統合ターミナル駅クアラルンプール・セントラル(KL Sentral) と空港と結ぶ電車とバス


これまでの略史

2001年4月16日クアラルンプール セントラル駅が正式にオープンし、マレー鉄道の発着はこの新駅が起点になりました。このためマレー鉄道の中央駅として長年使われてきたクアラルンプール駅はほぼその役目を終えたのです。つまりクアラルンプール駅はKTMコミューターの停車駅としてだけ使われるが、マレー鉄道(マラヤ鉄道)の全長距離便は発着且つ停車もしなかった。しかしその後停車はするようになった。尚Moorish建築で有名な1911年建設の駅建物はそのまま保存されています。

注:クアラルンプール セントラル駅はStesen Sentral Kuala Lumpur が正式名で、マレーシア語綴りです。

クアラルンプール セントラル駅、略称 KL Sentral 駅はクアラルンプール駅から実距離で数キロ離れただけのBrickfields 地区にあり、この KL Sentral一帯の再開発プロジェクトの一環として建設されたのです。
その後年が経つにつれて KL Sentral 地区の開発は目覚しく進み、2014年時点では大型のコンドミニアム、オフィスビルが連立する一大発展地区になっています。かつての空き地はもうなくなりました。


空港電車KLIATransit, 高架電車LRT Sri Petaling路線, 近郊電車Komuter の3路線が交差する乗換駅 Bandar Tasik Selatan 駅 の情報は下段にありますので、その駅名をクリックしてください

KLIA/ KLIA2  と Bandar Tasik Selatan 駅/TBSバスターミナル と KL Sentral の位置を確認しておきましょう。 下記の路線図は2016年の最新画像です。
なお路線図内の破線は計画中の路線を意味します。



このページの最終更新2016年8月18日


近代的な統合ターミナル駅

さてKLSentral駅はモダンな5層からなる巨大な建物で、その内部では4種の鉄道網が交差する統合駅なのです。4種とは、マラヤ鉄道、近郊電車路線のKTM Komuter、高架鉄道のKelana Jaya路線(旧名Putra-LRT)、KLIA空港とを結ぶ ERL鉄道です。この4種が立体的に駅舎内で交差して、利用者の乗り換えの便を図っています。下右の写真はオープン当時の駅ビル内部の様子です。
さらに2003年8月末にKLモノレールが開通して、その始発駅が KLSentral駅と道路を挟んで近接している(同一駅舎ではない)。これらの電車の路線図は最下段にあります。

下左写真は2000年代初期の外観です、かつてのこような空き地があった。、2009年にこの空き地全体に新ビルを建設する工事が始まりました、そのため駅ビルとモノレール駅を行き来する通路この工事現場を囲む形で設定されたのでかなりく大回りになりました。 この商業ビルは数年後に完成予定です。その時点で、KL モノレール駅がようやく駅ビルに間接的につながることになります。 

  

ようやくこの商業ビル Nu Sentral が2014年4月に完成してオープンしました。下2枚の写真は2014年4月撮影。左写真はコンコース真ん中から Nu Sentral 方向を撮った構図、エスカレータを上がり切った場所がNu Sentral ショッピンぐセンターです。下右写真はNu Sentral の階段踊り場からKL Sentral コンコースを撮った構図です。

  

KLSentral駅の位置

KLSentral駅は、2本の大通りであるJalan Tun Sambanthan とJalan Traversにそれぞれ前後を近接している。KLSentral駅から国立博物館は直線距離なら数百メートルと近いが、この2つを直接結ぶ道路はまだない。Jalan Tun SambanthanはBrickfields地区の中心通りなので、朝から晩まで渋滞しており、多くのバス便がこの通りを頻繁に走行している。

