クアラルンプールの新公共交通網案内


電車路線開通の略歴

1.KTMのKomuter電車:1995年10月開通
2.高架電車 LRT Ampang 路線(2005年までの名称はSTAR Line):1996年12月開通
3. 高架電車 LRT Kelana Jaya路線(2005年までの名称はPUTRA Line):1998年8月開通
4. モノレール KL Monorail: 2003年8月開通
2016年8月更新


myrapid カード −旅行者にもお勧めです


  

上右写真の myrapid カードはキャンペーンで安かったので、2014年6月に買ったものをスキャンした。カードのデザインはその都度変わる。 
Intraasia は昔からTouch & Go カードを Rapid KL に使っているが、 myrapid カードは Rapid KLグループでの使用に限定される点が、大きな違いです。

新型の乗車券自販機と新型の自動改札機 −2011年11月

上左写真は2011年後半にLRT駅に導入された新型の切符自販機です、旧型はすでに撤去された。
またLRT各駅ではこれまでの自動改札機から新型の自動改札機への置き換えを急いでいます。右写真の新切符自販機で販売する乗車券は丸いコイン型であり、このコイン型乗車券は新型自動改札機だけで使えます。

新型自動改札機はまた、(日本のSuika のような)料金をあらかじめ収めたICカード式である、Touch 'n Goカードまたは同種の MyRapid カードを利用する面でも旧型より優れています。

Rapid KL翼下の高架電車2路線を共通乗車券システムにする -2011年11月21日の新聞の記事から

(クアラルンプールの公共交通企業体である)Rapid KLは翼下にある各種交通機関で運賃払い・計算を能率的にする新しい乗車券システムを取り入れていきます。そこでまず、高架電車LRT 2路線である、Ampang 路線とKelanaJaya路線から始めました。その後来年になって、第1四半期にモノレール路線、年半ばにバス路線に、ぞれぞれ取り入れる計画です。

この両路線に共通した新しい乗車券システム、運賃自動徴収システム、を直ちに導入します。乗客は1枚の切符で乗換駅において別の路線に乗り換えることができます。この運賃自動徴収システムは49あるLRT 駅に導入しているところで、11月末までには導入が終わる予定です。

(Intraasia注:要するに、日本の私鉄、JRの各路線で昔から取り入れている、1枚の切符で乗換えできるシステムということです。Ampang 路線とKelanaJaya路線は現在では同じ運営体に属しながらも、乗り換え時には別々に切符を買う必要があります、それを統合化した運賃システムにするということです。 1路線だけで駅数も少ないモノレールをこの統合運賃システムに含めることは容易にできるでしょうが、果たして数多いバス路線ではスムーズにいくのかな?)


Rapid KL電車で高齢者割引を始める -11月22日の新聞の記事から

クアラルンプール圏の公共交通企業体Rapid KL 翼下にあるLRT とモノレールでは、現行のバス運賃割引に続いて、高齢者向けの割引を来年から行います。
Rapid KL の持ち株会社Prasaranaは、60歳以上の市民は2012年1月からPasar Seni 駅にあるサービスカウンタで割引パスを申請できるようになる、と発表しました。 「その際には身分証明書と写真1枚が必要です。」 高齢者向け割引パスには2種類あり、毎日乗る人用の月パス RM 50と 不定期に乗る人用パスです。不定期用パスは運賃を半額にするとのこと。
現在ある割引パスは、小中学校の生徒用及び身体障害者用です。


各電車相互間の乗り換え

Komuter, Putra line, Star line, KL monorail、 この4路線の駅の中には別の路線に乗り換えできる駅があります。
2003年10月掲載、2013年2月更新
乗り換え駅名KTM KomuterKelana Jaya line Sri Petaling
Ampang line
KL monorail
空港電車
KL SentralOKOK
OK
OK
Masjid Jamek
OKOK


Hang Tuah

OKOK直結橋
Dang Wangi
OK
Bukit Nanas駅
両駅間に屋根付歩道


Titiwangsa

OKOK直結橋
B. Tasik SelatanOK
OK
直結橋 Transit
のみ停車







Sultan Ismail 駅
Medan Tuanku 駅


Sultan Ismail駅Medan Tuanku駅 空中歩道
下段の写真

Pasar Seni 十分可能
Kuala Lumpur駅
十分可能

連絡橋

Bandaraya OK
(Bank Negara駅)

