クアラルンプールの既存の中長距離バスターミナルとその変化のあらまし
英語名でBus Stationという単語が使われているが、日本語でいうバスターミナルのこと。マレーシア語ではHentian Bas と表記される。
クアラルンプールには主なバスターミナルが下記のように5つあります。随時更新しています。
運賃と中長距離バスに関しては、メニューにある 「中長距離バスの解説と運賃例」 も是非参照してください。
最終更新 2012年9月
Pudu Raya プドゥラヤバスターミナル
プドゥラヤ全体が2010年4月ごろから閉鎖されて、内部大改良工事及び新しい玄関口建設が続いていました。最初の予定であった2010年9月ごろ改造オープンという計画は大きく狂いました。 こうして新しく生まれ変わったプドゥラヤがようやく2011年4月16日にオープンしました。
Pudurayaの 閉鎖が終わって再オープンした時にはもはや中長距離バスターミナルではなく、クアラルンプール市内及び近郊バス用のシティーターミナルという形で生まれ変わることになる、と当局の方針を伝えるマスコミは2010年4月ごろまで何回もそのことを書いていました。しかし大改造工事が終わって再オープンしたプドゥラヤは、中長距離バスターミナルとしての機能だけのようです。つまり北部方面バス兼近距離バス用のバスターミナルという形になりました。
このページではこれまでのいきさつを説明し、これまで掲載していたしかし今では古くなったプドゥラヤ情報を記録として残してあります。新しいプドゥラヤバスターミナルの情報は 「クアラルンプールの新しい中長距離バスターミナル -完成してオープン」 項目をご覧ください。
この件に関するこれまでのいきさつ
- プドゥラヤバスターミナルの3段階に渡る改造工事 - 2009年7月初めの新聞の記事から
- クアラルンプールのプドゥラヤバスターミナルビルは築30年を超しています。このプドゥラヤバスターミナルは市内近郊バスに転換させるべく改良改装工事の計画が発表されています。ビルのオーナーであるUDA Holiding会社に寄れば、総工費RM 3100万の内政府がRM 2500万を拠出して、より良く快適な施設にする計画です。工事は短期中期長期に分かれた3段階に渡って行われます。
- その短期改装は2010年の11月に完成予定です。「短期的改良には、防火システムとPlaza Rakyatの高架鉄道駅までの歩道の設置、トイレの改良、待合場の向上などがあります。タクシーのクーポンシステムを導入します。」 「中期的改良では、エレベータ、切符カウンターの設置、4階をフードコートに改造するなどです。」 いずれ Hotel Puduraya の運営をUDA Holiding会社が引き継ぐことにもなります。
- プドゥラヤバスターミナルの改造工事開始に備えて暫定の長距離バス発着場が作られた −2010年2月24日の新聞の記事から
- Pudu Rayaバスターミナルは昨年から大きな改装兼一部改造中です。2月19日に Pudu Rayaのバス会社とテナントショップ宛てに(オーナー会社から)通知書が送られました。それによると、ターミナル内のバス切符売りキオスクとテナントショップはすべて1ヶ月以内に、Pudu Raya外にある2ケ所へ移動しなければなりません。主たる移動先場所は、クアラルンプール市警察本部に近接した暫定バス発着場です。 この場所にはすでに青空停車場が建設されて、現在はプドゥラヤ発の中長距離バスの一時車庫として使われています。
- クアラルンプール市警察本部に近接した暫定バス発着場からは南部方面のバス、以前からあるJalan Dutaバスターミナルは北部方面のバスが発着することになります。暫定バス発着場はクアラルンプール市庁の土地に、最近工費RM 600万で建設されて、プドゥラヤを運営する UDA持ち株会社が運営しています。最高135台のバスが停車できるとのことです。その他飲食施設、狭い駐車場なども併設されています。
- Pudu Rayaバスターミナルの改造工事の第2段階は3月下旬から始まるとのことで、それにともなって中長距離バスの発着を全て停止し、ビルを一時閉鎖します。
- クアラルンプールのプドゥラヤバスターミナルの一時閉鎖と臨時バスターミナルへの移動が 3月19日に予定されていました。しかし直前になって急遽延期になりました。
- UDA Holdng はプドゥラヤ閉鎖日と臨時の移動先などを後日あらためて通知するとのことです。UDA Holdngは、この閉鎖遅延決定は連邦直轄領省と商業車輛免許発行庁とクアラルンプール市庁と道路交通庁との会議における共同決定だとしています。
一時閉鎖されるプドゥラヤの替りとなるはずだった臨時バスターミナルの説明 結局この臨時バスターミナルはあまり使われなかったようで、すでに南部方面バスターミナルが2011年3月に全面オープンしました。
最終更新 2011年4月12日
以下の濃緑色の部分はもう過去になってしまった情報
概要と最近の向上変化
今や各都市に新しいバスターミナルができて、大きさからいえば決して最大ではないが、クアラルンプールでつまりマレーシアで一番忙しく発着数と利用者の多いバスターミナルです。プドゥラヤのひとことで足りる。
