これに伴って高架電車LRT のSTAR lineが Ampang Line と Sri Petaling Line に、 PUTRA line が Kelana Jaya Line とそれぞれ改名された。しかし巷では依然として旧名の方がとおりが良い。
6月初めRapid KLバスのごく一部の路線に、時刻表が試験導入された。バス停に掲げてあります。
クアラルンプール及びその近郊の公共交通をもっと多くの乗客に利用してもらうために、大幅に変化させる計画が練られています。そこでまずRapid KL 会社がその運行サービスを向上させることになります。Rapid KL 会社の社長は語る、「電車が走っている地域は、駅起点の周回バスをもっと頻度多く運行し遅れない様にさせます。電車の走っていない市の周辺地域は、クアラルンプール中心部との幹線バスサービスによってその地域のハブを結ぶようにします。市の周辺地域にあるハブは、外周バス運行サービスによってそれぞれのハブを結び、これによってあるハブから別のハブまではその都度市の中心部まで行ってバスに乗換えなくてもいいようにする。」
「クアラルンプールの中心部では電車の主用駅である KLSEntral, Masjid Jamek, KLCC, Titiwangsa をハブとしてそれぞれバスを運行させます。我我のサービスを効果的に実施するには1200台のバスが必要だが、現在は(稼動させられるのは)550台です。」 「こういったサービスを向上させることでRapid KL 運行のバス、電車の1日の利用者数 47万人を倍増させたい。」
2005年5月からクアラルンプール及び近郊を運行する市内近郊バスの運賃が値上げされました。よってRapid KLバス、Metroバスなどの全ての路線で運賃が上がったわけです。運賃表は下段に載せてあります。
Rapid KLのCEOが2005年3月の時点での状況をメディアに説明しています:
Rapid KLが保有するバス車両は1055台あるが、道路で稼動しているのは半分の505台のみです。残りは修理中、故障などで走行できる状態ではない。その走行台数で現在94ルートを運行している。修理が終ったバス車両と新規に購入するバス車両は、車両不足のルートに投入する。
Rapid KLが運行するバスとLRTに共通な切符システムの導入にはまだ当分日時がかかる。(Touch 'n Go カードが採用される可能性が高いでしょう)
利用者からの声と苦情は 1-800-388-228, suggest@rapidkl.com.my で受けます。
Intrakota 及びCityliner バスの多くのバス車両が Rapid KL に塗り替えられつつあります。屋根が赤く車体が白く塗られ、Rapid KL の文字が入っています。全部の車両がこのカラーになるのも近いことでしょう (追記:ところが2005年6月末になってもまだ塗り変わってないバスを見かける)。
1月からはバス網における プリペードのIntrakotaカードが使用廃止 及び Touch 'n Go カードが使用停止となりました。その替わりゾーン内歴月一ヶ月間の乗り放題カードが登場しました。バス車体色が変わって、定期券的カードに変更されましたが、バスの運行そのものに向上は見られませんね。
かつて首都圏つまりクアラルンプール内外にはたくさんの民営バス会社がありましたが、1994年にコンソーシアム化を目指して相当集合化されてIntrakotaバスが発足して最大バス会社となって、大手企業 Park Mayの経営する Citylinerバス と2大バスを形作り、及びMetroバスなど小バス会社が数社引き続き運行する体制となりました。それ以来10年たった現在でも10社ほどのバス会社:Intrakota、Cityliner、Metro、Leng Seng, 後発のTriton などがクアラルンプールを起点としてその内外を運行しています。
こうして産まれた2大バス会社はずっと巨額の赤字に苦しんでおり、結局政府の持ち株会社である Syarikat Prasanara Nasioanal Bhdがついにこの2大バス会社を買収し終えました(2003年10月)。これは首都圏での公共交通の統合化を念頭においたものだそうです。しかしこれは1994年の失敗をどうしたら繰りかえさずに済むのかという、問題を提起しているそうです。
