高架電車 Kelana Jaya Line (旧名 Putraline)
会社と名前の変更
LRT 高架鉄道は2002年経済省の持ち株会社 SPNB (Syarikat Prasarana Negara Bhd)翼下に買収されました。これによって2本のLRTはそれぞれStarline と Putraline に呼称を変えました。その後2004年に両高架電車は、組織上 SPNB翼下の会社 Rapid KLの電車部門となりました。
そして2005年8月から、高架電車LRT のSTAR lineが Ampang Line と Sri Petaling Line に、 PUTRA line が Kelana Jaya Line とそれぞれ改名された。
路線図ダウンロード:Rapid KL 出典の クアラルンプール圏の2012年総合電車網の路線図 PDF 版
注意:書かれた内容に変化がありますので、記事を掲載した日付に注目してください。
新型の切符自動販売機と自動改札機に入れ替わった
2011年末時点で LRT 路線では全て写真のような新型の切符販売機 (上左)と新型の自動改札機(上右)に置き換わりました。2012年2月中旬からKL モノレールでも同様の機種に入れ替えましたので、乗り換え時に別々に切符を買う必要がなくなえりました。もちろんプリペード式のMyRapid カードなら自動改札機を通過するだけです。
プリペード機能の共通乗車ICカード "myrapid " カード
Rapid KL 翼下の電車とバスでは以前からTouch'n Go カード機能を入れたIC式カードが使われています。いわば日本の Suica カードと同じように、あらかじめ一定金額をカードに保存しておくICカードです。電車またはバスに乗る度に該当料金が差し引かれます。
さてRapid KL は2011年中頃から独自ブランドの ICカード "myrapid " カードを発売し始め、積極的に宣伝し、利用を奨励しています。2011年終わりごろにAmpang Line& Sri Petaling Line と Kelana Jaya Line の運賃徴収システムを統合化しました。そこで乗客には一層"myrapid " カードの使用を奨励するようになりました。
さらに2012年2月にはKLモノレールをこの高架電車LRT の運賃徴収システムに参加させたことで、電車とモノレールの乗り換えは別々に切符を買う必要はなくなりました。"myrapid " カードを使えば3路線に共通の乗車カードとなり、自動改札機にタッチするだけです。
"myrapid " カードは販売奨励キャンペーンの期間中は、RM 10で販売されています、内運賃用としてRM 8の金額が保存されている。
2012年3月9日掲載
Kelana jaya 路線に4輌編成車が増えた
次の新聞の記事からで既報しましたように、4輌編成車が登場してすでに1年以上経ちました。2011年4月時点では、かなりの電車が4輌編成になっています(下段に写真あり)。
- Kelana jaya 路線に4輌編成車が3本だけ登場 - 2009年12月末の「新聞の記事から」
- クアラルンプール圏を走行する高架電車 Kelana jaya 路線に新しく 4輌編成の 電車が3本登場しました。1編成の乗客定員は800人となっており、混んだ状態では1000人弱の収容とのことです。高架電車 Kelana jaya 路線は現在 35本の電車が日に17万人を運んでいます。 親会社である SPNB(経済省翼下の会社)によれば、35本の4輌編成電車がすでに注文されています、総額RM 15億です。 今後少しづつマレーシアに配達され、終わるのは2011年4月とのことです。現行の2輌編成車は今後も使われますが、改良されるとのことです。
- 4輌編成電車はカナダのBombardier Tranportation 社の無人運転車輌です。カナダで設計され、組み立てはメキシコとマレーシアで行われ、マレーシア分は約35%を占めます。新型車両の特長には、車椅子の人も乗車できる、耳の不自由者用に音の出るライトが装備され、緊急用に跳ね上がり窓になっています。新車両は技術が向上しており、乗り心地のよさを感じるでしょう、遅延などが減るでしょうと、SPNB社は語る
Rapid KL が発表しているところでは、4輌編成車はメーカーから届く数が増えており、最終的に35編成になります、その時期は予定では2011年中ごろとのことです。
4輌編成車の設計はカナダ、メキシコで65%で組立て製造され、残り35%をマレーシアで済ませて完成です。乗客収容人数は800人です。
上写真はPasar Seni 駅に入っていく4輌です、2012年撮影。
下左写真はプラットフォームに停車中の電車 2010年撮影、下右写真は4輌編成の新型電車の車内の様子 2011年撮影。