KLSentral駅の構造

全体的に吹きぬけ構造であり、天井から広く採光できる構造で建物内は明るい。見渡しがよくわかりやすい造りです。

地上階Ground Level

マレー鉄道中長距離便用と KTM Komuter用のプラットフォームがある。外部から直接到達はできずにすべて、1階または2階からそれぞれエレベータまたはエスカレータを利用することになる。マラヤ鉄道のプラットフォームは現在2本だけ使われている。日本の鉄道駅みたいにぴかぴかのフォームで、電光行き先案内板が設置されている。

旧クアラルンプール駅ではプラットフォームの案内が不充分で、どこ行きの列車か表示が明確でなかったが、この新駅はプラットフォームが南方面と北方面に分れているので、間違いはなくなるだろう。マレー鉄道用と KTM Komuterのプラットフォームは互いが直接に連絡していないので、乗り換えは1度改札口をでることになる。

  
上左は2015年4月撮影の Komuter 電車用のプラットフォーム写真、上右は2012年6月に撮影した、中長距離列車用のプラットフォームの写真です。

1階 Level 1

この階のコンコース両側が KTM Komuter と高架電車 LRT の切符売り場及び改札口です。KTM Komuter と高架電車 LRT は互いに隣り合う形だが、どちらの路線からも1度コンコースに出て、改札しなければならない、その理由の一つは両路線が共通切符を導入していないからであろう。

コンコースに 2002年にERL鉄道のTransit 電車の改札口がオープンした。急行であるKL Ekspres 乗り場に通じる通路は、コンコースに2本ある。1本はLevel 2に上がる階段・エスカレータに向かってすぐ左です。下段で説明している、ERL と呼称される空港鉄道には2種の電車があり、乗り場つまりプラットフォームの場所自体が全く別です。

KTM Komuter の切符はコンコースの両側に5,6台ある切符自動販売機またはコミュータ窓口で購入する。プラットフォームはこの階ではなく地上階となる。

高架電車LRTの切符は、LRT窓口または切符自動販売機で購入し、改札後3階のプラットフォームに上る。自動切符販売機はKTM Komuterとは全く異なったタイプの機械で、1回の購入に時間がかかるのが難。

     
左:KTMコミューターの改札    右:高架電車LRTの入り口、左に小さく改札が見える

この階にはマクドナルドを含めていくつかの店があるが、2003年にはコンビニも開店した。2005年中頃にはAirAsia の切符販売オフィスがオープンしました。さらに奥にはきれいなトイレが2ヶ所ある。Telekomの公衆電話機はこの階に限らず駅内のあちこちに設置されており、コインとテレフォンカードの併用式。上右の写真はコンコースに設けられた駅構内案内コーナーです。
駅ビル内にある外貨両替所は数が増えて、両替には困らない、詳しくはこのページ下段の 「KL City Air Terminal (KL CAT)」 見出しのところをご覧ください。

有料シャワー室
コンコースから2階に上がるエスカレーターと階段の左側に ドラッグストアの Guardianがある、その角を左に曲がれば上記のトイレがある。そのトイレの所を行きすぎてすぐ左に曲がった廊下の右側に Bilik Mandi (Shower room シャワー室)がある。KLSentral駅内に案内表示がたった1箇所、つまりこのトイレの手前の壁に小さく貼ってあるだけなので、この奥まった場所にあるシャワー室の存在に気がつく人はまずいないであろう。受け付け係りの話では2004年後半にオープンしたとこのこと。夜行列車の前または後の利用には好適ですね。2009年時点でも下記利用条件は変わっていません。 尚シャワー室の手前に職員用の図書室がある。

コインロッカー
このトイレのある通路にコインロッカーが設置されています(2013年更新): サイズによって料金は異なり、RM 10, RM 15, RM 20 の種類がある。 少し下に掲載した写真は中サイズロッカーです。

2階と1階はエスカレータ及び階段で連絡しており、その上部にマレー鉄道の大きな電光掲示板と、液晶大型テレビが掲げられている(下の3枚の写真が2階のコンコースと電光掲示板、案内表示板の様子です−オープンしてそれほど月日が経っていない頃の写真)。このエスカレータ及び階段にむかって左側にCATの乗り場フロアに通じる通路がある。頭上にサインボードも掲げてある。このエスカレータ及び階段にむかって右側にある通路はCATの到着フロアに通じます。
CAT(KL City Air Terminalのこと)には関しては、下段でまとめて説明しています。