2大バス会社にはかないませんが、最初は限られた路線数しかなかったMetroバスは積極的に各方面で路線を増やしてきています。路線数では第3の勢力と言えます。
クアラルンプール内外を運行する2大バス会社Intrakota とCityliner のバスと路線全てを継承していく(公営企業体である)Rapid KL はそのロゴ下での第1路線運行を開始しました。Rapid KLが引き継ぐバス900台あまりの内、3分の1近くが走行不可能な状態なので、同社の早急に必要なことは乗り合いバス車両を増やすことです。さらにバス路線の見直しも必要であると、同社幹部。
バス車両を増やすのは巨大な予算が必要です、現在走行不能なバスを路上に戻すだけでもRM500万は必要だと、彼は語る。Rapid KLはIntrakota とCityliner のバス路線 107路線を引き継ぎます。Intrakota とCityliner のバス路線には現在重なりがあるので、これも調整します。高架電車2路線の駅とを結ぶ周回バスは収入面で貢献は少ないが、公共交通システムの統合化に重要なのでそのサービスも強化するとの事です。 「全バス路線の大幅な見なおしは必要ない。多くの路線は長年運行されて確立しているからです。」
Area 1 | Area 2 | Area 3 | |
乗れるゾーン | 1 と2 | 1と2と3 | 1から4まで |
2005年6月から新料金 | RM 58 | RM 78 | RM 97 |
旧料金 | RM 47 | RM 62 | RM 78 |
クアラルンプールを起点とするバス網は全てゾーン運賃制を適用しています。
ゾーンの設定はクアラルンプールの市内中心部 つまりバス網発着の中心であるコタラヤとセントラルマーケットあたりを真中として、いわば同心円状に設定されています。ですから中心から離れるにしたがって、第2ゾーン、第3ゾーン、第4ゾーンとなります。ゾーン制の長所はバス停からバス停までの運賃が比較的わかりやすいことですね。反面、1区間乗っただけでも隣のゾーンに入れば RM 1.5 と高くなる短所もでてきます。
目的地 | 第1ゾーン | 第2ゾーン | 第3ゾーン | 第4ゾーン |
第1ゾーン | RM 0.90 | RM 1.50 | RM 2.00 | RM 2.50 |
第2ゾーン | RM 1.50 | RM 0.90 | RM 1.50 | RM 2.00 |
第3ゾーン | RM 2.00 | RM 1.50 | RM 0.90 | RM 1.50 |
第4ゾーン | RM 2.50 | RM 2.00 | RM 1.50 | RM 0.90 |
第1ゾーン | 第2ゾーン | 第3ゾーン | 第4ゾーン | |
第1ゾーン | RM 0.70 | RM 1.20 | RM 1.60 | RM 2.00 |
第2ゾーン | RM 1.20 | RM 0.70 | RM 1.20 | RM 1.60 |
第3ゾーン | RM 1.60 | RM 1.20 | RM 0.70 | RM 1.20 |
第4ゾーン | RM 2.00 | RM 1.60 | RM 1.20 | RM 0.70 |
クアラルンプール市内外を運行するバスのような、市内近郊バス網には時刻表はありません。ごくごく例外的に、1日の運行本数が数本程度のバス路線には時刻表が提示されている場合もある。高架電車駅を起点とする周回バスは時刻表があるのが普通です(しかし、どれくらい守られているかはまた別の問題)。
時刻表がなくてもバス運行に問題はありません。どのバス路線も1時間に何本、1時間半に1本などと、運行頻度は決めてあります。しかし道路交通事情によってこれに大きく変化が出ます、且つ運転手がどれくらいこの発車頻度を守るか、車両状態が良いかといった要因がこれに加わりますので、頻度はあくまでも目安です。
通常は、始発地点でバスが発車待ちしている時、次ぎの同区間運行バス(つまり同じ番号のバス)がやって来ると、発車するという形体をとります。尚頻度の多いバス区間は、始発地点で複数の同番号バスが停車しています。
とにかく始発地点であれ、途中のバス停であれ、バスが発着する、来るのを待つ、これがクアラルンプール内外のバスを乗りこなす基本です。自分の降りたい場所はわかるが停留所名を全く知らなければ、最高運賃である RM 2 払っておけばよい。そうして停留所名を覚えます。