OK


PWTC 十分可能
 (Putra駅)

十分可能
屋根付き歩道

注1 十分可能: この意味は、高架電車の駅はそれぞれKomuterの駅と多少離れているがほぼ徒歩5分程度で乗り換えが可能です。
注2 Dang Wangi駅とBukitNanas駅は約230m離れている
注3 直結橋は2005年末完成




クアラルンプール及びその近郊を結ぶ電車網の路線図 2016年最新版 −出典 SPAD 陸上公共交通委員会-


このJPG画像は小さいので、文字がかなり見えにくくなっています。そこでさらに広域な路線地図をPDFファイルにして次に掲載しておきます。

クアラルンプール圏の広域電車網路線地図 −2016年最新版 PDF 
出典: 陸上公共交通委員会 (SPAD) がそのサイトで掲載している路線地図を2016年8月に取り込んだものです。上記部分をクリックしてご覧ください。

参考: 以下は過去情報です。記録として残してあります
注:2004年8月にKTMコミューターのSeremban 路線にMidvalley 駅がオープンし、地図ではKL Sentral 駅とSeputeh 駅の間に位置する。その後この駅からMidvalleyまでの直結歩道橋が完成した。

Rapid KL が製作するクアラルンプール圏の全ての電車路線を網羅した旧版です: クアラルンプール圏の総合電車路線図 2012年版

ダウンロード:Rapid KL 出典の クアラルンプール圏の総合電車網の2012年路線図 PDF 版 


高架鉄道LRT は路線延長プロジェクトが進行中- 2012年3月6日付け記事

クアラルンプール及び近郊都市に乗り入れている高架鉄道 LRTでは路線延長プロジェクトが進行しています。
LRT の路線が35km延長されるこのプロジェクトでは、Ampang 路線では10の駅を増設、Kelana Jaya 路線では12の駅を増設します。これによって現在1日の利用者数30万人に 50万人が加わることになる予定です。
総建設費RM 70億のこのプロジェクトの竣工は2014年末の計画です。完成時には、Ampang 路線とKelana Jaya 路線が新設される Putra Heights 駅でつながることになります。

半島部陸上公共交通の乗り場情報を一般提供するサービス −2012年11月初旬の新聞の記事から

陸上公共交通委員会(SPAD)が、半島部の公共交通ターミナル情報システムを一般大衆が利用できるサービスを開始しました。
このシステムで提供されるのは、GPSシステムについて人々を啓発することで半島部の陸上公共交通におけるターミナル、バス発着所、電車駅、鉄道駅、タクシー乗り場に関するさまざまな情報です。

SPADはその声明で言う、「一般大衆はこの情報サービスを利用することで、ターミナル・駅でのサービス利用と正確な場所や施設を知ることができより便利になります。利用者はまた、ターミナル・駅でのサービスに関してその意見を表明することがより簡単にできるようになりました。」

半島部の公共交通ターミナル情報システムは これをクリックする と別ページで開きます。

Intraasia 注:ターミナルという言葉が広い意味での交通機関の乗り場として使われている、従って各種駅やバス発着場なども含まれる。首都圏電車駅はほとんど全てが載っているようであり、鉄道駅もかなり含まれている。GPS を使うことでGoogle マップと連動しているので、場所を確かめるのに都合がよい。またターミナルの様子を写した写真も掲載されている。大変良い情報サービスと言える。

2012年11月に更新掲載


Medan Tuanku 駅とSultan Ismail 駅 を結ぶ空中歩道

下左写真がモノレールの Medan Tuanku 駅から写した空中歩道で、下右写真が 高架電車 Sri Petaling 路線のSultan Ismail 駅 から写した空中歩道です。(2013年2月撮影)

この歩道はかなり長く且つ曲がっているので、相手の乗換駅が直接見えません。 中間あたりで Maju Junction ビルの脇を通る。この歩道は歩きにくい歩道と大きな通りの上方を走って直接2つの駅を結んでいるので、たいへん便利だといえます。2013年2月中旬時点でほぼ完成していますが、まだオープンしていません。