上2枚は2012年10月撮影の4輌編車の車内の様子、運転席がない自動運転車輌です。
- 4輌編成が登場する予定 -2009年8月15日付けの「新聞の記事から」
- クアラルンプール圏の高速電車2路線の1つ KelanaJaya 線は、開通以来どの電車も2輌編成です。混雑状況がひどくなったことを受けて、Rapid KL会社は4輌編成にした電車を10月には運転できると発表しました。 4輌編成は現在テスト中です、1編成の乗客数は800人とのことです。
- KelanaJaya 線2輌編成の電車は35本が運行されています。これに加えて、2012年までに 4輌編成の電車を35本追加する計画です。
- 乗客全体でTouch n GO カードの使用率は約10%です。 乗客のカード使用率を高め、もっと効果的にするべく、Papid KL はTouch n GO 用の新しい自動改札機械を導入します。KelanaJaya 線 23駅あるうち10駅は利用者数が多いので、新機械を設置することに決め、これまでに 46機がすでに設置されました。「この自動改札機は100%マレーシア製です。」 「自動改札機の1分間の通過可能人数は40人です、従来型では30人-35人でした。
定期の種類
2009年9月から実施の定期券種類
月間定期券種類 | Tバス | Bバス | Uバス | Eバス | 高架電車2路線 | モノレール | 月額 |
Tバス専用 | OK | - | - | - | - | - | RM 40 |
総合バス(Semua) | OK | OK | OK | - | - | - | RM 100 |
総合バス・高架電車統合定期 | OK | OK | OK | OK | OK |
2009年12月
よりOK となる | RM 150 |
高架電車専用定期 | - | - | - | - | OK | - | RM 100 |
割引定期 (高齢・身障・生徒) | OK | OK | OK | - | - | - | RM 50 |
高架電車 Kelana Jaya 路線の延長工事が始まる
- Kelana jaya 路線のニュース 2012年2月28日の『新聞の記事から』
- (クアラルンプール圏の高架電車(LRT)は2路線あり、その1つ) Kelana Jaya 路線は終点駅 Kelana Jaya 以遠方向に17kmの路線延長がすでに決定しています。延長路線には13の駅が新設され、Subang Jaya市とUSJ 地区を通って終点駅はPutra Heights になります。この路線延長プロジェクト下で予定している延長路線オープンは2014年12月です。
- 2月末から延長工事が開始されます、今回の対象建設区間 3kmは Subang Jaya のPersiaran Kewajipan に沿った地区で今年12月まで続きます。
LRT Pasar Seni 駅と(旧)クアラルンプール駅を結ぶ陸橋が完成
Pasar Seni 駅とクラン川を挟んだ道路向こうにあるクアラルンプール駅は、直設距離ではごく近いものの、実際に歩くと10分ぐらいかかりました。その両駅間がようやく2011年末頃に陸橋によってつながりました。 LRT 駅が完成して以来10数年後のことです。
上左写真はPasar Seni 駅からクアラルンプール駅を眺めた構図です。河岸のコンクリート壁には、グラフィティが描かれています。上右写真はPasar Seni 駅から クアラルンプール中央郵便局方向を眺めた構図です。このように歩道橋が造られました。
2012年6月17日更新
Kelanajaya 路線の最終駅 Gombak 駅前に完成した立派な駐車場ビル(2013年2月撮影)
PUTRA Line (旧名PUTRA−LRT)の近況
第二の高架電車PUTRA−LRT網はそのサービスではStar‐LRTを上回っていますね。
路線がすべて完成して、Kelana Jaya駅からスバンジャヤとペタリンジャヤを抜けてBangsar駅を経由し、クアラルンプール中心街に入ります。KL Sentral駅の次がPasarSeni駅、そして地下に潜り、KLCC駅とAmpangPark駅を過ぎて、また地上にでて終点の Terminal Putra駅 (Gombak駅)までの行程です。通常販売切符はStarと同じく自動改札ですが、互換性はありません。
Putralineの運賃は最短区間でRM 1.00、最高区間で RM 2.50です。巡回バスの運賃は一律RM 1.0です。
2002年になってStar‐LRTの名前がStarlineに変わった経緯、上記の新乗り放題切符の発売などを 「クアラルンプールの新公共交通網」の項目で説明してあります。詳しくはそちらを開いてお読みください
2005年6月29日最終更新
高架電車 PUTRA LRT の登場