参考:10月15日の 「なんでも伝言板」 に書いた Intraasiaの勧めるバスに慣れる法 を一部コピーしておきます。
参考:「旅の掲示板」 に5月に書いた一節をコピーしておきます。
地図に載せた一帯から発着するバスは100路線ぐらいあり、クアラルンプール内外の東西南北すべての方面へ行きます。夕方の混雑時間などもう道路一杯にあらゆる番号のバスがエンジンをふかしながら停車し混沌たる状況を示します。これらのバスのルート全部に精通すること(細かい道筋まで知ること)はほとんど不可能であり、ほぼ誰であれその必要はありません。諸バス会社の何十という番号のバスに長年乗りまくってきた私でも全ルートはとても把握できません。
旅行者、在住者でこの地から発着するバスの利用者はごく少ないでしょう。この一帯から発着するバスの中から自分の行きたい場所程度のバス数便だけであれば、それぞれ数回も利用すれば覚えられるでしょう。圧倒される人と車の数の多さと混雑状況に怖気ずに、失敗を怖れずに試して下さい。そうすれば便利で安価なバスによって行動範囲が必ずや広がるはずです。
バスの車中で、次の駅はどこどこなどという車内放送はもちろんありませんから、降りる場所は自分で判断します。地図で目立つ場所を目標値に設定してそこをすぎたら降りるとか、周りの乗客に尋ねるとかしてください。運転手またはもし車掌がいる場合は車掌でもいいです、に降りる場所を頼んでおくのはいいですが、あまり早くから頼んでおかないほうがいい。忘れられてしまうからです。尚クアラルンプールの地図でバス路線を示した地図は販売されていません。
バスから降りる時は、車内に取り付けられたブザーを押してください。IntrakotaバスもCity Linerバスもわかりやすい赤色のブザーが車内に何個所も取り付けられています。その他の古いバスでもブザーは付いてますが、ちょっと見にくくなっています。他の乗客の動作を見ていればわかります。バスを降りる時は必ず出口で左方を確認してください。乱暴なバイクがバスの横を走りぬける事がたまにありますからね。
下記にいくつかの公共交通関係のニュースを掲げましたように、2004年から2005年にかけてクアラルンプール及びその近郊のバスと電車網に大きな変化が期待されます。現在はそれぞれが有機的につながっていません。切符方式の統一化やバスと電車の連携などを統一化してもっと効率的に運営しようということでしょう。
政府は、首都圏の公共交通網を運営するため新しく設立されたコンソーシアムからなる合弁会社をその任に指名しました。新会社は、NadicorpのNadzmi Salleh氏、KLモノレール所有兼運営するKL Infrastructure会社と KUB Holding会社 からなり、それぞれ株式の持ち合い比率は、40:40:20です。この新会社がクアラルンプール及び近郊の公共交通の8割を占めるバス2種:Intrakota Cityliner と高架電車2種:Starlineと Putraline、の運営主体となります。
現在バス2種:Intrakota Cityliner と高架電車2種:Starlineと Putraline は元の所有会社が累積赤字のために政府が購入して、すでに経済省翼下の会社Prasarana Nasional の資産となっておりますので、新会社はこのPrasarana Nasional(SPNB) からバス、電車をリース使用する形になる予定です。これはマレーシア航空が昨年取った方式である、所有と運営を分ける方式になると見られています。
首相への特別経済アドバイザーによれば、新会社による運営は来年中頃から、交通システムの統一化は2005年ぐらいに施行されるだろうということです。
(Intraasia注:クアラルンプール及びその近郊の公共交通網は90年代中頃から、大きく変わりました、つまりそれまでの小バス会社とミニバス路線を新規に設立したIntrakotaが引き継いだ、大手のParkMayの市内バス運行で2大バス会社となった、高架電車2社の独自の建設と運営です。しかしこの4つがすべて経営上累積赤字に苦しみ、結果として電車路線とバス車両をすべて経済省が買い上げたわけです。大いなる失敗の後で、この新方式で首都圏の公共交通を統一化させようということですね)