その後2013年6月には既に十分利用できるようになり、7月に正式オープンとなった。

 

2013年2月中旬掲載


クアラルンプール圏の新しいバス停 


2010年2月撮影


飛躍的に向上したクアラルンプールのバスと高架電車網
(これは「今週のマレーシア 99年3月と4月分」に掲載している部分のの再録です)

クアラルンプール(KLと略称する)及びプタリンジャ( PJと略称する)の公共交通網が著しく整備されたのはこの数年です。2年半ほど前から冷房車両のIntrakotaバスが街を走るようになり、同時に他のバス会社も少しずつ冷房車両を増やし始めました。当時KLとPJの乗合いバスの主流はまだミニバスでした。定員20数人乗りのミニバスは小回りのきくことをいいことに、街を文字通り縦横無尽に走っていました。便利といえばこれほど便利な乗り物はなく、値段の安さ(1回60セント)と便数の多さで、快適さを無視すれば KLと PJの中心部の大概の場所へは安く且つ容易に到達できたのです。

ミニバスはなぜ廃止されたか

反面、ミニバスは小会社か個人経営がほとんどで、そこに雇われた乗務員である運転手と車掌が歩合制の給料であったため、客サービスは2の次ぎ、とにかく乗客をたくさん詰め込み、早く目的地に着くことだけを頭において運行されてましたから、運転の荒さは相当なもので、交通法規の無視は日常茶飯事でした。そのため多くの利用者のみならず市民からもたえず非難を受けていました。

加えて、ミニバスは決められたバス路線から外れて走行することがしばしばあり、慣れてない乗客に不満を与えたのです。尚この決められたルート外しは運転手によって頻繁かそうでないかは違いますが、タクシーのように勝手に好きな路を走ると言う事でなく、次又は次の次のバス停へ行く場合、その路が混んでると、手前で曲がったり別の路を使って次のバス停へ行くわけです。又は次のバス停の近くを通るだけで、次の次のバス停へ行ってしまうのです。このようにルート外しにもその運転手なりのルートがあるわけで闇雲に走っていたわけではありません。乗客は自分が慣れた路線ならルートを外されても不便になることはあっても戸惑いませんが、知らない路線に乗った時目的地のバス停に停まらないのはたまったものでありませんね。

なにはともあれ乗合い路線バスが勝手にルートをはずすのは許せませんから、こういう悪慣習はいずれなくなるべきだと思っていましたが、ミニバスが消えたことでそれはなくなりました。

これ以外にも、乗務員の制服がないから誰が車掌かわからないとか、運転手が運転中にタバコ吸ったり、ビニールの飲物を飲んでいる、大音量でカーステレオ・ラジオをかけて乗客のことを顧みないなどの苦情や不満がありましたが、この種の苦情はマレーシア人なら半分はあきらめるしかないものでもあります。なぜなら禁止された場所でタバコを吸う、運転中に携帯電話するのは普通の市民自身禁止されている事を知りながらやっているし、大音量でラジカセステレオを家で深夜まで響かせているのは、そういう乗客自身でもありますから。

こういう運転の荒いちょっといい加減な乗合いバスの運行に慣れていない、又は始めから慣れようとしない在住外国人はミニバスを毛嫌いしたりまったく乗らないわけです。乗らないからわからない、わからないから乗らないの繰り返しで、結局あれは自家用車の持てない貧乏なマレーシア人が乗るものだというような偏見を持つ人まで出る始末でした。確かに低所得者層が乗客の中心ですが、全部そうではありませんでした。

何であれ利用することが大事

筆者はそれまでに東南アジア諸国でこういう種のバスには十年近く乗り慣れてましたので、初めてクアラルンプールでミニバスに乗った時別に驚きも戸惑いもありませんでした。安くて(当時は50セント)路線数と便数が多く手軽な交通手段としてたいへん便利な乗り物でしたので、休みの日とか会社が早く終わった時(当時は日系企業に勤めてました)などには地図片手にクアラルンプールとPJのあちこちに出かけたものです。こうやって街を覚えていったのです。当時100路繊近くもあったミニバスの全路線制覇を目指したぐらいです

