KLIA(クアラルンプール国際空港)に着くが、次ぎの目的国または日本帰国の乗り継ぎ便の関係でトランジット・乗り継ぎの待ち時間が結構ある、又はそのためマレーシアに1泊だけする予定、という方の書き込みが時々ありますので、それに絞ったお勧めを書いておきます。
こういう方々は、当然ながら最初からマレーシアに興味あって訪問されたり、または1泊されるわけではないでしょうし、本来の目的地へ行くために購入した航空券がたまたまマレーシア航空であっただけでしょうから、細かいマレーシアをお勧めしてもその方の趣旨にあわないでしょう。(別にそれだってかまいませんよ。100人が100人皆マレーシアに興味持つなんてことはありえませんし、それを期待するのも無理なことですからね)。ただその結果マレーシアを気に入ってもらえれば、マレーシアを伝える者としてうれしく思います。
下に載せた各モデルケースは上記のような方を念頭に置いて書いたものですが、一般的マレーシア旅行者の方でも、マレーシアが初めて又はクアラルンプール(KLと略称する)が初めてなので、まずどこを訪問しようかなとお考えの場合に、充分に参考になると思います。
ここで触れる電車に関しては 「クアラルンプールの交通機間案内」を開いて情報と知識を収集してください。
尚空港から出なくても、出国手続きをすれば当然必ず入国手続きが必要になり、空港税などがRM45からRM50かかります。日本人の場合はほぼ自動的に社会訪問ビザ(観光ビザ)をパスポートに押してもらえますので、そのこと自体に心配はないですよ。
さてわざわざ出国手続きをするだけの価値があるのは、少なくとも次ぎに乗る便の待ち時間が最低6時間はあった方がいいでしょう。もちろん待ち時間がたった3時間だって出国手続きするしないは個人の自由ですが、3時間ではいかにも少ないということです。
さらに待ち時間が8時間あるとしても、実質自由になるのは2時間前チェックインの原則から言えば、6時間となります。ですからここでモデルケースで選ぶのは、自由時間が最低4、5時間の方対象です。
ほとんど方はクアラルンプールをご覧になりたいことでしょうし、私もそれをお勧めします。そこでクアラルンプール中心の案内です。
以上の必要条件に加えて:
時間がそれほど充分にありませんから、費用面よりも時間割り当て中心に計画立てるべきでしょう、だから予算のある程度許せる方であるとの前提に立ちます。もちろん予算最重要でも結構ですが、バスなどの乗車と待ち時間に時間を取られるので、その場合は行動時間はぐっと少なくなりますね。
空港からERL空港電車を利用すれば、クアラルンプールのKLSentral駅まで片道30数分の乗車時間です。運賃RM35.(詳しくは「KLIA空港情報」のページ参照)
入国検査を終えてから電車に乗るまで最低30分をみておき、電車に乗ってKLSentral駅に着いた時点ですでに1時間強は経っています。KLSentral駅は交通のハブですが、そこからの移動はバスでなく高架電車Putra-LRT かモノレールがお勧めです。
この高架電車に乗ってKLCC駅で降りる、乗車約20分。ツインタワーを眺めたり高級ショッピングセンターSuriaをうろつけば、数時間はすぐ経ちます。食事と休憩は全く問題ありません。中級以上のカフェと各国料理と日本料理を含めてレストランがたくさん店開きしておりますので。両替所もあるので、ブランド品を含めて多種の買い物に便利です。話しの種にツインタワーを見ておこうと、地方のマレーシア人も好きな訪問地です。外国人旅行者としても、必須訪問地の一つでしょう。
帰路も同じPutra-LRTでKLSentral駅へ戻り、そして空港電車で空港へ向かう。
高架電車に乗りPasar Seni駅で降りる:たった1駅です。そこはチャイナタウンの入り口です。チャイナタウンは午後からにぎやかになります。駅で降りて、民芸品や土産物店が固まって入居しているセントラルマーケットへ徒歩1分。マーケットといっても冷房されたビルです。そこで土産物を探しながら1時間ぶらつく、食事場所と休憩所は内外にたくさんあります。セントラルマーケットの屋上は気が付かない人が多いのですが、マレー大衆食堂ですから、食を試しましょう。その後チャイナタウンに移動して1時間ほどぶらつき、またPasar Seni駅からKLSentral駅に戻り、空港電車でKLIAに向かう。