今でも20年前の面影を充分に残すバスターミナルで、一階がバス切符売場兼待合所、地下階がバスの発着所になっている。98年に大型の空気清浄器が何台も設置されて多少空気循環がよくなったが、混雑時にはその恩恵があまり感じられないほど、熱気と排気に満ちたバスターミナルです。ここを起点にして東海岸州を除く半島部全州行きのバスが発着している。ちなみに2002年時点での数字は62のバス会社が合計1000便近くのバスを毎日発着させている。
2004年現在の数字では、66のバス会社が合計800便をPuduRaya起点に運行しています。
2005年4月ごろからバスターミナルの改装が始まった。これまでにない規模の大改装です。10月にはだいたい終わった。改装部分は一階のコンコース、バス切符売場、待合所、大衆食堂街、小売り店舗街、に及ぶ、つまり1階のほぼ全部と言ってよい。バスの発車する地下階にあたる部分は改装の対象ではない。1階の床が全面的に張り替えられ、天井の照明が明るくなり、空調が以前よりもずっとよく効くようになった。
各バス会社の切符販売ブースが建て替えられて統一化された、Transnasionalの販売所を除いて、全て同一のサイズと形のブースになった。Transnasional 社のみ独立した大きな切符販売所です。
切符販売ブース:大きく3ブロックに分かれる。1番から46番で一つのブロック、47番から88番でもう一つのブロックを構成している。89番からの最後のブロック。
2006年に入ってすべて工事は終了。
90年代の昔に比べれば、1階は全てはるかに明るくなり空調も効くようになった。しかし地階の乗り場の環境だけはほとんど向上していません。
バス切符の買い方
- 各バス会社毎に行き先、時には運行路線も、を示した掲示板を掲げているので、自分の行きたい目的地のブースを定め、掲示板に掲げられた時刻を見て切符を買えばいい。時には掲げられた時刻の便はもうない場合もあるので、口頭で確かめる事。例えばイポーとかペナンなら10社以上のバス会社が路線を持っているので、どの会社にしたらいいか悩むところである。ただバス運賃は決められているのでどのバス会社でもほとんど違いがない。ただ車輛の違いによる運賃差はある。
- 発車時刻と本数は各社大体似たようなもので、長距離の場合は朝はやい時間と夜行便になる。中距離なら日中も出ている。近距離便、例えばクアラスランゴール行きなどの便は会社がブースを持ってなく、2009年にはプドゥラヤ外へ追い出された。
- 中距離以上のバスはすべてリクライニングシートの冷房車両である。会社によっては約24座席のゆったりした車両を売り物にしているバスもあり、その場合は運賃は少し高くなる。こういうバスをVIPバスと呼びます。
- その後車両の新車両化が進み、2006年後半の状況を見ると、今や多くのバス会社でVIPバスが主流になりました。
Transnasionalバスのこと(最下段に追加説明あり)
- 上記2個所のバス会社ブースとは別個にTransnasionalバスのカウンターが目立つところに場所を取って、いつも窓口に人が並んでいる。この会社はマレーシア最大のバス運行会社・コンソーシアムなので、半島全州に路線を持ち、切符予約発行は電算化されている。そのため東海岸州のクランタンを含めて主な都市と町ならたいていはTransnasionalバスは便を持っている。2001年以降、多くの目的地との間で帰り便切符が購入できるようになった(それまでは往路切符のみ販売していた)。
- 2006年後半時点:
- Transnasionalバスはオンライン化されているので、往復切符、さらに目的地からクアラルンプールに戻る便の片道切符も購入できます。例:ジョーホールバル発のクアラルンプール到着便 。ただしTransnasionalバス切符を売る代理店の窓口では、オンライン化コンピューターがないので、こういった切符は買えません。
- Transnasionalバスのカウンターに行き先別の料金と発車時刻が明示されていたが、なくなってしまった。
- かつてそこに使われていた記号の説明 (SC: 36人乗りのバス、BC:24人乗りのバス、ビジネスクラスと呼ぶ、PG:午前、PTG:午後、MLM:夜。)
プラットフォーム
- 切符を購入したらそれに明記された地下階のプラットーフォームでバスを待つが、各プラットフォームへ降りる階段のところにプラットフォーム番号とバス会社名が表示してある、行き先は全く書いてないので、あくまでもバス全面の表示を確認する事。2008年このバス会社表示が電燈を内蔵したプラスチック表示板になり、わかりやすさがぐっと向上した。
その他の施設
- プドゥラヤの1階には、50軒ほどの飲食店が集まったフードコートの1画があり、菓子、軽食、新聞、雑誌を売るキオスクもその数50軒を越える。バス内での飲食物買い物と腹ごしらえにはたいへん便利だ。そこに新しく荷物預かり所ができた、6時から24時までオープン。
- 1階の奥には商店街があり、その一番奥に手荷物一時預かり所が2個所ある。8時から22時まで、荷物1個RM1.5.