  
下写真は2014年4月撮影、上左と同じ場所を写した写真です
 

2階 Level 2

この階は広いロビーを挟んで2つのウイングに分かれ、さらに別の一画がある。

右側のウイング
マレー鉄道の切符売り場の他に次のような施設がある。建物出入り口のすぐ外側がタクシー乗り場となって、タクシーが客待ちしている 下左の写真)。乗り合いバス発着もできるようになっているが、これは以前から全く使われていない。
この場からタクシーに乗る場合は、あらかじめ建物出入り口の手前にあるチケット窓口で(下右の写真)、行き先別に料金の決まっているクーポンを購入する方式です。オープン時間は朝6時から深夜2時まで、23時45分以降は深夜割増料金となる。マレーシアの常で料金表示がないサービスの悪さです。クーポンの料金例:ブキットビンタン地区までRM13。  写真は2枚とも2014年6月撮影。

 

荷物一時預かり窓口は7時から22時半までのオープンで、預かり代:小1個RM 3、大1個RM 5と表示されている (下左の写真)。2003年9月にはKTMのビジネス情報室ができた。下右の写真は切符販売窓口の1つ上の階にある、フォードコートの入り口です。長居するには最適の場所です。

   

マレー鉄道切符販売窓口

販売窓口で順番を待つ前に、下写真の案内カウンターで要件を伝えて番号札を受け取る。その後電光掲示板に受付番号と窓口番号が表示されるので、該当窓口で切符を購入する。下左写真は2014年4月撮影、下右写真は2014年6月撮影。

 

窓口が5か所ほど設けられている(下の写真)。オープン時間は 当日切符の場合:7時30分から22時、 前売り切符の場合:7時30分から21時半まで。すごく混んでいる場合も空いている場合もある。
ETS ( Electric Train Services) とはマレー鉄道のイポー − クアラルンプール区間を運行する新型電車路線のことで、2010年12月から完全運行に入った。この切符も同様にこの窓口で購入する。

 

なお同じ2階だが、マレー鉄道切符販売窓口のある所とは違う場所に、マレー鉄道プラットフォームへの昇降口と待合コーナーがある(下左の写真)。その周りには新聞雑誌販売店、その隣に外貨両替カウンターなどある。赤ん坊の世話をするために場所の必要な母親用の部屋がある Bilik persalinan & PenyusuanBayi ( Baby Change room) 。下2枚の写真は2014年6月撮影。

 

プラットフォームへの昇降口
2014年からマレー鉄道長距離便のプラットフォームへのアクセスが変更された。Pintu A が北上便用の昇降口で(下写真は2014年1月撮影)、 Pintu B が南下便用の昇降口です。(下右写真)

 

ロビーを挟んだ左側のウイングの案内 − 2階だがマレー鉄道切符販売窓口のある所とは反対側の一画になる



3階 Level 3 

高架電車LRT の上り下りのプラットフォームがある。そこは1階にある高架電車 LRTの改札口からエレベータで結ばれている。
マレー鉄道切符販売窓口のある2階コンコースからエレベーターで連絡した位置に、2001年12月食堂 Food Courtがオープンした。広くゆったりしたスペースにイスとテーブルが十分備わっているので、列車出発まで飲食後待ち時間を過ごせる。料理の種類も割合とある。2004年8月1等乗客用の待合室オープン。

KL Sentral 総合ターミナルと モノレールKL Sentral 駅の間に建つNu Sentral ショッピングセンター

2014年4月、KL Sentral 建物の空き地に建設されていたビルがようやく竣工し、Nu Sentral ショッピングセンターとしてオープンした。工期が延びて竣工まで5年ほどかかった。このビルのオープンで、これまでのようにモノレール駅と KL Sentral 間の連絡は道路を歩いたり、ビルの周りを大回りして歩く必要はなくなった。
2014年4月撮影の下写真の左端が モノレール駅です、右端がNu Sentral ショッピングセンターです。つまり連絡通路によってつながった。