ParkMay会社はその2つの子会社が保有する364台のバスを Prasarana Negara Bhd (SPNBと略称する)に売却する契約を結びました。子会社CityLinerのバス321台とLenCheeOmnibus の43台で、総額RM1億5千万ほどになります。不採算のバスとその運営を委譲することで、ParkMayは負担利子を節約できることになります。
クアラルンプール及びその近郊を運行する公共バスと高架電車の駅周回バス の主要2社の運営が、経済省翼下の企業Prasarana Negara Bhd (SPNBと略称する)の経営下にはいります(ました?)。このニュースを発表した企業家発展大臣は、内閣が昨日これを決定した、と。現在すでに高架電車StarとPutraを引き継いで運営しているSPNBは、IntrakotaバスとParkMayバスの運営免許とバス車両を9月1日から引き継いだとのことです。
「この決定は、バスと電車の統合化した交通システムを作り上げるという政府の目的の一つです。政府は乗客が1種類の切符で公共交通網に乗れるようにと計画しています。その実施までには時間はかかりますが、できるだけはやくしたい。」 現在のところSPNBが市内のバスを運営することにした、と。
クアラルンプール及びその郊外のバス網は90年代後期から大きく向上して、現在ではほとんどのバス車両が冷房車両です。2大バス:Intrakota とCityliner の2社でクアラルンプール市内及びその近郊を結ぶ路線の大多数を占めています。運賃は4段階ゾーン制となりました。つまり行き先が乗ったバス停と同じゾーン内であれば70セント、次ぎのゾーンに入れば例えバス停の数が1個の乗車でも RM1.20となります。さらに次ぎのゾーンに入れば RM 1.60、さらに最後のゾーンまで乗れば RM 2.00となります。
両2大バス会社はそれぞれ別のプリペードカードを使用しており、互換性はありません。
プリペードカード: Intrakotaバスは1種類 RM30料金追加できないタイプ、 Citylinerバスは 高速道路などでも利用されているTouch'nGoカード を使用している。
Intrakotaバス、 Citylinerバスは所有会社がSPNBに替わっていますが、運営は引き続きこれまで通り それぞれの会社が請け負っています。
2大バス会社以外にも、中小のバス会社が数社ある、Metro、Len Seng などです。
これだけでは終わりません。KL、PJ 一帯で悪名高いのは、BAS MINI と呼ばれる 定数26名ぐらいのミニバスです
60セント( 約 30円弱)運賃定額制なのでどれだけ乗ってもいいのですし、市内と近郊をを縦横に走っているので大変便利なのですが、如何せん運転マナーがむちゃくちゃ、客を詰め込む、飛ばす、割り込み、急ブレーキ、と安全運転の心がけなどはじめからまったくありません。
そのため在住日本人はほとんど乗りません。 何年も愛用してる私ですが、車内で日本人らしきをみることは、きわめてまれです。 バンコクの市内バスは結構外国人旅行者も乗っているのですけど、ここKLでは非常に少ないですね。 そうバンコク事情に詳しいひとなら覚えている、例の緑色をしたミニバス(公営じゃないほうです)
がありましたね、むちゃくちゃ飛ばして走っていましたね。 ちょうどあんな感じです。
このミニバス、もちろん私営ですが、評判の悪い割に利用者は大変多く( 私もその一人ですが)、ラッシュどきは
2、3台乗り過ごすぐらいです。
この悪名高きミニバスは、政府が現在すすめている公共交通機関の統合化と、建設中の高架軽電車が一応完成したら市政府の方針で来年中には市内から姿を消すはずです。
なくなる前に、自由旅行者の皆さん、KLでは一度ぐらいミニバスに乗られたらいかが。 ブキットビンタンのISETAN近くから、YAOHANN の前まで行く29番がてごろでしょう。
尚注意を一つ、主に郊外に行くミニバスは、勝手道を変えますから、同じ番号のミニバスがいつも同じ道を通るとは限りません。あそこで降りるつもりが、降りれなくなってしまいます。 そんな時はどうすかってですか? 歩くか、タクシーですね。KLのタクシーは極めて安く初乗り2 リンギット ( 約90円弱)です。