- 両替所はプラットフォーム1番の前あたりにある。
注意:
- プドゥ通り(Hotel Katariがある方)をつなぐ陸橋のある所が正面入り口で、Pintu1と書いてある、そこにバス便案内所とツーリストポリスのブースがある。この付近ではよく客引きをしているが相手にしない事。
中2階(Mezzanine) −2009年11月末追記
- 2009年11月中頃訪れたら、中2階に広々とした待合ホールが完成していた。11月初めごろにはオープンしたようだ。
- 90年代までの暑く暗く喚起の悪いプドゥラヤターミナルのイメージを一掃する、待合室です。明るく冷房が効いており、金属製だがゆったりとした椅子の数も軽く100を越します。 末永く大事に且つきれいに使用して欲しいと思います。
2階は乗合いタクシー乗り場
- 2階はOutstation Taxi と呼ばれる中遠距離専門の乗合いタクシー乗り場がある。バス便の快適化と頻繁化によってタクシー利用者はがた減りしたので、いつもすいている。Outstation Taxi の難は1台いくらの料金設定なので目的地へ行く人が4人に達しない限り出発しない事である。このため4人グループなどでまとまって旅する限りでないと、使いずらいことになるし、料金もバスよりずっと高い。数人分支払えばつまり1台チャーターすれば、もちろん乗客1人でも出発してくれます。
- 1台あたりの料金の例 (2006年5月問い合わせ):キャメロンハイランド RM 230、フレーザーヒルRM 120 など。 Outstation Taxi 電話:03−20780213.
プドゥラヤ前のバス切符売場カウンター・店
プドゥ通りに面して、10社ほど長距離バスの切符を売る会社・代理店がある。客引きのたいへん激しい場所。ハジャイとかシンガポール、キャメロンハイランド行きなどが多い。バスの発車がターミナル内からでなく、プドゥ通りの路上からの会社もあるので注意。
バス切符販売窓口はバスターミナル内に集めるとの監督官庁の指導によって、2010年時点でこれらの代理店の数が減り、客引き行為も随分と減った。
2009年最終更新
Putra Bus Terminalプトゥラバスターミナル(2014年11月末で閉鎖)
2014年11月25日の重要なお知らせ
クアラルンプールと東海岸州を結ぶバスターミナルである Hentian Bus Putra (プトゥラバスターミナル)は閉鎖されて、運行は2014年12月1日から TBSバスターミナルへ移ります。クランタン州、トレンガヌ州、パハン州方面の長距離バスは今後 TBSバスターミナルから発着します。
少し前にクアラルンプール市庁はプトゥラバスターミナル が入居している建物は安全性がもはや保証できないと報告していました)。
TBS バスターミナルは当サイトの 【クアラルンプールの新しい中長距離バスターミナル -既に完成してオープン-】 の項目をご覧ください
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PWTC プトラワールドトレードセンターとThe Mallショッピングセンターから道路を挟んで徒歩1分の距離にある。Jalan Putraプトラ通りから見ると、駐車場の建物に見えるが(下左写真)、バス発着場はその中にある。下右写真の HENTIAN BAS と書かれた場所の向かって左側、ちょうど樹木の陰になっている、の部分がバス発着場です。切符売り場と待合室と同じ地上階のバス発着なのでわかりやすい構造です。
バスの最終目的地はクランタン州とトレンガヌ州に限られており、十数社ほどのバス会社が窓口を開いている: Transnasional, Mara Liner, Sani Ekspress, Budaya, Mahligai, Ekspres Tasik Kenir , Konsortium Bus Ekspress, など。 Sani Ekspressの窓口では購入するバスと座席と運賃が表示される大きな液晶画面を購買者側にも設置しているという、珍しい優れたサービスを行っている(下右の写真)。
主な行き先
行き先 | コタバル | Pengkalan Kubor | クアラトレンガヌ | Kemaman |
Pasir Mas/
Rantau Panjang |
その他両州のいくつもの主要町が
最終目的地となっている |
運賃 RM | 40 | 43 | 39-40 | 33 |
|
|
- 現在は1座席通路を挟んで2座席 というゆったりした車輛が主流になっています。
- クアラトレンガヌ 約8時間、コタバル 8時間、
- コタバル行きは普通クアラリピス、グアムサン経由だが、クアラトレンガヌ経由でコタバルへいく便も数が少ないながらある 10時間
- その他タシックケニール行きなどがある。バスは基本的に夜行バスなので発車時間は夜9時前後が中心です。コタバルとクアラトレンガヌなど限られた行き先だけは 朝9時前後の便もあるし、中距離の場合は日中発の便もわずかにある。