KLSentral駅に着き、地上に上がった所に共同タクシー乗り場があるので、そこからタクシーでブキットビンタン街へ直行する。そこから乗る場合は事前購入クーポン制なので料金は心配ない。モノレールが開通したので、乗車時間10分ほどブキットビンタン駅に到着できる。
ブキットビンタン街は今尚クアラルンプール一の繁華街。常に観光客も多く、良く知られたショッピングセンターが何軒も固まっている。カフェがたくさんあり、且つレストランも多い、ショッピング向きの街です。もちろん両替所がたくさんあります。ここでぶらつけば数時間はすぐつぶせます。クアラルンプールのトレンディーなヤングも目につく街です。
帰路はタクシー乗り場からKLSentral駅までタクシーを拾い、空港電車で空港へ向かう。またはモノレールでKLSentral駅に向かう。
高架電車に乗りPasar Seni駅で降りる:たった1駅。そこはチャイナタウンの入り口ですが、同時に独立広場まで徒歩5、6分の距離です。独立広場当りで1時間ほど散策する。そして民芸品と土産物センターであるセントラルマーケットに歩いて行き、時間を過ごす。民族手工芸品、絵葉書、食品などの土産物店が多く、マーケット内外では食にも困らない。時間があまれば、チャイナタウンをちょっと覗いてもよい。
その後はPasar Seni駅からKLSentral駅、空港電車で空港へという帰路です。
KLSentral駅に着き、地上に上がった所に共同タクシー乗り場があるので、そこからタクシーでチョーキット街へ直行する。タクシーは事前購買クーポン制。またはモノレールでも直接到着できます。
猥雑でごちゃごちゃした泥臭い繁華街と昔ながらの市場を味わってみたい方だけにお勧めします。マレー人とインドネシア人向けの店が多いので、安いバティック布やマレーVCDなどが無造作に売られています。食事はもちろんマレー大衆食堂でしましょう。庶民的なショッピングセンターもこの界隈にはあります。暑さに疲れたらショッピングセンターに入るか、界隈に数軒あるビジネスクラスのホテルのカフェで一休みできます。
帰路はそこからKLSentral駅までタクシーを拾い(多少ぼられるかもね)、空港電車で空港へ向かう。モノレールが開通したので、ChowKit駅からKLSentral駅まで乗車時間16分ほどで到着、この方がお勧めですね。
KLSentral駅に着き、地上に上がった所に共同タクシー乗り場があるので、そこからタクシーでKL タワーへ直行する。タクシーは事前購買クーポン制。
KLタワーの展望台から眺めるクアラルンプールの景色は格別です。タワーには有名なマレーレストランやカフェもあるので、KLタワーだけで時間をつぶせます。時間が余ればブキットビンタン街へ行けます:タクシーで5分の距離。タワーにはタクシー乗り場があるので、そこからKLSentral駅までタクシー、そして空港電車で空港へ向かう。
KLSentral駅に着き、そこからKomuter電車で1駅のクアラルンプール駅で下車。駅からも見える国立モスク方向に駅舎を出れば、モスクまで徒歩数分です。参観時間であれば、内部に入れるので見学する、女性も可です。そのすぐ近く(徒歩数分の距離)にイスラム教美術博物館があるので、そこも訪れて見るのがよろしいでしょう。見学後は独立広場まで6、7分歩いて到着。そこをうろついてから、セントラルマーケットまで行く。以後はモデルコース4 と同じです。
KLSentral駅に着き、地上に上がった所に共同タクシー乗り場があるので、そこからタクシーでバトゥ洞窟へ直行する。そこから乗る場合は事前購入クーポン制なので料金は一定している。バトゥ洞窟の300段近い階段を上り洞窟内ヒンヅー教寺院の見学、さらに付近の付属施設をうろついて、敷地内に数軒ある茶店で休憩。タクシーを拾って(ぼられる可能性大)セントラルマーケットへ行く。以後はモデルコース4と同じです。
