームはすべてシービュー、つまり海の見える側になります。またベランダにはデッキチェアーと椅子が用意され、ベランダから海をのんびりと眺められるのです。
さて、ロビー階から下ると The Grove レストランがあります。ブフェ形式の朝食、昼食、ディナー、それに西洋料理からマレーシア料理まで幅広く提供し、早朝から夜まで開いています。開放式なのでテラスに腰掛ければプールを見下ろす形になります。ディナーメニューは曜日毎にテーマが変わりますよ。
リゾート本館前の庭には3つの円形または蛇行型のリゾートプールが適当な間隔をおいて並んでいます。水深が浅く子供にも安心なプールにはウオーターマッサージの装置がついているそうです。Ocean プールと呼ばれる岩でこしらえたプールでは噴水が立ち上がっています。この岩プールの周りには白い砂が敷かれ、しゃれた感じです。(右の写真)
プールのある所からほんの少し下れば、そこはもう白い砂浜の海岸です。湾をぐるりと回る形でリゾートのプライベートビーチが広がっているのです。椰子の木陰でデッキチェアーに寝転んで、沖を行き交うフェリーを眺めていると時間が経つのを忘れそうです。浜辺にはリゾート専用の桟橋も海に突き出ています。
一番大きなプールの近くにSambar Ria Beachレストランがあり、夕方から始まるシーフードとステーキがお勧めだそうです。円形の開放型レストランですから、夜風のなかでシーフードを味わってみたいものですね。
プールサイドにはバーもありますので、暑い日中でも冷たい飲物にも不自由しません。
このPerdanaリゾートは庭にこしらえた3つの大小のプールが眼前の海と沖の島とすぐ下方の浜辺とうまく調和して、ちょっと透明度にかける海をカバーして、これぞリゾートプールという面を出していますね。ロビー階やレストランのベランダから眺めるプールガーデンはたいへんきれいですよ。(左の写真はロビー階から撮りました)
ウオータースポーツ愛好者には浜辺に用意されたウインドサーフィンなどの用具が無料で利用できます。自然スポーツということでエンジン付き用具は置いてないそうです。
またホテル脇にはヘルスクラブの建物があり、設備の整ったジムそして男女別のジャクジーとサウナ室が備わっています、泊まり客はもちろん無料です(右の写真2枚)。テニスコート4面、スカッシュコートもありますからスポーツ好きにもあきさせません。
Sheraton Perdanaリゾートでは毎週曜日毎にプログラムを換えたホテルアクティビティーを催行しているのです。例えば 月曜日17時は 猿の餌付け(ホテル敷地内から後方地にかけて、多くの猿が生息している)。
木曜日 8時は早朝ジャングルウオーク(レクリエーションセンター集合)、17時からはスキューバーダイビング講習(プールで行う、無料)、土曜日 17時半 クアの町のナイトマーケットへの自転車ツアー(有料)などです。
最後に、本館まえの副ロビーのある別館はこちらもさらに高い天井をもった吹き抜構造で板張りの床、一見木造建築です。(右の写真)
その高い天井のせいでしょうか、冷房してなくても足を踏み入れると涼しい、と感じます。ロビー片隅に置かれたソファーに腰をおろし休んでいると、リゾートの裏林に飛んでくる小鳥のさえずりが聞こえてくるのです。
広いロビーに数脚のソファーセットのみ、その理由を尋ねると、大きな会議や催し物を開催できるようにゆったりとできているとのことでした。このロビーの両コーナーにはお土産ショップも数軒店を開いています。
Sheraton Perdanaは、Kuahの町から一番近い高級リゾートですから、町へ買い物などに行くのは比較的便利ですし、長い白い砂浜と変化のあるプールをもち、都会風の風情をのこした豪華なリゾートですね。日本人観光客にも人気の高いのがうなずけます。
日本人ゲストサービスマネージャーの清井 美土さん(写真では真ん中)によれば、日本人客が約1割5部を占めているとのこと、またフロントのシフトには2名の日本人スタッフ(日本のホテルスクール派遣の実習生、島田さんと岩崎さん)がいますので、必ず日本語を話せる誰かが勤務しているようになっているそうです。