下写真は道路を移動して連絡通路を反対側から写した構図です。写真の左端が連絡通路への階段となっている。いずれの写真も2014年4月11日撮影。 なおモノレールのプラットフォームが移動する訳ではありませんよ。
連絡通路は既にできていたが、自動改札機がまだ使えない状態がしばらく続き、このため通路の一部が通れなかったが、ようやく2014年9月中旬頃になって連絡通路が全面的にオープンした。下右写真は駅に着いたプラットフォームからNu Sentral ショッピングセンター側に向けて写した構図(2014年9月下旬撮影)

  

下左写真はNu Sentral ショッピングセンター側にあるモノレール切符売り場(2014年9月下旬撮影)、下右写真はNu Sentral ショッピングセンター側からモノレール駅プラットフォームを写した構図(2014年9月下旬撮影)

    

下2枚の写真は2014年4月上旬にオープンした数日後の Nu Sentral ショッピングセンター内部を撮った写真です。まだテナント入居している店舗が少ない様子がおわかりでしょう。内部はこのように大きな吹き抜けのある建築デザインとなっている。

  

ユニクロもオープンした。地上階にある果物とフルーツジュースの店、決して安くないのにジュース売り場に列ができている (2枚とも2014年6月撮影)
 

モノレール駅から連絡通路を歩いてNu Sentral ショッピングセンターに入る、上階へ上がらずにそのまま Nu Sentral を突き抜けると、下左写真で示したビル間の通行道路に出る。その後通行路は人が横断できないように柵を設けた。
この道路横断を避けるには、Nu Sentral に入った時点で1階分だけエスカレーターで上がる、そしてビルを歩いて突き抜けると、下左写真の上部に写っている連絡通路を歩くことになる。その通路を渡り切った所が、下右写真のエスカレーターを上り切った場所になる。 この写真はKL Sentral 内コンコースから写した構図です。 いずれも2014年4月撮影。

  




低コスト航空用空港 KLIA2 、及び一部は KLIA空港とを結ぶバスの発着場 −2014年5月以降

2006年3月末から、ここが KLIA の格安航空専用ターミナル(LCCターミナル)行き バス2社の発着場となった。そして2014年5月初めの KLIA2開港によって、KLIA2との間を運行するバスの発着場となっている。


バス発着場の見つけ方
コンコースにある 空港電車 Transit に改札口を左手に見て10mほど進むと、そこがコンコースの出口です。その出口を出たところに下りエスカレータと階段がある。それを下ると、下写真のようなバス発着場になる。

    
 Skaybus(赤色) KLIA2 行き、  Aerobus(黄色) KLIA2 行き、 写真は2014年6月撮影

2014年5月末時点: KL Sentral 発 
バス会社
始発その次運行間隔最終前最終乗車時間運賃
SkybusKLIA2 0300033030分毎213022001時間15分RM 103歳未満は無料










AerobusKLIA2 0245031530分毎224524001時間RM 10子供半額










Airport CoachKLIA0500053030分毎223023001時間RM 10往復はRM 18

Skybus の 1 Utama 発 KLIA2行き: 0300始発、以後15時まで1時間に1本。その後は17時、20時、最終23時、運賃RM 15.