「クアラルンプールのバスと高架電車」 の項目を書いてからすでに1年半から2年近い月日が経ちました。その間にLRTはすっかり市民の足の一つとなり、この7月からLRTのもう一つの路線 SriPetaling路線が開通しました。第二の高架電車網との区別のため、STAR LRTと呼ばれます。
またミニバスは98年4月にすっかりその姿を消し、ほとんどの路線を Intrakota などの冷房バスがとって替わりました。このようにクアラルンプール一帯の公共交通事情は大きく向上しました。
その第三段として98年8月15日から第二の高架電車網が開通しました。こちらの高架電車は運営公団が別なのでPUTRA LRTと呼ばれます。開通した路線は予定路線の約半分、Pasar Seni駅(セントラルマーケット)からペタリンジャヤのKelan Jaya駅までの10駅区間です。
8月31日までは一般市民に紹介の意味を込めて全区間無料になっていますので、筆者もさっそく乗ってきました。
線路は駅を含めてすべて高架になっています。始発駅のPasar Seni駅は、チャイナタウンの入り口であるKelang Bas ステーションの真ん前、セントラルマーケット正面から道路一つ隔てた土地に建設されました。
川を挟んでKTMマレー鉄道のクアラルンプール駅が間近に見えます(写真上がKTM駅)。交通至便な絶交の場所といってもいいですね。
駅舎にはエスカレーターだけでなく、身障者も利用できるようにエレベーターが設置してあり、全体の照明も明るいのです。電光掲示板もあります。改札はStar-LRTと同じく自動改札ですが、運営公団が違うのでいわゆるプリペードカードは違うカードを導入しています。つまりLRT同士、互いにカードが使えないことになります。
車両もStar-LRTとは同じでなく、たしかカナダ製、こちらの車両は2両編成です。車両内に吊革とは別に、床と天井をつなぐ捉まり棒があるのはいいことです。座席も硬化プラスチックです。
Pasar Seni駅からKelana Jaya駅まで約20分、料金はRM 2.10となっています。朝6時から24時までの運行になります。
クアラルンプールと衛星都市のペタリンジャヤを結ぶ初めての高架電車はその所用時間を驚くほど短縮することでしょう。電車からの眺めは高架であるだけたいへん興味深く、クアラルンプールとペタリンジャヤ市街の意外な面を発見できることでしょう。
上右の写真は駅内に掲げられた禁止事項をしらせる掲示板です。禁煙とか動物や危険物ち込み禁止の見慣れたサインのほかに、ちょっと珍しいサインもありますね。サインの右側がマレーシア語の説明です。
一番下のサインは「駅内であてもなくぶらぶらするな」、下から2番目は「乞食行為禁止」、下から3番目は「音楽演奏禁止」、 一番上のサインは「チューインガムを捨てるな」、上から2番目は「ポスター類を貼るな」、上から5番目は「自転車禁止」(持ち込むなということか乗るなということかな?)です。
2001年8月21日記更新、98年8月19日初掲載
Rapid KL のサイト: 一般的な時刻表、料金、路線地図などのほか、各駅から運行されている巡回バスの詳しい路線図まで載せているのはいい。
PUTRA-LRT電車の地下路線開通
先日掲載した「新聞の記事から」でお伝えしたように、クアラルンプールにマレーシア初の地下鉄路線が今月6月1日(99年)から開通しました。これは高架鉄道Putra LRTの第二段階路線として開通したもので、新たに開通した路線の半分ほど、駅の数で言えば5駅が、地下にあるというものです。尚Putra LRTは無人運転システムです。
98年に開通したPutra LAR高架鉄道はこれまで、チャイナタウン脇にあるPasar Seni駅とスバン空港に割合近いペタリンジャヤのKelana Jaya駅を結んでいます。その路線がPasar Seni駅を過ぎてクアラルンプール中心部の地下へ潜り、KLCCの下を通り そして日航ホテルのある Ampang Park駅を過ぎるまでが地下で、そこからさらに郊外のSetiawangsa駅まで延びました。
4,5年前までは地下鉄どころから高架鉄道さえも全く実感を持って語られる事のなかったマレーシアに、ついに地下鉄までできたことはたいへん喜ばしい事です。開通を記念して今月一杯新区間だけが無料になっています、そこで筆者もさっそく乗ってみました。
日本人にとって地下鉄など珍しくもなんともないですが、マレーシア人にとってそれはやはり画期的なことに違いありません。無料のせいもあっていつも混んでるそうで、筆者の乗車した日中でも混んでいました。駅によっては連絡通路などがまだ一部工事中ですが、まっさらの駅は確かに気持ちよく、地上交通の駅とは一味違いますね。Putra LRTの現行路線の駅と同じく清潔で明るく非常によくできています。もちろんエスカレーター、トイレは設備されており、身障者用にエレベーターも付随しているのです。