- Mara Liner だけが唯一例外的にジョーホール州への便を数少なく運行している、これは最近始まったものと思われる:半島部南部に属する Cini, Rompin, Kota Tinggi , Joho Baru 注:こういう便は乗客が増えなければ、近い将来廃止されることもあるでしょう
バスターミナルの設備
- 待合場には電光掲示板が2機あり、発車バス便の情報がわかりやすい(下の2枚の写真)
- 荷物一時預かり所 営業 7時から22時で1個RM 2から、2箇所に増えた(その1つが下中の写真)。大衆食堂であるフードコートがバス切符売り場上階である 2階にある(下左の写真)。下右はバス乗降用のプラットフォームです。
交通
- 高架電車Ampang路線の PWTC 駅で下車が便利です。KTMコミューターのPutura 駅も同じくらい至近距離にある。バス便はなくなってしまいました。
上左:LRTのPWTC駅から延びる空中歩道、写真に写っていないが左側にThe Mall があり、ドーム屋根の向こう側がプトゥラバスターミナル、
上右:2011年に空中歩道が完成したので、高架電車のPWTC 駅(電車が発車するところ)からプトゥラバスターミナル入り口までつながっった。
2枚とも2012年9月撮影
最新更新、2012年9月22日、更新2011年3月4日
Pekeliling Bus Terminalペケリリンバスターミナル
概要
- Jalan Tun RazakバスターミナルとかTitiwangsaバスターミナルなんて呼ぶ人もいます。下の2枚の写真でおわかりのように屋外式のターミナルです。
- バスの行き先はほぼパハン州の主要町方面に限られる。6,7社のバス会社がカウンターを開いている。手荷物預かりコーナー:8時から20時まで
主な行き先
- Kuantanクアンタン: RM11.70 2004年8月に東海岸ハイウエーが開通したので、約3時間に短縮されたとのこと、
- Transnasional, Plusliner など大手バスが1日に4、5本便をもっており、朝から夜まである。EkspresSelsa バスの例 10:20, 11:30, 12:30, 15:00, 22:30
- Temerlohテメロ: RM 7.50 2時間半ほど、いくつかのバス会社が運行し、各社朝から夕方まで平均して1時間に1本はある
- Jurantutジュラントゥット: RM10.90 約3時間半、10時、11時半、15時、17時
- タマンヌガラのベースになるジュラントゥットへはテメロまで行き、ローカルバスに乗り換えてもいいが時間が余計にかかる。
- Kuala Lipis: 8時半から日に12本ほど
- その他 Bentong/ Raub行き ほぼ30分に1本ある、ゲンティンハイランド行き RM2.60、30分に1本ある。Kuantan経由Kemaman行きというバスも現れた
バスセンターの敷地に隣接して乗合いタクシー乗り場がある。ゲンティンハイランドへは1人RM12かかる。
交通面
- バス便はあるが旅行者にはあまり関係ない路線で便数が少ない。高架電車LRTの Titiwangsaティティワンサ駅で降りれば目の前がバスターミナルだ。さらに2003年9月開通したモノレールのTitiwangsa駅(上右の写真)もこの場所にある。つまりバスターミナルと2つの電車駅が互いに隣接している形である、以前よりぐっと便利になった。下の写真はLRT Titiwangsa 駅からすぐ目の前にある モノレールのTitiwangsa 駅を2012年9月撮影したもの。
-
- 以前このバスターミナルに接した 大通りJalan Tun Razak (上の写真に写っている通り) の一画が Rapid KL バスのハブの1つになっていたが、すでに廃止されたので、Rapid KL バスはこの場所には一切停まらなくなった (2012年)
クランバスターミナル Klang Bus Terminalは閉鎖され、完全に取り壊された
閉鎖されていた Klang Bus Terminal は2012年中頃、ビルそのものが完全に取り壊されました。
この場所一帯は、新しく建設するMRT 電車の地下駅とその地上ビルになるため、工事現場となっています。今後数年間はこの状態が続きます。
- 2011年11月5日の新聞の記事から
- (クアラルンプール圏の新しい公共電車プロジェクトMy Rapid Tranit、 省略形 MRT、では、クアラルンプール市内の地下鉄区間 9.5km の建設のためにいくつかの地点で地上の建設物などに影響が出ます。MRT Sungai Buloh - Kajang 路線は51km となる)
- その一つ、Pasarama Kota (通称クランバスターミナル)ビルは2011年11月1日を持って閉鎖されました、それに伴ってこれまでのバス運行サービスはプドゥラヤ(新名称はPudu Sentral )に移転しました。 閉鎖はこの場所に新しく地下駅 Pasar Seni MRT駅を建設するためです。