下右写真は各社バスが発着するバス発着場の様子です(2014年6月撮影)
KLIA空港のメインターミナルとを結ぶ Airport Coach バスもこの場所から発着している(下左の写真、2011年4月撮影)。 
その他 Genthing Highland 行きの専用バスもこの場所から発着している。

Nu Sentral が完成したことで、このバス発着場にあった埃っぽさはもうなくなった。各社のバスが雑然と停車します。 
 

KLIA2バスの切符売り場は下左写真でお分かりのように、乗り場の前にある。
2013年になってバス乗り場から20mほど離れた場所にエスカレータが新しく設置された(下写真は2013年3月撮影)。エスカレータを上がるとKL Sentral のコンコースがすぐ目の前です。

   

2006年1月からここがRapid KLバスの市内5箇所あるハブの1つとなった。詳しくはこのホームページの 「クアラルンプールの交通機関案内編」ページの該当項目をご覧ください。



KL Sentral 内の案内・情報板に日本語が併記されている

マレー鉄道プラットフォーム、1階と2階のコンコースなどには天井から案内標識があちこちに吊り下げられているので、迷うことは少ないでしょう。この案内標識の大多数は英語とマレーシア語に加えてなんと日本語の3言語表示なのです。例えば、チケットカウンター、巡回バス乗り場、駐車場、バス、タクシーなどとそれぞれ併記されているのです。近年になって華語やアラビア語が追加されました。

KL Sentral 内の外貨両替所

コンコース付近に公認外貨両替所が数店舗営業している、夜は21頃まで営業です。 加えて銀行の両替所もある。

中心街へ行くバス便のこと

Jalan Tun Sambanthanにあるバス停、駅建物を背にしてやや左方向にある、に停車するバスは、どのバス会社のどの便も全てクアラルンプール中心街へ行く(ずっと下段の左の写真がその様子です)。クランバススタンド行き又はKotaraya行きがほとんどである。この終点は互いに徒歩5分ほど離れているが、両方ともチャイナタウンのごく周囲なので、どちらに乗ってもたいして違いはない。運賃RM 1程度。

KLSentral駅への行き方

バスの場合
KLSentral 駅前 が2006年からRapid KLバスのハブの一つになったので、ここから発着するバスが抜群に増えました。Rapid KLバスに関しては、当サイトのクアラルンプールの交通機間案内ページに詳しく載せています。

KTM Komuterの場合
全てのKomuter電車はKL Sentral に停車する。隣の駅がこれまでの旧Kuala Lumpur駅であるので、そこから乗ればまたははそこで降りればチャイナタウンが徒歩5分です。

高架電車 LRTの場合
これが一番便利で初心者には確実なので、LRT をお勧めします。高架電車の Kelana Jaya 路線では、KLSentral の隣駅がチャイナタウンに隣接する Pasar Seni 駅なので、チャイナタウンへ行く人又はそこから乗る人はこれが一番近くで便利。運賃1リンギット。さらに KLCCと Ampang方面へ行く人は、これが唯一直接到達できる交通手段です。高架電車 の運行は、始発は平日6時で日曜日のみ7時半です。

KL Monorail の場合
始発/終点駅であり、KL Sentral という駅名です。ブキットビンタン街からはモノレールが一番お勧めです。詳しくは当サイトの「クアラルンプールの交通機間案内」の該当ページをご覧ください。



Brickfields地区のこと

古くから開けた地区であるブリックフィールドはインド人の多い地区で、下町らしく安宿も大衆食堂もふんだんにある地区です以前から目の不自由者用の施設や10軒を超える按摩センターがあることで知られていました。ただ多少交通便が劣ることもあって、これまでは旅行者や地元買い物客を引きつける点では、チャイナタウンやブキットビンタン街にはとても適いませんでした。

参考知識
ブリックフィールドはクアラルンプールの歴史では最初の工業地区でした、そこでそこにある工場では市内の家々の建設に必要なレンガ(brick)やタイルを焼いていたとのこと、そこからBrickfields という名が生まれたのです。ただこの地区は Batu Lima belas (15マイルの意)としても呼ばれていました。この名前の由来は当時クランからクアラルンプールに物を運ぶのにクラン川を船で運んでいました、その船はDamansara村あたり以降は進めませんでした、そこから現在のBrickfields までは約15マイルあったので、この名前がついたと、歴史に詳しいクアラルンプール遺跡歩きの会の副会長が説明しています(2005年5月13日の新聞記事から)
だから現在でも華語表記では 十五碑 と表記されますね。


