農道を走っていた車が山道にさしかかって間もなく、丘の一角に Sheraton の看板が出ています。Beach Resortなので海岸端を走って着くのかと思っていたのですが、車で訪れると、丘の林の中にあるリゾートかとしばし錯覚します。看板のところからリゾートの敷地内の坂を100mも歩けば、リゾートのロビーがある本館前につきます。
玄関の扉を開けて入ったロビーは冷房が心地よく、外の光に慣れた目にはちょっと暗く感じます。天井からの穏やかな照明のもと、正面に籐の椅子とテーブルが幾つか並び、そこはロビーラウンジを兼ねています。
右手横がフロントで、日本人スタッフは男性のタカシさんと女性のナホさんがシフトに別れて働いています。その他この落ち着いた雰囲気のロビーには、ツアーデスクやお土産ショップもあります。(右の写真、フロントが見えます)
このリゾートは敷地内の相当部分が丘になっているため、客室が丘のあちこちにちらばり且つ坂道が多いので、移動には定期的に周回している、きれいに色塗られた自動車を使います。(左の写真) もちろん自分で歩いてもかまいませんよ。
チェックイン・チェックアウトなどには車、約10人乗り、に泊まり客と荷物を載せてそれぞれの客室/ロビーに向かうのです。
筆者が案内してもらったのは2階建てのBlock タイプのSuperiorルームでした。このタイプはほとんど丘に点在していますから、ベランダから見える景色は丘又は林になりますね。
客室内に入ると、木目の床と天井にここでもリゾートらしさを感じます。冷房とは別に、天井にクラシック調の扇風機が取り付けられています、扇風機の軟らかな風が心地よいでしょう。ソファと机の置かれた室内にはテレビキャビネット、コーヒー紅茶自給装置、ミニバーが揃っており、クロゼット内には貴重品保管金庫が備え付けられています。
ベッドのタイプはキングサイズまたはツインから選択できるそうです。(左の写真がその室内)
ベッドルームとバスルームの境には扉でなくブラインドがつり下がっていますので、これを開ければバスタブからベランダの外の景色も楽しめることになります。バスルーム内はシャワーコーナーとバスタブが完全に分離しており、シャワーコーナーとトイレを除けば、木のフローリングです。瀟洒にまとまった部屋ですね。
この上のクラスはDeluxeになりますが、部屋の広さは変わらないとのことです。
部屋が2階建ての Blockにあるのでなく、シャレータイプ・コッテジタイプ(右の写真)になると、料金も上がりますが、その位置が海辺に近づくのです。すぐ浜辺端のシャレーもあります。こちらは見ることができませんでしたので、室内の様子は残念ながらお伝えできません。尚 Superiorから Suiteまで客室総数は264室です。
さてお目当ての浜辺は、客室から歩くなりホテルの周回車に乗るなりして坂を下ってくると、白い砂浜に出ます。客室のタイプと位置によって、浜辺までの距離がごく至近だったり多少離れていたりすることになります。
客室のあるBlock建物間やシャレー間は木々が至るところに植えられていますから、泊られる部屋の位置によっては、林の中のリゾートという雰囲気も感じられることでしょう。
青い海に囲まれたこの湾一帯の浜辺はリゾートのプライベートビーチだそうです。この浜辺ではバーベーキューパーティーも開ける設備が用意されています。
ではリゾート施設に移りましょう。浜辺の波打ち際に半ば水上の形で建てられているのが Captain's Grill レストランです。レストランの窓の下まで波がきているのです。写真でご覧になれるように円形で木造作りです。営業は夕方からのみで、お勧めは名前から想像できるように種類豊富なシーフード料理です。
このレストランの外側から、波打ち際の上に作られた木の小道がぐるっと浜辺に沿って、プールのある地点まで続いています。夜風の中この波上の小道を歩けば、ロマンチックなことこの上ないでしょう。
このCaptain's Grill レストランのすぐ近く、これも浜辺に面して建っている建物が Health Clubです。サウナやジム設備がそろっており、1階のスパーにつかっていれば、ガラス戸越しにすぐ目の前が砂浜という構造になっています。目の前に波がやってくる感じでしょうね。(右の写真)
本館の隣にあるのが、円形の Spice Trader レストラン。ここからは海を見下ろすようになりますから、エアコンの効いた室内でも外のテラスのテーブルについても、眼下に見える海岸を眺めながら、提供される種種のアジア料理を味わえるのです。
ロビーを突き抜けプールサイドに向かう位置にあるのがBlack Henryパブです。夕方から営業を始め夜遅くまで開いています。生演奏とミニミニディスコもあり、リゾートのナイトライフを楽しんでください。
プールは隣り合った形で大と小の2つ、少し下にあるプールの方が大きい、あります。プールは浜辺より少し高い位置にあり、デッキチェアーの並んだプール周囲は板張りです。その周りには、さんさんと降り注ぐ海の太陽からちょうど日陰を作る形で何本もの木々が植えられています。(左の写真)
このプールサイドの外側から、上記で書きました波打ち際の木の小道(右の写真)がシーフードレストランまで作られているのです。ぶらぶらと散歩すれば6,7分だそうですから、夕日の中潮風にあたりながら歩いてみたいものです。
このリゾートは丘陵の木立の中に建てられた客室と白い砂浜の海岸がうまく調和して、小鳥のさえずる木立の中に滞在する雰囲気と海の明るさと南国の日を浴びる楽しみが味わえることでしょう。