よくバスは路ががわからないから乗れないと言う人がいますが、路がわからないからバスに乗って路を覚えるのです。10回乗り降りしてもRM5ですから、これほど街を知るのに都合のいい乗り物はありませんでした。もっとも自家用車があればそれはまた話しは別ですけど。

発展がミニバスを必要としなくなった

しかしクアラルンプールという街を、マレーシアという国を、だんだんと知っていくにつれ、こういう荒くていい加減なミニバスは消えていくべきだなと思い始めたのです。それはマレーシアが発展途上国からの脱却を図りながら、同時にクアラルンプールが首都として交通網と道路整備に並み並みならぬ力を注いでいる事がわかり、もうクアラルンプールではミニバスのようなスタイルのバスはなくなるべきだなと思ったわけです。都市が発展し社会秩序が構築されていけば、どうしても旧来のあり方を改める必要にせまられます、その一つがミニバスでした。

ミニバス廃止が叫ばれてすぐKLとPJからミニバスが消えた訳ではありません。当然ながら運行会社、従業員から反対はでましたし、当時その代替えになるべく Intrakotaバスもまだ路線がずっとずっと少なくて、一挙にミニバスがなくなったら利用者を一撃する事があきらかでしたから。それに高架電車もまだ建設中であり、それに市民は電車の便利さを全く知りませんでした。電車そのものが存在しなかったから、電車の便利さを実感できないわけです。

そんなことからミニバス廃止が決行されたのは、予定より1年半以上も遅れた98年4月のことでした。それまでにはミニバスの代替として当局の肝いりで登場したIntrakotaバス路線も大分増えており、且つ市内と近郊運行バス最大手のCityliner(運営会社はParkmay)も冷房の新車両を続々と導入していました。またその他中小の市内と近郊バス会社はIntrabasuに統合されることになり、冷房のない旧車両のままの路線運行を止めていきました。

クアラルンプール一帯のバス網は優等生

こうしてクアラルンプールとプタリンジャヤの道路からあの悪名高いミニバスが完全に消えてまだ1年足らずですが、KLとPJのバスサービスは飛躍的に向上しました。IntrakotaバスとCitylinerバスは全部冷房車両で、この2社でKLとPJの大抵の路線はカバーしています。それ以外に比較的本数の多いMetro バスが元長距離バスのお古を使って市内の一部地域をカバーしています。冷房車両でない旧型車両バスを使っているのは小会社のLen Sungなどのごく一部だけです。

運賃は、Intrakotaは一律90セント、Citylinerは行き先によって違い、どちらも釣り銭はもらえません。Intrakotaと Citylinerはそれぞれ料金支払い方として現金以外にもプリペイドカードを提供していますので、小銭用意をする面倒が省けます。ただマレーシア人はまだプリペードカード方式に抵抗があるらしく多数は依然として現金支払いです、またプリペードカード購入場所がきわめて限られている事です。

バス停は市内ならほとんどが、停留所としての小屋が設置されているか、目印が建っていますから、迷うことはありません、ただバス待ちの人が少ない場合、乗客は乗ろうとする意志を示さないとバスは停車しませんよ。

バスの路線は前面上部に路線番号と最終行き先がはっきり示され、且つ Intrakotaバスならほとんどのバスは前部側面の窓ガラスに主要なる行き先が5つほど書いてありますので、場所名を知っていれば初めての路線でもそれほど難しい事ではありませんが、細かいバス停とか目的地は運転手に尋ねるしかあません。

このようにKLとPJのバス路線は東南アジアの大都市の中では優等生クラスのバス網となりました。時刻表はもちろんありませんが、Intrakotaバス運行の頻度が示してあるバス停もあり、乗客へのサービスをよくしよういという意気は十分感じるのです。もっとも運転手の中にはいまだに荒い運転をしたり客とおしゃべりしながら運転している者もいますが、これらはある意味ではしかたないことで、あきらめるしかありません。


マレーシアの誇る高架鉄道 (LRTと略称する)運行

96年12月に第一路線が開通したSTAR LRT高架電車は少しずつ乗客が増え、今では朝の通勤通学時間は混んでいるのです。STAR運営路線は98年9月に途中から枝別れした Bukit Jalil路線が増え、さらに昨年末にはMallショッピングセンターを近くを通り Sentulまで路線が伸びました。これでSTAR運営の予定路線はすべて開通し、現在6両又は8両の車両で朝6時から夜11時半すぎまで運行されています。