しかしKL Sentral の完成と2003年のモノレール開通によって、利便さは素晴らしく向上しました。地域の開発はまだ続いており、コンドミニアムも建ち、2004年中にはKLSentral 裏側に高級ホテルが2軒が完成しました。こうして徐々に開発が進んでいけば、将来はクアラルンプールの人気中心場所に仲間入りする可能性もでてきました。
KLSentral駅に夜遅く到着しても、駅から至近距離に安宿またはエコノミーホテルと食堂が比較的見つけやすいので、自由旅行者には便利な場所ですね。駅前の忙しい通りは Tun sambathan という名称で一方通行です。
YMCAはKLSentralを背にして左方向に徒歩4,5分の距離です(www.ymcakl.com) 。
KLSentralを背にして右方向へ徒歩6、7分も歩けば 現在はリトルインディアと呼ばれるインド人商業街です(下2枚の写真は2012年9月撮影)

   

2012年9月最新更新、2001年4月22日初掲載


KLIA2空港 / KLIA空港と KL Sentral 駅間を結ぶ空港鉄道ERL

KL City Air Terminal (KL CATと略称)

KLSentral駅構内の、ERLの発着プラットフォームがあり飛行便のチェックインカウンターなどの施設を備えた部分を、City Air Terminal (CAT)と名づけています。CATなどという紛らわしい命名をしているが、要するに KL Sentral 駅の一部だということです。

プラットフォームはKLSentral駅の一番下の階Level 1になる。自動改札機(下左写真)を経て下に降りると、全体が冷房されたプラットフォームです(下中写真)。発車プットフォームと到着プラットフォームが隣あう形で別々になっており、乗客が混じらない仕組みです。
下右写真で示した自販機は投入口横に図示されたリンギット紙幣: RM1, RM5, RM10, RM50 に加えて、クレジットカードが使用可能。

注意:Ekspres とTransitの2種の電車は改札場所とプラットフォームがそれぞれ場所から違う。一度間違って改札してしまうと他方のプラットフォームへは移動できないので混同しないように。Transit の切符をEkspres と間違えて買うと本数が少ないので、多少待ち時間が長くなりますよ


  

CATへの入り口に向かうコンコースのはずれにサインボードがでています(下右写真)、Transitの切符売り場と改札口はよく目立つ場所にある(下左写真)。
Ekspresの 改札口と出口場所はCAT部分にありますので、他の電車の乗車口とは離れています。

 

KLIA空港とを結ぶ鉄道 EXPRESS RAIL LINKについて

ERL(Exoress Rail Link) と呼称される KLIA空港と KL SENTRAL駅を結ぶ鉄道が2002年4月14日に正式開通しました。空港との間にある3駅に停車するTransitは、開始が遅れ6月20日運行開始した。どちらも座席は指定ではありませんが、座席数は156です。
そして 2014年5月2日に KLIA −KLIA2間の2qが開通したので、 現在は KL Sentral - KLIA - KLIA2 という路線です。KLIA では必ず停車する。


Ekspres の場合 −2014年5月末以降の時刻表

時間
5時から6時6時から9時9時から16時16時から22時22時から24時

運行間隔始発20分間隔 15分間隔
土日は
20分間隔
20分間隔 15分間隔
土日は
20分間隔
20分間隔終電前終電
KL Sentral
0500



0005
0040
KLIA
0530



0035
0110
KLIA2
0533



0038
0113

時間
5時から6時6時から9時9時から16時16時から22時22時から24時

運行間隔始発20分間隔 15分間隔
土日は
20分間隔
20分間隔 15分間隔
土日は
20分間隔
20分間隔終電前終電
KLIA2
0455



0025
0055
KLIA
0500



0030
0100
Kl Sentral
0528



0058
0128


下の写真はいずれもERL車両の様子です。下右に示した4人掛け席はちょっと狭いが、乗り心地は快適でトイレ装備。

  