地下駅のプラットフォームは、シンガポール地下鉄や成田空港のターミナル間電車と同じタイプ、つまり電車がプラットフォームに入り定位置に停車すると、プラットフォームの扉が電車の扉と同時に開き、そして同時に閉まる形式です。安全面と冷房効率のよさを考えてあります。(下左の写真)
出入りは自動改札で、切符は自動販売機で買います。プリペイドカードも発売されています。ただマレーシア人はプリペイドカード式を好みませんから、実際に運賃が適用される時期になると、切符売り場は混むでしょう。なぜなら大きな駅であるAmpang Park駅でさえ2基の自動販売機しか設置されてませんから。(下の中右写真)
駅の作りは問題ありませんが、プラットフォームでの電車の行き先表示がものすごく目立たなく、プラットフォームのどちら側が目的方向かきっと多くの人が迷う事でしょうし、駅の地下道に近くの目的建物などが表示されてませんから、この地下通路を上がるとどこに出るか見当がつきません。このように細かな情報は欠如している、こういう経験のないマレーシアですから仕方がないと言えばしかたありませんが、ちょっと残念なところです。
一番いけないのは、電車の乗り降りのルールがミニバス時代と同じ、つまり降りる者など一切気にせず扉が開けば即乗車という習慣を持ち込んでいる事です。プラットフォームには係員がいますが、そういうことをまったく注意しませんから、この悪癖がこれからも続いていくのでしょう。始めから乗客の教育をしないと後後までこれが続く事になります。せっかく器を新調したのに精神はなおらずで残念ですね。
駅にはこれまでの高架電車と同じく禁煙、食べ物持ち込み禁止、屋台禁止、あてもなくぶらついてはいけないなどと禁止事項をずらっと並べたお知らせ図が貼ってあります。皆がいつまでもこれを守っていくことを節に願います。
クアラルンプール旅行のおりには是非高架電車LRTに乗車してください。これに乗って郊外を往復するのもいいですよ、高架ですから見晴らしがいいのです、クアラルンプール中心部とは違った町のあり方がよく見えますから。
99年6月13日掲載
過去情報 −これより下の部分は過去情報ですが参考のために残してあります
各種交通カード早見表 (この表のみ2005年8月初めに更新)
名称 | 方式 | 価格RM | 有効期間 |
Putra-
Line |
Star-
Line |
周回
バス |
Rapid KL
バス |
KL
モノレール |
KTM
Komuter |
Touch 'n Go
カード |
プリペード
式・追加 | 最低20 | なし | OK | OK | OK? |
|
05年8月
からOK |
05年7月
からOK |
Monthly Travel
Card | 乗り放題 | RM 80 | 歴月1ヶ月 |
|
| OK | OK |
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近郊電車
コミューター
の項目
参照 |
Monthly Travel
Card | 乗り放題 | RM 90 | 歴月1ヶ月 | OK | OK |
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Monthly Travel
Card | 乗り放題 | RM 125 | 歴月1ヶ月 | OK | Ok | OK | OK |
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- 注:Touch 'n GoはPLUSハイウエーでも使用できる
- 注:プリペード式のIntraakotaカードは2004年に廃止されました。
- 注:City LinerバスとIntrakota バスは2004年終わりごろKL Rapid バスに吸収合併された。他の項目をお読みください。
旧乗り放題切符(すでに廃止された)
新しい月間乗り放題切符が2002年11月24日から発売されています。この乗り放題切符(定期)は月歴の1ヶ月間、その路線の全区間で使用できるというもので、日本的な定期券とは違います。乗り放題切符の1ヶ月版(1日から31日まで有効)といえます。
- 価格RM70の乗り放題切符:STAR路線専用またはPUTRA路線専用(Star駅ではStar切符を、Putra駅ではPutra切符を販売)
- 価格RM125の乗り放題切符はStar路線とPutra路線の両方に共通して使用できる
運行時間
2003年末時点でのPutraline電車運行時間は、6時から23時半までです、ただし日曜日と休日は22時半まで。尚駅の壁に掲示してある運行時間お知らせは、以前の情報のままです。
2003年12月の時点で、日平均乗客数は17万人である、とSPNBが発表しています。
データ
全長は29Km、2004年現在の1日平均利用者数は12万人です。計画された利用者数は1日19万人とのことです。
2004年7月掲載