STARとはまったく別の公団PUTRAがプタリンジャヤとクアラルンプールのセントラルマーケットを結ぶ路線を98年8月から運行開始しました。こちらはPUTRA LRTと呼ばれ、まだ予定路線が全線開通していません。

こちらは車両がずっと小型サイズのわずか4両編成で、運転手のいない全線無人自動運行です。いつ乗ってもがらすきの高架電車ですが、設備とサービスは間違いなく1流です。いうまでもなく運賃がバスに比して高い、2、3倍程度、と駅が少し乗客の需要地をはずれていることがその理由ですが、こういう乗客のちゅうちょ傾向も、現在建設中の、セントラルマーケットからクアラルンプールを横断して郊外のWangsa Majuまで伸びる路線が近い将来開通すれば、乗客数はずっと伸びることでしょう。それまではがらすきの乗車を楽しみましょう。

尚Putra LRTの場合主要駅では、駅から近郊街を巡回するシャトルバスが電車運行時間中運行されており、これは優れたサービスです。LRTの高運賃とはうって変わって、バス代わずか50セントという低運賃です。PUTRA LRTはいたるところに最新式の設備を取り入れ、切符はタッチスクリーン方式で料金が表示され、そこで始めて料金投下となります。このやり方は一見親切に見えますが、一人一人に時間がかかるため大量の乗客を扱うのには向いてませんが、現在の乗客数なら十分間に合うのです。

両方の高架電車も朝6時ごろから夜11時半過ぎまで運行されており、時刻表はありませんが電車を待つのにそれほどくにならない10分以内の間隔で運行されています。改札はすべて自動改札機を使用しており、さらに両LRT高架電車はそれぞれプリペードカードを導入していますが、互いの互換性はないのです。ここが残念なところです。

旅行の際には電車、バスも試してみましょう

LRT高架電車はどちらもたいへんきれいで快適且つ駅舎もよく手入れされており、ゴミも落ちていないのです。繁華街の汚い裏町を知るものにとっては「やればできるじゃないの」と言う気を強く感じさせます。クアラルンプール旅行の際には是非高架電車を有効に使って街見物してください、高架電車から郊外の風景を見るだけのためにLRTに乗ってみる価値あります。

そしてバスや高架電車の車内では、乗客のしぐさや振る舞いを観察してください。例えば車内で、特にバス車内では、新聞など書物を読む人が全くいない、電車では吊革につかまりたがらない、幼児・子供を平気で座席に靴のままで上げ遊ばせているなど、日本とは違うのだなと感じますよ。

クアラルンプール旅行ではバスや高架電車を街歩きの中に入れてくださいね。乗り間違えても慌てない、そんな気持ちでいれば、旅行が少し幅広くなるかもしれません。

追記:バスの下車法

バスの車中で、次の駅はどこどこなどという車内放送はもちろんありませんから、降りる場所は自分で判断します。地図で目立つ場所を目標値に設定してそこをすぎたら降りるとか、周りの乗客に尋ねるとかしてください。運転手またはもし車掌がいる場合は車掌でもいいです、に降りる場所を頼んでおくのはいいですが、あまり早くから頼んでおかないほうがいい。忘れられてしまうからです。尚クアラルンプールの地図でバス路線を精細に示した地図は販売されていません。

バスから降りる時は、車内に取り付けられたブザーを押してください。IntrakotaバスもCity Linerバスもわかりやすい赤色のブザーが車内に何個所も取り付けられています。その他の古いバスでもブザーは付いてますが、ちょっと見にくくなっています。他の乗客の動作を見ていればわかります。バスを降りる時は必ず出口で左方を確認してください。乱暴なバイクがバスの横を走りぬける事がたまにありますから。

高架電車LRTの場合は、車内放送も軽く1回あり、且つ路線図も車内に張られています。駅によっては無料の路線地図パンフレットを置いているところもありますから、それを入手してください。いずれにしても駅数が少ないし、ホームにも駅名が書いてありますから、下車にまごつくことは少ないでしょう。