Transitの場合  −2014年5月末以降の時刻表

KLIA Transit の時刻表 
駅名始発

ピーク時間帯
20分毎に運行
終電前終電
KL Sentral
04:33
0503
0533
平日の6時から9時及び
16時から22時
2333
00:03
Bandar Tasik Selatan
04:40
0510
0540
2340
00:10
Putrajaya &Cyberjaya
04:51
0521
0551
2351
00:21
Salak Tinggi
0500
0530
0600
0000
00:30
KLIA
0509
0539
0609
0009
00:39
KLIA2
0512
0542
0612
0012
0042
非ピーク時間帯は30分毎の運行
駅名始発

ピーク時間帯
20分毎に運行
終電前終発
KLIA20548
0618

平日の6時から9時及び
16時から22時
0018
0059
KLIA
05:52
0622

0022
0103
Salak Tinggi
05:58
0630

0028
0109
Putrajaya&Cyberjaya
06:06
0638

0036
0117
Bandar Tasik Selatan
06:17
0649

0047
0128
KL Sentral
06:27
0657

0057
0138
非ピーク時間帯は30分毎の運行



  
上左写真はTransit車両の内部。Transit車は乗降時に扉にある赤ボタンを乗客が押してドアを開ける方式です。

鉄道の追加情報
ドイツSimens製の車両を使った4両編成で(上右の写真)、標準軌の線路を最高時速160Kmで走行。このためであろう、建設が数年滞った後、ドイツの銀行団が金融保証することで、建設が再開されたのです。 問い合わせ電話:03-2267 8000,

乗客人数
Express Rail Link 社発表では、2004年後半の時点で、1日あたり Expres が5800人、Transitが4800人です

CAT内の施設

 

2005年の料金なので現在は値上がりしています
行き先
Chinatown
Midvalley
Lake Garden
Chow Kit
Bukit Bintang
KLCC
日航Hotel
Sunway
Lagoon
Shah Alam
モスク
Budget
RM 7
8
9
10
13
23
Premier
RM 8
10
11.5
13
22
36


KLSentral 駅CAT内にあるマレーシア航空一括航空券サービスセンター

マレーシア航空は、KLSentral駅内にある、航空券一括サービスセンターを2009年6月ごろ向上させました。27のカウンターに60人の職員が3交代制で勤務しているとのことで、マレーシア航空に関する全てのサービスと子会社のFirefly の発券を扱います。サービスセンターの営業時間は毎日 4時半から24時までです。「より多くのお客がKLSentral駅内にある、航空券一括サービスセンターを利用するようになっています。そこで設備などを向上させました」 とマレーシア航空幹部は説明しています。

顧客サービス向上のために、航空券一括サービスセンターは首都圏に2箇所設けることを計画しました:クアラルンプール市内の人向けにはKLSentral駅内のセンター、クアラルンプール郊外の人向けにスバン空港内のセンターです。 今年5月に設置されたスバン空港内のサービスセンターは毎日7時から19時までの営業です。 クアラルンプール市内の元マレーシア航空本社ビルにあった航空券販売オフィスは2008年12月をもって閉鎖されました。

2003年から施行しているチェックイン機能

出発時の預け荷物の預け入れと搭乗券の発行、(将来は到着時の荷物引き取りと税関検査まで)このCATでできます。つまり乗客はCATで航空機のチェックインができるわけです。これらがすべて機能するのは当初2003年と予定されていましたが、完全実施の月日は今だに発表されていません。(検査場などの場所はすでにできあがっています)。チェックインとチェックアウト機能が全面的に施行される時になれば、KLIA空港の利用者はこの機能を享受できることになるはずです、ただしそれは航空会社によって違います。

マレーシア航空便の乗客に限って、開通当初からCATでチェックイン手続きだけはできます。さらに2004年4月現在このチェックイン機能の適用に加わったているのは、Cathay航空とBrunei 航空 のみです。
参加する航空会社が2011年時点ではわずかに増えたようです。

