クアラルンプール圏の道路交通は、90年代前半に比べて自動車専用道路網が飛躍的に充実し、高架式道路と立体交差もぐっと増えました。それでも特定場所では常態的に交通渋滞が発生していることは周知の事実です。熱帯特有の一時的集中雨が降れば、渋滞場所はぐっと広がります。高架電車とモノレールと近郊電車路線が道路交通の緩和に役立っていますが、いかんせん路線数と車両数が少なく、まだまだ不充分です。自動車類の増加に道路網整備が追いつかないのは当然であり、且つ道路交通マナーの欠如が、渋滞時の混乱を倍加させていますね。
こういう時、道路交通情報はどの程度役立つのでしょうか?ラジオ各局では朝夕交通情報を多少流していますが、多いに役立つ優れた情報とは言い難いように感じますし、果たしてその情報に依存している道路利用者がどれくらいいるのだろうか?
13日の「新聞の記事から」 で、クアラルンプール市内外の交通情報を統括し管理する集中交通情報システム(ITIS) のニュースを載せました。そのウエッブサイトを開きますと、主要道路地点での交通状況の生映像がご覧になれますよ(ただしActiv-X が上手く機能する必要がある)。クアラルンプール内外のかなり細かい道路地図も載っており、道路名を入れれば、道順案内も出てきます。読者の皆さんも一度 集中交通情報システム(ITIS) を開いて、クアラルンプール圏の道路状況をご覧になってみるのも面白いと思いますよ。