高架電車に乗りPasar Seni駅で降りる:たった1駅。そこはチャイナタウンの入り口なので、午後からたくさん商売開始するVCD屋台で海賊版VCD類を手当たり次第に買う。チャイナタウンの道路を挟んだショッピングビルS&Mプラザの地階は、日本ドラマや歌手のVCD・CDがたくさん売られています。隣のビルKotarayaは庶民的な雑居ショッピングセンターです。インドのボリウッドVCDを専門に探したい人は、そこから徒歩5、6分離れたマスジットインディア街へ行けば、ものすごく種類豊富でたくさんのボリウッドVCDが探せます。そこのSemua House内のBollywoodStationはクラシカルなものも扱っているそうです。休憩食事は、チャイナタウンでもマスジットインディア街でもたくさん店があるので心配なし。
帰路はPasar Seni駅又はMasjid Jamek駅 からKLSentral駅へ、そして空港電車で空港へという同じルートです。
注:2003年中頃から、海賊版への取締り強化のために現在は買いまくることは難しい(買えないということではない)
空港のバス乗り場から乗り合いバスでKTMのNilai駅に向かう:30分強。そこからKomuter電車でクアラルンプール方向のBandar Tasik Selatan駅で下車する。そこはStar高架電車が交差しているので、Star高架電車に乗り換えクアラルンプール方向に向かう。
夕方空港に着いて1泊だけして翌朝には即マレーシアを離れるという忙しく且つお金に余裕のある方向け
まず空港到着ホールにある各有名ホテルのカウンターでクアラルンプールの中心街、できればブキットビンタン街かSultan Ismail通りのホテルを予約する。次いでAirPortタクシーのカウンターでそのホテルまでの空港タクシーのクーポン券を買い、ホテルに到着。
高級ホテルなのでホテル内のレストランには選択があり、そこで食事を済ませてもよい。そして夜の街に繰り出す。ブキットビンタン街とSultan Ismail通りにはずらっと、しゃれたパブ、レストラン、ビストロ、生バンド付きカフェバーなどが並んでいる。さらにディスコもあります。表通りに面した、人のたくさん入っている店ならどこも明瞭会計のはずです。ホテルの近くなので、夜遅くなっても歩いてホテルに戻れます。
翌朝はホテルでタクシーを呼んでもらい、空港まで直行する。
KLSentral駅に着き、モノレールに乗りまずImbi 駅で下車する。この駅は東南アジア最大という、新規オープンしたTimes Square ショッピングセンターに直結している。そして徒歩で数分の距離であるブキットビンタン街へ行く。そこにはSungeiwang Plaza, Lot 10, Star Hill など有名ショッピングセンターが目白押しに並んでいる。その後はBukit Bintang駅からモノレールに乗りBukit Nanas駅で降りる。SuriaショッピングセンタのあるKLCCまで徒歩でも行けるし、すぐ近くのDangWabgi 駅からPutra-LRTに乗ってもよい。電車に乗り換えれば歩く距離は短くなるが、その手間と待ち時間から言えば、徒歩の方が早く着きます。
こうしてSuriaショッピングセンター訪問の後は、KLCC駅からPutra-LRTに乗って、KLSentral駅に戻ります。そして空港電車で空港へ向かう。
空港のAirPortタクシーのカウンターで、3時間ほどのタクシー借り切りを交渉する。OKとなればそれでPutraJayaをぐるっと見て回れる。食事・休憩はプトゥラモスク横の地階にあるしゃれたレストラン街で、池を眺めながらできます。借りきりは費用はかかるが帰路の心配なし。
或いは、空港のAirPortタクシーのカウンターでPutraJayaまで片道のクーポンで行くか、空港電車の各駅停車で、PutraJaya駅下車する。PutraJayaはものすごくだだっ広いので、自分の足だけで歩くのは不可能です。バス便はありますが、時間に余裕ない人にはお勧めできません。タクシーがごく少ないので、空港までの帰路の足の確保がたいへんです。
以上のほかにもまだあれこれ考えつきますが、だんだんと一般度が落ちて行きますので、これぐらいにしておきます。ここであげた交通手段に関してですが、クアラルンプールのモノレールが全面開通すれば、タクシー部分をモノレールに替えることも一部可能です。
自由時間が7、8時間以上と長くある方は、モデルコースから2つ又は3つ選んで合わせれば、時間が過ごせることでしょう。地域毎の詳しい案内は当サイトの、該当ページをご覧ください。