このようにクランバスターミナルはついに閉鎖されましたので、以下は過去情報です。
チャイナタウンの外れに、Jalan Sultanスルタン通りと Jalan Sulatan Mohamedスルタンモハメッド通りが交差する一画にあるバスターミナル。対面に建設された高架電車 KelanaJaya路線の Pasar Seni 駅と対照的な古い建築物である。バスターミナル自体には90年代のかつての混雑さはもうまったくない。全てのバスは車内で切符を買う方式。
その名の通りにバスのほとんどはクラン、ポートクラン方面行きであったが、現在はスバンジャヤ方面なども発着している。
- Causeway Linkバス クラン行き、 City Linerバス:クラン行き、
- Rapid KLバス: U 67番 Sunway Pyramid, U 63番 USJ、U71 Seri Petaling など数種のバス番号、
バスターミナル内のプラットフォームからではなくその外側である路上からも多くのバスが発着している。
- Rapid KL バス: U 80 シャーラム・UiTM, U84 KelanaJaya, U85 SS2, U64 Seri Muda、 U 87 Midvally/Bangsar などいくつものU番号のバスが発着している。このうち一部は対面にある高架電車の高架下がバス待ち列の場となっている。
- 同じくこのターミナル外側路上を Metro バスも乗降所として利用している
Bas Terminal Sultan Mohamed
クランバスターミナルではないが、そこからわずか十数mほど離れた場所、つまり高架電車駅のすぐ脇が Rapid KLバスの発着場になっている。Rapid KL の詰め所があり、ベンチなどもあるが、閉ざされた建物ではありません。Jalan Sultan Mohamed にあるので、Bas Terminal Sultan Mohamedというのが正式名称です。しかし現実にはPasar Seni バス発着場と通称されている。この場から発着しているRapid KL バスは:
- チェラス、カジャン方面の複数バス
- PutrajayaへのE1 バス
- スバン空港行方面のバス U81
- One Utam/KotaDamansara 行き U88
2012年3月時点でこの発着場は工事中ですが、バスの発着は変わりなく行われている。
99年8月25日初掲載、最終更新は2012年9月
Jalan Duta バスターミナル (Hentian Dutaとも呼ぶ)
2011年4月のお知らせ: 北部方面の中長距離バス発着を引き続き行う
Pudu Rayaバスターミナルが大改造工事の後、2011年4月16日に再オープンしましたが、Jalan Duta バスターミナルは引き続き北部方面のバスターミナルとして存続していくとのことです。ただ運行本数・路線数はプドゥラヤよりはるかに少ないことでしょう。
これまでのいきさつ
これまで主として、KLIA空港を結ぶAirportCoachリムジンバス の発着場として使われてきた Jalan Duta バスターミナルが、その機能を拡大させることになりました。(ゲンティンハイランド行きのバスも多少発着していた)。
Jalan Duta バスターミナルはクアラルンプールの中心街の外に位置しており、近くを通る乗り合い定期バス便がたった1便だけでした。そして2009年時点でも変わらない交通面で非常に不便な場所です。
20002年4月中頃に Trnasnasional社がそのバス便をここに移したことから、IntrakotaバスのシャトルバスサービスがPuduRayaとの間に始まったが、すぐ廃止となった。2003年には別のバス会社TritonがPudu Raya との間にバス便を開始した。それでも交通便の便利さは他のバスターミナルには劣るが、一方冷房完備のきれいな待合室とPudurayaのような混雑がない利点もあります。食事や飲み物程度を売る屋台式の食堂センターも併設されている(下写真)。
バスの種類とタクシー
このバスターミナルは主に2つのバス会社が利用し、大きく2つの建物に別れている(上の左写真)。一つに各社のバス切符売り場カウンターが入居し、もう一つが待合室です。
- Transnasional社の半島部北部方面への発着バスの一部と豪華バスExcecutive Coach
- 数は少ないが、ゲンティンハイランド間とのバスを別の社が運行している(カウンターは8時半から19時まで)
- タクシースタンドが常設されている(上右写真)
- 注:一時期だけ運行された、プドゥラヤとを結ぶシャトルバスの発着はとっくになくなった。
- 注:Airport Coach バスは2006年中頃廃止された。
Transnasional社の半島部北部方面への発着バスの説明
マレーシア最大の長距離バス運営会社Transnasional が、2002年4月15日を期して、その北部方面行きの長距離バスをPuduRayaから移転させた。カウンター、電話:03-62014970