20001年3月追注記:CityLinerのもっと詳しい情報は親会社のParkmay 社のサイト www.parkmayberhad.com/pmbindex.html の中のStage Bussesの項目にあります。

1999年11月掲載


過去情報: 高架鉄道の両路線で運賃改定と新・月間乗り放題切符の発売

クアラルンプールとその近郊を走る2本の高架鉄道LRT:StarとPutra は2002年12月1日から運賃を改定します。この2本のLRTはそれまで別々の会社が所有運営していたのですが、(負債の解消ができないなどのために)今年経済省の持ち株会社SPNB(Syarikat Prasarana Negara Bhd)翼下に買収されました。これによって2本のLRTはそれぞれStarline と Putraline に呼称を変えました。

今回の運賃改定ではもっと乗客、特に長い区間を乗る乗客を呼び込もうという狙いである、とSPNB社は説明しています。Starlineは最高50%の値下(主として遠距離区間がぐっと値下された)、  Putralineは10、20セント程度の値上げになります。これまで違った運賃体系をSPNB社翼下に入ったことを機に統一化していくとの狙いで、最終的には両路線の一本化だそうです。

また新しい月間乗り放題定期券が11月24日から発売されます。この乗り放題定期は月歴の1ヶ月間、その路線の全区間で使用できるというもので、日本的な定期券とは違います。乗り放題切符の1ヶ月版(1日から31日まで有効)といえます。

ユニークな特典;

切符販売期間

2002年11月24日掲載


過去の公共交通ニュースから

KLの公共交通機間をRapid KLが運営することになった 、SPNBは所有だけに徹する 

(新しく設立した)政府の企業体である Rapid KL が近い将来首都圏の公共交通機関の運行をつかさどることになる、と第2経済大臣が発表しました。これは首都圏の公共交通網を統合化し構造改革して、人の公共交通利用を高めようという政府の狙いからです。Rapid KL が運営を引き継ぐのは、現在政府の持ち株会社である SPNB が保有する 4つの交通機間: 高架電車 Starline と Putraline、及び2大乗り合いバス Intrakota と Cityliner です。 この4つで首都圏の公共交通網の3分の2を占めます。

統合化の中で、共通切符制も取り入れられることになり、統合化の結果運賃値上げになることはないとのことです。 Rapid KLが利益を生むようになるために、効率的な運営でなければならない、と大臣。「今後1年半の間に利用者は良い方向への変化を見ることになり、これが利用者の増加に結び付きます。」
Rapid KLのロゴが付いたバスの運行がごく一部の路線で、来週から始まる予定です。

 2004年11月26日の「新聞の記事から」


クアラルンプール内外を運行する2大バス会社Intrakota とCityliner のバスと路線全てを継承していく(公営企業体である)Rapid KL はそのロゴ下での第1路線運行を開始しました。Rapid KLが引き継ぐバス900台あまりの内、3分の1近くが走行不可能な状態なので、同社の早急に必要なことは乗り合いバス車両を増やすことです。さらにバス路線の見直しも必要であると、同社幹部。

バス車両を増やすのは巨大な予算が必要です、現在走行不能なバスを路上に戻すだけでもRM500万は必要だと、彼は語る。Rapid KLはIntrakota とCityliner のバス路線 107路線を引き継ぎます。Intrakota とCityliner のバス路線には現在重なりがあるので、これも調整します。高架電車2路線の駅とを結ぶ周回バスは収入面で貢献は少ないが、公共交通システムの統合化に重要なのでそのサービスも強化するとの事です。 「全バス路線の大幅な見なおしは必要ない。多くの路線は長年運行されて確立しているからです。」

2004年11月30日の記事から

Rapid KL

Intrakota 及びCitylinerバスの多くのバス車両が Rapid KL に塗り替えられました。屋根が赤く車体が白く塗られ、rapid KL の文字が入っています。全部の車両がこのカラーになるのも近いことでしょう。
1月からは プリペードのIntrakotaカードが使用停止・廃止となりました。ゾーン内歴月一ヶ月間の乗り放題カードが登場しました。元Citylinerバスに使えたTouch'n Go の使用も停止されました。
バス車体色が変わって、定期券的カードに変更されましたが、バスの運行そのものに向上は見られませんね。

2005年1月末