その後2008年、9年ごろにこの設備とシステムが良くなりました。この事前チェックイン施設を利用するには、空港電車切符を入り口で提示しないとチェックインカウンターの一画へ入れないように方式を改め、この一画の周囲には柵が設けてあります。きちんと規則を施行するという良い方針ですね。
右写真は2011年11月に撮影。

CATでの特定航空会社の乗客向けチェックイン機能の説明 −Express Rail Link会社のCEOの新聞投書から抜粋
KL Sentral 駅内の一部である KLCity Air Terminal で行われているチェックイン施設は、空港電車ERL が設立し運営しています。これらの施設とサービスを提供するのは、ERL電車をもっと利用してもらうビジネス戦略の一部であるとの認識からです。空港電車ERLは民間企業であり、タクシーなどに客を奪われたくありません。このことから当社はマレーシア航空、キャセイ航空、ブルネイ航空とビジネスパートナー契約を結んで、その乗客にKLCity Air Terminal でのチェックインサービスを提供しています。 

KLCity Air Terminal のチェックインカウンターは空港電車ERLが提供し、マレーシア航空が運営しています。マレーシア航空がチェックイン手続きに責任を持つのですが、預かった荷物を空港に運ぶのは当社の責任です。

当社がこれまで観測してきた結果、(この3つの航空会社を利用する)乗客がチェックインサービスだけを利用して、空港電車ERLには乗らない場合がよくあります。この数が増えてしまったので、当社はチェックインサービスの対象を、Ekspres 及びTransit の乗客に限っているのです。当社は利用客に電車の切符を買わせようとしているのではなく、電車の乗客がチェックイン機能を享受できるようにしています。そこで当社は、チェックイン場所あたりに、この旨を伝えるお知らせを出しています。
以上は2004年6月29日の新聞記事からです

空港鉄道の最終更新2014年5月



Transit, LRT, Komuter が交差する乗換駅 Bandar Tasik Selatan


空港電車 KLIA Transit, 高架電車LRT Sri Petaling路線 (旧名STARLINE-LRT), 近郊電車Komuter の3路線が交差する乗換駅が Bandar Tasik Selatan駅です。3線のホーム・駅舎が陸橋で接続していますので、それぞれのホーム・駅舎を出て移動し切符を買ってホームに下ります。共通切符はまだありません。

2枚の写真は2011年8月に撮影しました。左写真が空港電車のBandar Tasik Selatan駅、右写真はTransitの車内です。

  

  1. この駅に隣接した土地に南部方面バスターミナル (TBS)が2011年3月にオープンしました。詳しくは上記メニューの 『クアラルンプールの交通機関案内編』 をクリックしてから 【クアラルンプールの新しい中長距離バスターミナル -完成してオープン-】ページをご覧ください。
  2. 2012年初め頃に高架電車LRTのBandar Tasik Selatan駅が改良されて、空港電車または近郊電車との乗換えが少し楽になった。
  3. 2013年3月、長い間工事中だった Komuter駅の改良工事がほぼ終わった。フォームも下写真の改札口一帯も見違えるように新しくなった(2013年3月撮影)

 
上右写真は Bandar Tasik Selatan駅とTBSバスターミナルを遠望した写真。駅前は再開発工事が行われており、まだ当分は続きます(2013年2月撮影)


TBS からBandar Tasik Selatan 駅を写した構図。駅前の建築ビルは既にほぼ出来上がっている −2015年5月撮影

最終更新 2015年5月13日


クアラルンプールの電車網路線図(ERL, LRT, Komuter,Monorail )


次のアドレスは陸上公共交通委員会 (SPAD) が作成しているクアラルンプール圏の電車交通の総合路線図です。
現時点(2016年8月)で建設中である新電車路線(MRTのスンガイブロ − カジャン路線)も加えた最新のものと言える。

 Klang Vallery Rail Transit Map(クアラルンプール圏電車路線図) をクリックすると総合路線図が別ページで開きます。
さらにその路線図部分をクリックすると拡大した形になるので、詳細に路線、駅を調べる場合に役立ちます。