Hentian Dutaから発着するTransnasionalバスの行き先は、Bukit Kayu Hitam, Kangar/Kuala Perlis, Alor Starのようなケダー州とペルリス州及びHaadyai/Pattani に限られる。
参考:移転当時は次ぎの行き先もと伝えられていたが現在でもPuduRayaから発着している: Gerik/ Kroh/ Bailing, Sungai Petani, Butterworth, Plau Penang, Taiping, Kuala Kangsar, Ipoh, Lumut, Teluk Intan, Bagan Datoh, Parit, Batu Gajah, Kuantan など。
シンガポール・ジョーホールバル、ペナン行き豪華バスも発着
運行はTransnasional社で、行き先はジョーホールバル、シンガポール、に限られており、車両は乗車定員21人のごく少ない豪華タイプ、Executive Coach と呼んでいる、を使用しているので、普通の長距離バスより運賃が高い。
過去情報:2001年12月1日以後 Jalan Ampnag 通りにある マレーシアツーリズムセンターMTCの敷地内から発着していた。一部便がこのJalan Duta バスターミナルを経由。しかしすでに廃止された。
運賃などのもっと詳しい解説は、目次にの別項目ぺーじである 「中長距離バスの解説と運賃例」 をご覧ください。
この項目2010年3月更新掲載
マレー(マラヤ)鉄道クアラルンプール駅から発着する長距離バス
バスターミナルと呼ぶほどではないが、もう1個所長距離バス専用発着所がある。このバス発着所はNiceバス会社専用です。
98年からクアラルンプール駅正面玄関前(KTMBに本社に面した方)のバス乗り場からシンガポール、ペナンのジョージタウン、ジョーホールバル、との間の長距離バスが発着している。バスのクラスが2種類あるのでバス名が違うが、運行会社は同じです。NiCEというのは、豪華車両を使ったバス名で3路線のみ、シンガポール路線は第二連絡橋Tuasを経由する。
注意:KL Sentral駅と間違えないように
切符売りブースと乗り場の位置
- Plusliner バスは発着しなくなった
- バス名 NICE (Express Executive)は、駅構内を出て小さな入り口から階段を上がった2階に切符売り場がある。NICEの乗客は待合室が使える。こちらは同じ路線ながら22人乗りの豪華バスなので、運賃は倍以上です。シンガポールとジョージタウン行き。Tel: 03-2272 3167/ 2760/1586
- バス乗り場は駅正面玄関前つまり(前)Pluslinerブースに隣接した場所から発車します。
運賃などのもっと詳しい解説は、目次にの別項目ぺーじである 「中長距離バスの解説と運賃例」 をご覧ください。
この項2004年1月6日改定掲載
2012年時点ですでに建物全体が取り壊されて更地となり、再開発を待っている状態です。以下の文章は全て過去情報。
バスターミナルにしようとしたが結局失敗したPASARAKYAT (バスターミナル)
平屋式のショッピング市場兼屋内式屋台街である PASARAKYAT はPasar Rakyat を造語した綴りであり、マスコミはPasar Rakyat も用いている。Pasar Rakyat の華語名は人民市場ですから、ある程度イメージがわきますね。確か2002年末頃にオープンしており、客引きにあれこれ工夫をしていますが、今一つ客が集まらないというところでしょう。ただしばらく前に敷地に隣接して、中華料理主体の屋根付き屋台センター、大型の家具店舗もオープンして少しづつ増えているようです。ただ屋根付き屋台センターは別にして、平日のショッピングセンター内は日中はがらがらです。
このPASARAKYATに中長距離バスターミナルを建設する計画は、当サイトの「新聞の記事から」で昨年(2003年)中頃掲載しましたように、その当時からありました。いつ完成したかはっきり知りませんが、昨年後半の遅い時期にはすでに出来上がっていました。ショッピング市場に隣接した空き地をアスファルト舗装して発着場にし、乗り場に簡単な屋根と屋根付き通路を設けただけの低予算のバスターミナルです。プラットフォームは18レーンあります。しかし座って待つ待合場が現時点では全く設けてないし、その工事もしていない。つまり通路で待つかショッピング市場屋内のどこかで待つしかないという、不充分なターミナルです(これについては近い将来改善すべきですね)。
バスターミナルといってもビルではありません。クアラルンプールのバスターミナルの知識のある人なら、Pekeliling Bus Terminalペケリリンバスターミナルを思い浮かべて下さい。でこのとりあえず出来上がったPASARAKYATバスターミナルがいつオープンするのだろうと思っていましたが、ようやく最近そのニュースが出ました。現時点の私の推測では2月頃になるでしょう。中国正月期の暫定バスターミナルというニュース報道がありましたが、マレーシアで時々ある単なるガセネタ報道ですね。
PASARAKYATの位置はJalan Imbi とJalan Tun Razak の2本の幹線道路に挟まれた広広とした場所にありますが、Jalan Tun Razak により近く通りからよく見えます。アドレスはNo.8 Jalan Melati となる。直近に高層建築がないので、周囲を見渡せば、ツインタワーもBerajayaTimesSquareも間近に見えますし、現実には、道さえ間違えずにさっさと歩けばブキットビンタン街まで徒歩10数分ぐらいでしょう。位置的には、KL中心部のごく至近に位置し、自動車類でのアクセスが比較的便利という利点があるし、駐車場も現時点では充分でしょう。
さて問題はこのPASARAKYATが中長距離バスターミナルに向いているかです。バスの主たる利用者は自家用車でやって来るような層ではなく、自前の自動車などを持たない、持てない低所得層、学生、ごく一部の自由旅行者です。クアラルンプール最大のバスターミナルPuduRayaは混雑、換気の悪さ、排気ガス汚染、のために何年も前から移転の話しがあり、且つすでにTransnasional社の北部路線がJalanDutaターミナルに移転しています。しかしその他多くの北部方面バス会社は度重なる当局の通告と脅しにも関わらず、移転せず依然としてPuduRayaからの発着を続けています。JalanDutaターミナルにはその他バス会社の切符販売はすでに1年前近くに完成しているにも関わらずです。
なぜその他多くのバス会社はJalanDutaバスターミナルに移転しないか?それはJalanDutaバスターミナルが主たる利用者にとって圧倒的に不便だからです。PuduRayaとの間をIntrakotaバスが頻繁に運行することになっていますが、うそばっかりで極めていい加減運行です。ひどい時など1時間近くも私は待った。JalanDutaバスターミナルは他にほとんどバス便がないので、このIntrakotaバスかタクシーかとなる。PuduRaya付近の客待ちタクシーはお決まりの メーター使わない、で客を見て吹っかけます。JalanDutaバスターミナルは低所得者バス利用者に極めて使いにくい。
そこでPASARAKYATバスターミナルが今後どのようにサービスを向上させていくかです。これまでKotaraya/Pasar Seni とブキットビンタン街の間を運行していたIntakotaバスの”6B”が、Kotaraya/Pasar Seni −Jalan Raja Chulan - LOT10− Jalan Imbi - PASARAKYAT のルートに変更されました。運転手の話しではつい1月15日からのことです。掲示板には6:45から22:00まで、20分毎の運転と書かれています。今日PASARAKYATで見た時点では、乗客ゼロです。
つまりこのPASARAKYATバスターミナルとクアラルンプール内の他の地区を結ぶバスは1路線しかないのです。これはJalanDutaバスターミナルと同じですね。まずこの6B でKotaraya/Pasar Seni かブキットビンタンあたりに移動して、そこで乗り合いバス、モノレール、LRTに乗り換えるということになります。ブキットビンタン街まで徒歩10分強でも、重いカバンを持った旅行者のどれだけが歩く、歩けるかです、まして雨の場合はほぼだめです。PuduRayaは確かに混雑、換気の悪さ、薄暗さ、排気ガス汚染で不評ですが、その最も利点はほとんどの乗り合いバス、LRTの乗り換えが徒歩5分以内でできるのです。つまりPuduRaya付近には、KL市内、KL郊外へ行くほとんどのバスの乗り場が集まっている、且つLRTの2つの駅も近い。このため遠方からクアラルンプールに着いた旅行者でも最終目的地への移動が容易なのです。
PASARAKYATバスターミナルの最大の課題はいかに乗り継ぎのための公共交通便を便利にするかです、次いで待合室を早急に作る必要があります。現状では雨の場合は確実に乗客や待合客が濡れます。ビル式PuduRayaにその恐れはありません。
PASARAKYATの掲示板に書かれているのは、つまりPuduRayaから移転してくるバス便は、現時点の情報では南部方面行きの半数ぐらいだけです:Seremban, Muar, Batu Pahat, Kluang, Mersing, Kota Tinggi, Johor Baru, Singapore
問題はこれらの路線を運行しているバス会社が移転に同意して、すぐに移転してくるかにかかっています。上で私が推測した2月はあくまでもこれにかかっています。JalanDutaの例がありますからね。
PASARAKYATバスターミナルは平面式で屋外タイプ、ですから排気ガス汚染も少ないし明るい、南北ハイウエーとの連絡もよい、これらは長所ですね、しかし上で触れた決定的短所を早く解決すべきですね。尚バス会社各社の切符売り場 Kaunter Tiket Bas はショッピング市場の2階部分にあると表示が出ており、現時点ではまだオープンしていません。タクシークーポン売り場も併設されています、といってすべてのタクシーがこれを守るという保証はないですね。
2004年1月22日掲載
そこで2月9日にまたこの(予定)PASARAKYATバスターミナルを訪れました。(予定)と書き加えたのは、依然としてターミナルになる予定のままだからです。バス切符売り場はまだ工事中であり、屋外発着場には中長距離バスは1台たりともなく、全く発着していません。この調子ではいつオープンするのか、とんとわかりませんが、ショッピング市場内には オープンする と言明したお知らせが出ています。
このバスターミナルと市内を結ぶ連絡バスになるはずの、Intrakotaバスの6B はいつのまにかこの地で発着することを止めていました。バスターミナルがオープンしてないので無駄だと判断されたのでしょう。
その替わりといっていいのかどうか、44番バスが運行しているとお知らせが出ています。Taman Maluri- Pasarakyat-StarHill- Sultan Ismail-Pertama Komleks というルートです。ただし気長に気長にバスを待つ必要がありますね。
2004年2月9日掲載
3月4月と数回私はPASARAKYATバスターミナルを訪れて、開始の兆しを確かめていました。3月終わり頃には「4月1日オープン」と大きくお知らせが掲げてありましたが、結局その日はGenting Highland行きのバスを除き、全くバスの影はありませんでした。がらんとした切符販売所にわずか数人だけいた係り員の1人が、5日からオープンするといいわけをしました。下2枚がバスターミナルの写真です。
次ぎはその後2回目に訪れた4月12日の様子です。
停車していたバスはGentingHighland行きバス、Konsortiumバス会社のKamunting行きのみ。そしてTransnasionalバスの切符販売員によれば、ジョーホールバルとシンガポール行きの一部バスが発着するとのことです。
あとの数十のバス会社はPuduRayaからまだ移転していませんし、いつ移転してくるかもわかりません。大手のTransnasional とKonsortiumでさえ、わずか1路線バスを移転させたのみです。尚新しいシンガポール行きのバスが運行しています。GununRayaバス:朝、午後、夜行の3便で期間限定運賃RM30
ショッピングセンター内の1階(日本式では2階)には、主だったバス会社の切符販売カウンターようのブースだけができあがっています。しかし12日現在切符販売係員がいるバス会社は3社のみでした。建物内の1階はスーパーマーケット、2階が各バス会社の切符販売所です(下左写真)。階段しかない2階にバス切符販売所を設けるのは全国でも極めて珍しい、身障者などにきわめて不親切な設計ですね。タクシークーポン売り場は建物とバスターミナルの間にある(下右写真)。
要するに、大多数のバス会社とそのバス便はまだ態度を決定してない段階です。どれくらいのスピードでバス会社がPASARAKYATバスターミナルに移転してくるかみものというところです。それともあくまでPuduRayaに残るバス会社とバス便もあるかもしれません。現実問題として、PuduRayaの全バス便が一気にPASARAKYATバスターミナルに移転してもさばききれないのは目に見えています。乗客の足となる市内バス便をどう解決するかも大きな問題です。さらにPASARAKYATバスターミナルにはバス乗客用待合所がほとんどないのです。屋台店はあっても無料ではないし、バス発着場の回りに空き地と空き場所は多いが、雨と太陽を防げませんから。
ブキットビンタン街からの行き方
Sultan Ismai通りを下り、Imbi通りに交差するT字路(角にPark Royalホテルがある)を左折。50mぐらい歩くと左手に海外天大飯店がありそれを過ぎてすぐ道路が三叉路となる。この地点から車は一方通行となる。この三叉路を右折(角にHong Leong Bank がある)し、交通の激しい通りを車の流れに逆らって道なりに歩く。右側にIntrabus のバス停があり(バスはまず来ない)、それを過ぎるとすぐ左側に空き地兼駐車場、その対面すなわち右側に皇宮海鮮レストランがある。そこまでくれば前方にPASARAKYATの建物が見えます(下左の写真)。距離にして100m弱ぐらいか。
バスターミナルはPASARAKYATの建物に隣接してあります。下右写真はPASARAKYATの2階からバスターミナルを写したもの。
2004年4月13日掲載
追記:発着する長距離バスの種類
2006年9月になっても、ごくごく一部のバス会社がごくごく一部の便だけをこのバスターミナルを発着地として使用している程度です。
よってこのバスターミナルは計画倒となりました。